昨夏の欧州選手権以降の全15試合のデータを集計 W杯予選では圧倒も…
欧州遠征中の日本代表は、現地時間14日(日本時間15日早朝)にベルギーとの国際親善試合に臨む。10日のブラジル戦では前半に3失点するなど不安を覗かせた一方、キーマンであるパリ・サンジェルマン(PSG)のFWネイマールに流れのなかから得点を許さず、相手が明らかにペースを落としたとはいえ、強豪相手にセットプレーから1点を返した点は今後に向けた一つの収穫となった。
ベルギー戦はブラジル戦に続く、ワールドカップ(W杯)“第1シード国”とのゲーム。日本にとっては世界との距離を測る絶好の機会となるが、今回は昨夏の欧州選手権以降のベルギー代表の戦いを振り返り、日本が突くべきポイントについて提言したい。
W杯欧州予選の全10試合を9勝1分、43得点6失点と、ベルギーは圧倒的な強さを見せつけて突破した。一方で11月10日に行われた国際親善試合メキシコ戦では、5バックと守備的に臨みながら3失点を喫して3-3のドローで終えるなど、実力国相手に必ずしも圧倒できていたわけではない。同期間内に行われた国際親善試合(メキシコ戦含む)をまとめると、5試合を1勝3分1敗、9得点10失点と平均的な成績となってしまう。圧倒的な戦力を誇りながらも、強者たる実力を発揮できないのはなぜか。