【11月の復習!】ベルギー攻略の鍵は?データで解き明かす強豪国の「弱点」と警戒すべき「キーマン」

多発する負傷者と不安定な守備陣

【理由1:ベストメンバーが揃わない】
 14日の日本代表戦でも、DFヴァンサン・コンパニー(マンチェスター・シティ)、DFトビー・アルデルヴァイレルト、DFヤン・フェルトンゲン(ともにトットナム)、MFラジャ・ナインゴラン(ローマ)、MFマルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)といった各強豪クラブで主力を務める代表の中核メンバーが、怪我のため不在となる。彼らはいずれも守備面での安定をもたらし、セットプレー時には攻撃でもチームに貢献するなど、いずれもチームに欠かせぬメンバーだ。

 期間内を振り返ってみても、FWロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)やMFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)といった主力メンバーを起用できなかった時期がある。しかも、単独で欠けるのではなく、今回のように複数で欠けてしまうことが多かった。

【理由2:脆弱な守備ユニット】
 ベストメンバーが揃わないことは、必ずしも悪いことではない。それによりMFヤニック・カラスコ(アトレチコ・マドリード)やDFトーマス・ムニエ(PSG)らが一気に代表の主力に定着した。

 特にムニエに関しては、予選序盤は右サイドバックの位置づけだったものの、2016年11月14日のエストニア戦にウイングバックで起用されたことで攻撃面が開花。それ以来、ベルギー代表は3バックシステムを活用している。しかしこれにより、センターバックを3枚配置する必要が生じてしまう。本来の枚数は充足しているが、怪我、不調等で3試合以上同じ組み合わせで組めておらず、連携ミスを実力国に突かれて得点されてしまうケースが多々発生している。

 では、日本代表の勝利には何が必要なのか。両チームのキーマンを踏まえて見ていきたい。

 

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