【かつて期待されていたあの選手は今…。】イングランド編

・エマヌエル・フリンポン
国籍: ガーナ
Pos : MF
年齢: 26歳
過去所属クラブ: アーセナル、ウファなど
現所属: エルミス・アラディプ(キプロス)

 アーセナルの下部組織出身のフリンポンはアレックス・ソングや、マイケル・エッシェンとも比較され、アーセナルのトップチームを率いるアーセン・ヴェンゲルにも非常に期待を受けた逸材。2008年9月23日に行われたリーグカップ、シェフィールド・ユナイテッド戦に若干16歳で強豪クラブのベンチ入りを果たした。しかし、度重なる大ケガの影響もあり、アーセナルでは定位置を掴むことが出来なかった。
 非常に粗いプレースタイルで知られるフリンポンだが、素行面も問題視されており、11-12シーズンのリーグカップ5回戦のマンチェスター・シティ戦に敗れると、ピッチ上で元同僚であるサミル・ナスリと言い合いを始め、ロッカールームへ戻る間で殴り合いをしたとも報じられた。さらに過激なSNS投稿で話題になることも少なくはなかった。
 その後、出場機会を求めてイングランドの下部クラブへレンタル移籍を繰り返すも結果は残せず、14年冬にバーンズリー(当時2部)へ放出された。そこでも、出場機会を掴むことが出来ず、チームが3部へ降格したこともあり、同年夏にウファ(ロシア)へと移籍した。ウファでも多くの出場機会を得ることが出来ず、16年夏に契約解除をし退団。
 同年夏に加入したロシアのアルセナル・トゥーラでも、4試合の出場で終わり、わずか半年でエシルストゥーナ(スウェーデン)へ移籍。昨夏、現所属のエルミス・アラディプに加入した。キプロスの地でようやく定位置を掴んだかと思われたが、昨年12月の試合中に負傷し現在も離脱中である。プロデビューから10年の歳月が流れた2018年こそ、再帰をかけたシーズンにできるだろうか。

・ジェームズ・ヴォーン
国籍: イングランド
Pos : FW
年齢: 29歳
過去所属クラブ: エバートン、サンダーランドなど
現所属: ウィガン(イングランド3部)

 同じくエバートンユース出身のFWウェイン・ルーニーとも比較されていた神童を一躍有名にしたのは05年4月10日のプレミアリーグ、クリスタル・パレス戦だろう。後半途中から出場したヴォーンは、87分に16歳271日で初ゴールを記録しリーグ最年少得点記録を更新した。この記録は13年経過した現在でも破られていない。
 エバートンで出場機会を掴むことが出来ず、イングランドの下部クラブへレンタル移籍を繰り返し、11年夏に当時プレミアリーグへ昇格したノーリッジへ完全移籍。大きな期待を背負っての加入だったが、わずか6試合の出場に留まり、13年夏にハダースフィールド(当時2部)へ放出された。
 その後バーミンガムを経て16年夏にベリー(当時3部)へ加入。16-17シーズンはチームは19位に終わったものの、ヴォーン自身は得点ランキング2位となる24ゴールをあげ、昨夏にチャンピオンシップへ降格したサンダーランドへ個人昇格を果たした。
 サンダーランドでは23試合に出場するも、わずか2ゴールと期待を裏切り、半年でウィガンへ放出された。現在所属しているウィガンでも8試合でわずか1ゴールと、天賦の才を活かしきれておらず、かつてのプレミアリーグ歴代最年少記録保持者は現在、イングランド3部で路頭に迷っている。

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