【W杯戦術解析】攻守明確な戦術無きメッシ依存とクロアチアの対応策

アップデートも浸透もしていない戦術に対して

 ウイングとセンターラインの間のスペースを指すハーフスペースの活かし方ができているか否か、戦術プランを複数併用できているかが鍵となる。しかし、アルゼンチンは北京五輪大会から続く「メッシ・プラン」を継続こそしているが、まったくといっていいほど打開できていない状態がアイスランド戦で見受けられた。



 ハーフスペースはサイドバックや3バックのストッパーとセンターバックの間にできるスペースであり、現代ではこれらのスポットを多く活用できるかが攻撃的選手のタクティクスとして重要な位置づけをもっている。

日本代表が見せるハーフスペース戦術

 『魔術師』と言って良いのが日本代表MF香川真司である。得点にこそ至らなかったが、左から乾貴士、大迫勇也、柴崎岳、香川、原口元気と並び、コロンビアDFが一枚不足している通称『アウトナンバー』な状態だった。柴崎はボールを香川につけると、左のハーフスペースから横断して右ハーフスペースのエリア内へと侵入する。中央のDFを退け、中央に完全なスペースを作ることができると判断した。察知したDFが動き出そうとした瞬間、香川も動き出す。しかしここで大迫も、自らの足元でボールを貰う動きを見せた。自らのマークであるDFを外さないようにするギミックだが、香川はこれさえも囮に活用し、スピードを緩める。これにより大迫やDFも香川によったため、左のウイングスペースはおろか、左のハーフスペースすら空いたのだ。このポイントに侵入する乾にボールを配球し、チャンスを演じた。



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