【かつて期待されていたあの選手は今…。】イングランド編

・アンデルソン
国籍: ブラジル
Pos : MF
年齢: 29歳
過去所属クラブ: マンチェスター・ユナイテッド、フィオレンティーナなど
現所属: 無所属

 2005年にに行われたFIFA U-17W杯でブラジル代表として準優勝を果たし、最優秀選手賞を受賞したアンデルソンは、勢いそのままにポルトを経てマンチェスター・ユナイテッドに加入する。加入初年度からプレミアリーグへ適応し、リーグ優勝とUEFAチャンピオンズリーグの2冠に大きく貢献した。
 しかし、そこからレギュラーに定着することが出来ず伸び悩み、15年冬にフリーでインテルナシオナルへと移籍した。同チームで2シーズンを過ごし、昨季はコリチーバへとレンタル移籍するもシーズン終了後に構想外を言い渡されてしまった。
 かつて、世代を代表した神童は、現在無所属という屈辱を味わっている。ポテンシャルは間違いない選手なのでJクラブが獲得に乗り出しても面白いが…。

・ラベル・モリソン
国籍: イングランド
Pos : MF
年齢: 25歳
過去所属クラブ: マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム、ラツィオなど
現所属: アトラス(メキシコ)

 かつてマンチェスター・ユナイテッドを長期に渡って率いたアレックス・ファーガソン氏が、自身の伝記の中で「今まで見た選手の中で一番の才能の持ち主だった」と言わしめた選手が、現在メキシコのアトラスでプレーするラべル・モリソンだ。
 プレミアリーグのファンであれば一度はその名を聞いたことがあるだろう。その才能は、育成の名門のユナイテッドユース内でもずば抜けており、当時一緒にプレーしていたポグバ、リンガード、ヤヌザイらが『彼には敵わない』とモリソンに一目置いていた。
 しかし世間的には、天才的なプレーよりもピッチ外での行動が目立ってしまった。ユナイテッドで一度もプレミアリーグに出場することなく、12年冬に惜しまれながらもウェストハムへと放出された。移籍後も、ピッチ外の問題が収束せず、14年には女性への暴行が原因で逮捕されている。15年にはウェストハムと契約を解除され、フリーでラツィオへと移籍。
 イタリアへと環境を変えたが、わずか8試合しか出場できず、昨夏に現在所属しているアトラスへレンタルで放出された。アトラスでは一定の出場機会こそ与えられているが、シーズン1ゴールでは物足りない。未完の天才はいつその才能を開花させられるか。

・ネイサン・デルフォンゾ
国籍: イングランド
Pos : FW
年齢: 27歳
過去所属クラブ: アストン・ビラなど
現所属: ブラックプール(イングランド3部)

 かつてイングランドのユース代表で、50試合以上に出場しているアストン・ビラ出身の元神童。その名は、09-10シーズンの4月18日に行われたポーツマス戦でゴールを決めた頃によく聞かれるようになった。
 デルフォンゾは186cm・78kgとかつてビラで活躍したドワイト・ヨーク、ヨアン・カリュー、ダレン・ベント、クリスティアン・ベンテケと同様に恵まれた体格の持ち主としてブレイク間違いなしと考えられていた。しかし、レンタル移籍の武者修行中に結果を残すことが出来ず、14年夏にブラックプールへと放出された。その後ブラックバーンやベリー、スウィンドンと2部や3部のクラブを転々とし、昨冬にブラックプールへと復帰している。今季は3部で31試合に出場するもわずか4ゴールに留まっている。殻を破ることのできる日はくるだろうか。

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