【選手名鑑】永田拓也の現在地|浦和での栄光と挫折、横浜FCでの人生の第二章

 J2第40節、相手は首位大分トリニータ。
 後半22分レアンドロ・ドミンゲスのアウトサイドでのシュートがクロスバーに当たる。そのこぼれ球に誰よりも早く反応していたのは、この試合左ウィングバックとして出場していた永田だった。彼の目の前に転がってきたボールを、169cmと小柄ながらも体を目一杯使いダイビングヘッドで押し込む。右側ががら空きのゴールに彼の気持ちがこもったボールは吸い込まれた。怪我からの復帰後初ゴール、横浜FCJ2通算850点目。このゴールが反撃の狼煙となり首位相手に逆転勝利を収めた。
 浦和レッズでの栄光と挫折、2014年移籍した新天地横浜FCでの彼の現在地とは。

目次



永田拓也のプレースタイルと選手紹介

 左利きのサイドバック。169cmと小柄ながらもスピードとフィジカルの強さを兼ね備える。

 ファンの間では、「ナガタク」と呼ばれている。

永田拓也のプロフィール

選手名 永田拓也|Takuta NAGATA
出身 埼玉県浦和市(現さいたま市)
生年月日 1990年9月8日
身長・体重 169cm・62kg
現所属チーム/背番号/利き足 横浜FC/#22/左足
過去所属 2009-2013 浦和レッズ
2011-2012 ザスパ草津(レンタル)
2014- 横浜FC



浦和レッズ下部組織での栄光

 永田は三室サッカースポーツ少年団を経て、浦和レッズのジュニアユース、ユースと下部組織でプレーした。ジュニアユースでは、高円宮杯U-15で決勝FC東京U-15深川と戦い2-0で破り優勝。
 さらにユースでは、濱田水輝(ファジアーノ岡山)、高橋峻希(ヴィッセル神戸)、山田直輝(浦和レッズ)、原口元気(ハノーファー)らとともにプレーした。2008年に行われた高円宮杯U-18準々決勝では“半端ない男”FW大迫勇也擁する鹿児島城西高と対戦し3-0で勝利。決勝では磯村亮太(現在V・ファーレン長崎)が所属していた名古屋グランパスU-18を9-1、山田直輝のハットトリックなどで圧勝し、初優勝を成し遂げた。
 この世代は「浦和ユース黄金世代」と呼ばれ、ここでプレーした永田は、2009年に山田、高橋、濱田とともにトップに昇格した。

トップチームでの挫折

 トップチームへ昇格した永田に待ち受けていたのは厳しい現実だった。2009年5月3日のナビスコカップ第4節新潟戦にてベンチ入り、6月3日ナビスコカップ第5節磐田戦でプロ初出場を果たすも、09シーズンは6試合の出場に終わった。同期の濱田水輝も5試合の出場と出場機会をつかめずに終わったものの、山田直輝は26試合に出場し3ゴールを上げるなどの活躍を収めていた。
 プロ2年目となる2010年、ケルンからサヌがレンタル移籍、流通経済大から宇賀神友弥で加入するなど永田のポジションであるサイドバックはさらにスタメン争いが熾烈化し、公式戦出場は天皇杯第2回戦東京国際大戦の後半途中から出た1試合にとどまった。
 出場機会を得るために、2011年からザスパクサツ群馬へレンタル移籍し2シーズンプレーした。主力として活躍し2013年浦和レッズに復帰。しかし2012年に就任したペトロヴィッチ体制、さらに宇賀神友弥や梅崎司などには及ばず、13年シーズンを1試合の出場で終え、契約満了で浦和レッズを去った。

 「自分の人生の第二章としていいプレーができるように頑張っていきたい」

 永田拓也の横浜FCでの人生の第二章が始まった。

横浜FCでの第二章

 横浜FCへ加入した2014年。永田は21試合に出場し、左サイドバックの座を掴み取った。横浜FCでの2年目となる2015年には第34節愛媛FC戦にて、後半18分先制を許すも、直後に永田が横浜FCでの初ゴールを決め同点。さらに後半24分には永田がアシスト。逆転勝利に大きく貢献した。
 2017年9月16日第33節東京ヴェルディ戦で右膝後十字靭帯損傷、全治4ヶ月の診断を受け17シーズンの終盤、18シーズンのほとんどをベンチ外で過ごすリハビリの日々が続いた。
 
 2018年6月6日天皇杯カマタマーレ讃岐戦にて公式戦復帰。9月16日第33節水戸ホーリーホック戦でスタメン出場、怪我をした「9月16日」同じ日にリーグ戦復帰を果たした。そして復帰から5試合目。首位大分戦にて18シーズン初ゴール。このゴールは横浜FCのJ2通算850ゴール目のメモリアルゴールでもあった。怪我を乗り越え、首位相手に同点ゴール。気持ちを爆発させた永田はベンチのチームメイト、スタッフと喜びを分かち合った。その後、横浜FCは首位大分相手に2点を追加し、逆転勝利。永田の横浜FCでの初ゴールは同点ゴール、そして後に逆転勝利。怪我から復帰後の18シーズン初ゴールも同点ゴール、さらに後に逆転勝利。永田のゴールはチームに勢いをもたらす。

 『試合に出て、チームの勝利に貢献できるように、そして横浜FCがJ1昇格できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。』

 現在J2は第40節が終了。横浜FCは4位とJ1参入プレーオフ出場圏内につけている。永田が横浜FC加入の際のコメントで語った目標のJ1昇格。2007年以来のJ1昇格へ永田拓也の第二章、横浜FCでの戦いは続く。

永田拓也の動画

 

年度別出場成績

2018年

 【リーグ戦】6試合1ゴール
 【天皇杯】2試合
(2018年11月6日現在)

2017年

 【リーグ戦】24試合1ゴール2アシスト

2016年

 【リーグ戦】23試合3ゴール1アシスト
 【天皇杯】2試合

2015年

 【リーグ戦】24試合1ゴール2アシスト
 【天皇杯】2試合

2014年

 【リーグ戦】21試合3アシスト

2013年

 【天皇杯】1試合

2012年

 【リーグ戦】36試合3アシスト
 【天皇杯】1試合

2011年

 【リーグ戦】28試合1ゴール4アシスト

2009年

 【リーグ戦】3試合
 【リーグカップ】3試合



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