【選手名鑑】ホセフ・マルティネスの現在地|シーズン得点記録を更新!MLSでゴールを量産するベネズエラ代表

 18歳でベネズエラ代表デビュー。若い頃からその才能に期待されていたアトランタ・ユナイテッド(MLS)に所属するベネズエラ代表FWホセフ・マルティネスが、2018シーズンMLSでシーズン得点記録を更新。31ゴールを記録し得点王&MVPに輝いた。
 
 18歳でA代表デビューし、かつてスイスのヤングボーイズやイタリアのトリノでプレーしたストライカーは、アメリカへ上陸するまで伸び悩んでいた。事実、セリエAでは58試合でわずか7ゴールに留まっていた。それが2017年夏にアメリカに上陸以後、MLSで54試合に出場し脅威の50ゴールを記録。遂にに才能を開花させたのであった。

目次



 

ホセフ・マルティネスのプレースタイルと選手紹介

 
 ペナルティエリア内での仕事人。2018シーズンはMLSで31ゴールを記録したが、全ゴールがボックス内でのゴール。決定力も非常に高く決定率は35%を記録した。(得点ランキング2位のズラタン・イブラヒモビッチは22ゴールを記録し決定率は35%)ポジションは主にCFだがWGでもプレー可能で172cmと小柄ながら強いヘディングシュートが打てる選手。PKも非常に得意で9回中8回を成功させている。成功率は約89%。
 
 2018年7月にグリーンカードを取得。よってアメリカの永住権及び外国人枠での登録ではなくなった。幼少期の頃憧れていた選手は元ブラジル代表FWのロナウド。

 

ホセフ・マルティネスのプロフィール

 

選手名 ホセフ・マルティネス
ポジション CF/WG
出身 ベネズエラ/バレンシア
年齢/生年月日 27歳/1993年5月19日
身長・体重 172cm・68kg
現所属チーム/背番号/利き足 アトランタ・ユナイテッド(MLS)/7/右足
代表/デビュー年 ベネズエラ代表/2011年8月7日
過去所属 トリノ(イタリア)、ヤングボーイズ、トゥーン(スイス)
クラブ・代表タイトル なし
個人タイトル MLS得点王(2018)MLS MVP(2018)

 

ベネズエラに現れた新星

 
 ホセフ・マルティネスは、1993年5月19日にベネズエラの大都市「バレンシア」で生まれた。カラカスの下部組織出身で2010年にトップチームへ昇格。当時17歳ながら出場機会を掴み、昇格後初めてのシーズンは21試合に出場し4ゴールを記録した。また、11年8月には当時18歳でA代表に初選出初出場。18歳で代表デビューしたことで注目はベネズエラ国内に留まらず、世界中のクラブが獲得に興味を寄せることとなった。

18歳で初の国外移籍

 
 2012年1月、スイスの強豪ヤングボーイズへの完全移籍が発表された。移籍直後はトップチームではなくU-21チームでプレー。12-13シーズンはU-21チームで11試合18ゴールと大爆発。徐々にトップチームでも出場機会を増やし、リーグ戦8試合で1ゴール1アシストを記録した。

 翌13-14シーズンは、同じくスイス1部のトゥーンへレンタル移籍。リーグ戦18試合で8ゴールを記録し、半年後の14年1月にヤングボーイズへと復帰を果たした。しかし、復帰したヤングボーイズでは18試合で2ゴールと結果を残すことは出来なかった。
 

結果を残せなかったイタリア時代

 
 2014年7月、イタリアの古豪トリノへの完全移籍が発表された。移籍直後はベンチを温める機会が多かったが、第14節パレルモ戦で移籍後初ゴールを決めると出場機会が大幅に増加。結果的にセリエA26試合3ゴール3アシストを記録してイタリア初挑戦のシーズンを終えた。しかし、翌15-16シーズンはセリエA21試合で3ゴール、16-17シーズンは11試合1ゴール(前半戦のみ)と大きな結果を残すことが出来なかった。
 

転機となった「MLS」移籍

 
 2017年2月2日、2017年よりMLSに参入するアトランタ・ユナイテッドへの買い取り義務付きレンタル移籍が発表された。背番号は「7」。シーズンが開幕し第2節で3ゴール、第3節で2ゴールを奪うなどゴールを量産。しかし、その後の練習で負傷したため2ヶ月間の負傷離脱を余儀なくされた。6月に行われた第15節以降はゴールを量産。結果的にシーズン20試合に出場し19ゴールを記録。点取り屋として大きく才能を開花させた。

 翌2018年のシーズンはさらにゴールを量産。「ピッチ上やプライベートでも親友」と語る背番号「10」を背負うパラグアイ代表MFミゲル・アルミロンと共にアトランタ・ユナイテッドの攻撃陣を牽引。MLSの最多ゴール記録を更新する31ゴールを記録し、チームのイースタンリーグ2位フィニッシュに大きく貢献。得点王とMVPに輝いた。プレーオフも順調に勝ち進み、12月9日に行われたポートランド・ティンバーズとの決勝ではマルティネスの1ゴール1アシストの大活躍もあり2-0で勝利。アトランタ・ユナイテッドは参入からわずか2年でMLS総合優勝を果たした。

 今季限りで元バルセロナ指揮官のヘラルド・マルティーノ監督がメキシコ代表監督に、相棒のミゲル・アルミロンがプレミアリーグへの移籍が噂されるなど来季からはチーム状況も大きく変わることが予想される。しかし、マルティネスは「このクラブでトロフィーを掲げたい」と残留の意向だ。グリーンカードを取得したマルティネスはこれからもアメリカでゴールを量産し続けるだろう。
 

ホセフ・マルティネスの動画

 



 

年度別出場成績

 

2020/アトランタ・ユナイテッド

MLS         1試合0ゴール0アシスト

2019/アトランタ・ユナイテッド

MLS        29試合27ゴール3アシスト
MLSプレーオフ    3試合1ゴール0アシスト

2018/アトランタ・ユナイテッド

MLS         34試合31ゴール5アシスト

2017/アトランタ・ユナイテッド(MLS)

MLS         20試合19ゴール1アシスト

2016-17/トリノ

セリエA       11試合1ゴール0アシスト
コパ・イタリア    2試合1ゴールアシスト

2015-16/トリノ

セリエA       21試合3ゴール1アシスト
コパ・イタリア    2試合1ゴール2アシスト

2014-15/トリノ(イタリア)

セリエA       26試合3ゴール2アシスト
UEL         11試合2ゴール0アシスト
UEL予選        2試合1ゴール0アシスト
コパ・イタリア    1試合1ゴール0アシスト

2013-14/トゥーン(スイス/レンタル)/ヤングボーイズ

スーパーリーグ    18試合8ゴール3アシスト
UEL          7試合1ゴール
UEL予選        4試合0ゴール
スイスカップ     3試合1ゴール

スーパーリーグ    18試合2ゴール4アシスト

2012-13/ヤングボーイズ

スーパーリーグ    8試合1ゴール1アシスト
スイスカップ     1試合0ゴール0アシスト

2011-12/カラカス(ベネズエラ)/ヤングボーイズ(スイス)

ベネズエラリーグ   15試合4ゴール

スーパーリーグ    11試合0ゴール1アシスト

2010-11/カラカス(ベネズエラ)

ベネズエラリーグ   21試合4ゴール
リベルタドーレス   7試合1ゴール



 

 



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