【U17】国際ユースサッカーin新潟 代表発表にみる代表ランクの位置づけとは?

日本サッカー協会は7月4日、第21回国際ユースサッカーin新潟に参加するU-17日本代表メンバー19名を発表した。
GK谷晃生(G大阪ユース)、MF平川怜(FC東京U18)、MF福岡慎平(京都U18)、FW宮代大聖((川崎U18)ら昨年のアジア選手権組の先発組は順当に選出された一方で、U20W杯にも参加したFW久保建英やCB瀬古歩夢らJ3を主戦場としている選手たちは日程面を考慮してか、参加が見送られた。
また、6月に開催されたインターナショナルドリームカップ2017に出場したU-16日本代表から、MVP・得点王にも輝いたFW斎藤光毅(横浜FCユース)ら6名が選出された。
選出スタッフとメンバーは以下の通り。

【スタッフ】
監督:森山佳郎/コーチ:齊藤俊秀/GKコーチ:高桑大二朗

【GK】
1  谷 晃生 (G大阪ユース)
12 鈴木彩艶 (浦和ジュニアユース)
【DF】
2  池髙暢希 (浦和ユース)
7  菅原由勢 (名古屋U18)
3  小林友希 (神戸U18)
15 関川郁万 (流経大柏高)
17 橋本柊哉 (市立船橋高)
5  馬場晴也 (東京Vユース)
【MF】
6  桝谷岳良 (川崎U18)
8  奥野耕平 (G大阪ユース)
4  平川 怜 (FC東京U18)
18 鈴木冬一 (C大阪U18)
10 福岡慎平 (京都U18)
18 上月壮一郎(京都U18)
16 岩本 翔 (G大阪ユース)
【FW】
11 宮代大聖 (川崎U18)
13 中村敬斗 (三菱養和ユース)
9  斉藤光毅 (横浜FCユース)
19 栗原イブラヒムジュニア(三菱養和ユース)

▷U17W杯に向けた序列の確認

▷10名の当確ランプ
<3名の免除組>
U17世代のCB瀬古歩夢・MF喜田陽、U16世代のFW久保建英は既に確認するまでもなく、ランプ点灯。
3名はそれぞれJ1(ルヴァン杯)の出場も果たしており、実績値としては十二分とも言える。
<世代を牽引してきた7名にも当確ランプ>
GK谷、DF菅原、CB小林、MF平川・MF福岡、FW宮代、FW中村も、よほどのことがない限りはU17W杯行きの公算が高いと見ていいだろう。
彼らは皆、U12の頃から世代を牽引してきた顔のような存在であり、代表でも欠かせない戦力となっている。

▷残る11名の内訳を考えてみる。
現状の10名のポジション分配は…
GK:1名・DF:3名・MF:3名・FW:3名であり、残すは、
GK:1名・DF:4名・MF:5名・FW:1名ほどが妥当かもしれない。
今回招集された選手はチャンスだし、アピールに失敗すれば、信頼度で勝負は決まる。

▷GK=鈴木彩艶vs青木心
U17のGK枠は長らく谷と青木で保ってきた。この共存均衡を穿つは鈴木彩艶となるか。
インターナショナルドリームカップで活躍したU16の守護神は、谷ではなく招集外の青木と競り、セカンド枠を争う形となる。

▷LSB橋本柊哉に大チャンス。
アジア予選を戦い抜いてきたDF監物、SB菊地、RSB桂・SB作田が不在となり、今大会でアピールすることで、一気にスタメンダッシュの可能性も秘めているのが市立船橋高2年の橋本柊哉である。卒業した先輩であるMF原輝綺(新潟)とCB杉岡大暉(湘南)を足したような選手であり、所属チームでは1つ上のLSB杉山弾斗(主将/U18日本代表)ともしのぎを削る。
また、アジア予選では怪我で見送られた関川や高校年代に入って頭角を現してきた池高も今大会でのアピールに燃える。

▷返り咲いた世代屈指の大物、MF鈴木冬一
FW山田、MF鈴木、MF喜田、CB瀬古、MF松本、MF谷本、DF西尾と世代代表を多く排出しているC大阪の中でも、早くから名を挙げていたのがMF鈴木冬一である。U15時代、RMFのポジションで久保建英が起用された際、序列を落としてしまったがここに来て猛チャージ。上月壮一郎とともに、数少ないサイドアタッカーのポジションを奪いにかかる。
右のアタッカーが鈴木と上月ならば、桝谷・奥野・岩本は左を狙う。
当確ランプの灯る平川・福岡・喜田はそれぞれ守備的なMFや中心でパスを操るタイプでありアタッカーにランプは灯っていない。
今大会招集外組でも、郡司篤也(市立船橋高)・大垣勇樹(興國高)は既にプロクラブからも声のかかる才能。
井川空(札幌U18)や椿直起(横浜FMユース)、U16世代の谷本駿介(C大阪U18)や小田裕太郎(神戸U18)らも控えており、
流動性の激しいポジションとなっている。

▷鳴り物入りの新星、斎藤光毅は大逆転選出なるか。
トレーニングや、世代のB代表はさておけば、この世代のFWは宮代大聖・中村敬斗・山田寛人・棚橋尭士に久保建英で過ごしてきた。今年の4月に初めて代表のユニフォームに袖を通した斎藤光毅がインターナショナルドリームカップの勢いそのままに、大逆転選出もありうる。

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