今季より元日本代表MF本田圭佑が参戦することで日本でも注目されているオーストラリア『Aリーグ』。実はオーストラリア初のプロリーグである『Aリーグ』が発足されたのは2004年。『地域性』をコンセプトにしている点や、歴史の浅さなどJリーグとの共通点も多い。レギュラーシーズンは全10チーム(9チームがオーストラリア、1チームがニュージーランド)による3回戦総当りで争われる。レギュラーシーズン終了後、上位6チームで総合優勝を決めるファイナルシリーズが開催される。17-18シーズンはシドニーFCがレギュラーシーズン優勝、メルボルン・ビクトリーが総合優勝を果たした。
▽今回、「Evolving Data」が独自に『Aリーグ』での活躍が期待される選手15名を厳選!これを見れば、18-19シーズン『Aリーグ』でプレーする注目選手がまるわかり!
*昨季→昨季のレギュラーシーズンのことです。ファイナルシリーズは含んでおりません。
● バルト・スケンフェルト(Bart Schenkeveld)
Pos :CB
背番号:5
生年月日:1991/8/28(27歳)
身長/体重:185cm/83kg
利き足:右
所属:メルボルン・シティ
昨季:25試合0ゴール
代表:元オランダU-20代表
▽V・ファーレン長崎に所属するDFヨルディ・バイスの盟友。バイスと同じフェイエノールトの下部組織出身で、10年にトップチームへ昇格。しかし、選手層の厚いトップチームに定着出来ず。エクセルシオール、ヘラクレス、ズウォレなどオランダ中堅クラブを転々とし、17年夏にオーストラリアのメルボルン・シティへと加入。シドニーFC戦のピッチ上では、共にフェイエノールトで育ったヨルディ・バイスと再会を果たした。
空中戦に非常に強く、17-18シーズンは勝利率71%を記録した。また、インターセプト数でもリーグ3位の記録を出すなど、高さに加え地上戦でも強さを発揮する。フェイエノールト入団前はWGだったこともあり、チームの緊急時にはSBでのプレーも可能。リーグNo.1クラスの実力派CBは、クラブを初のリーグ優勝に導けるだろうか?
● トーマス・デン(Thomas Deng)
Pos :CB/RSB
背番号:14
生年月日:1997/3/20(21歳)
身長/体重:178cm/74kg
利き足:
所属:メルボルン・ビクトリー
昨季:21試合2ゴール
代表:オーストラリア代表
▽アフリカ、ケニア生まれの新生CB。両親は南スーダンの移民で、デンが幼い頃に安全を確保するために家族全員でオーストラリアへと移住した。14年にメルボルン・ビクトリーの下部組織に入団。16-17シーズンはオランダのPSVのセカンドチームへレンタル移籍。17-18シーズンよりメルボルン・ビクトリーに復帰し、リーグ戦21試合に出場していた。2018年10月にオーストラリア代表初招集。クウェート戦でケニアの難民キャンプで共に育った幼馴染のアワー・メイビル(ミッティラン/デンマーク)と共にA代表デビューを飾った。
アフリカ特有の身体能力とスピードが持ち味。本職はCBだが、最大の特徴であるスピードを生かしてRSBで起用されることもある。マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランドU=21代表DFアクセル・トゥアンゼベと同タイプの選手だ。今季終了後にも欧州へと渡る可能性が高いと言っても過言ではないだろう。
● リッチー・デ・ラート(Ritchie De Laet)
Pos :RSB/LSB/RMF/CB
背番号:2
生年月日:1988/11/28(29歳)
身長/体重:186cm/77kg
所属:メルボルン・シティ *アストン・ビラ(イングランド)からのレンタル移籍
利き足:右
昨季:21試合2ゴール
代表:元ベルギー代表
▽マンチェスター・ユナイテッド在籍経験もある大型SB。キャリアのほとんどをイングランドで過ごしている。また、長らくレスターでプレーし、優勝した15-16シーズン途中まではスタメンとして出場していた。しかし、シーズン途中に元オーストリア代表DFクリスティアン・フクスにポジションを奪われ、シーズン後半は当時2部のミドルスブラでプレーした。16年夏にアストン・ビラへ移籍するも、負傷に苦しみレギュラーポジション確保には至らず。18年夏にメルボルン・シティへのレンタル移籍が発表された。
攻守に渡ってチームに貢献する完成度の高いサイドバック。スピードが持ち味でドリブルで持ち上がり質の高いクロスを供給する。また、ボールに対する読みも鋭くインターセプトも得意。しかし、感情的になりやすく頻繁にイエローカードを貰う。今季は若手SBアトキンスと熾烈なポジション争いが繰り広げられるだろう。また、併用する場合はデ・ラートがLSBへと回ることが予想される。