【かつて期待されていたあの選手は今…。】イングランド編

・ニック・パウエル
国籍: イングランド
Pos : MF
年齢: 23歳
過去所属クラブ: マンチェスター・ユナイテッドなど
現所属: ウィガン(イングランド3部)

 日本代表の香川真司と共に、マンチェスター・ユナイテッドの入団会見を行ったことで知られるパウエル。11-12シーズンはユース時代から過ごしていたクルー・アレクサンドラ(当時4部)で、チームトップの14ゴールを挙げ3部への昇格へ大きく貢献。
 この活躍をみた当時のユナイテッド監督アレックス・ファーガソンが才能に惚れ込み、4部の選手としては破格の300万ポンド(約4.5億円)でオールド・トラフォードへとやってきた。当時18歳だったパウエルは、ミドルシュートや飛び出しからゴールを狙う技術に優れたMFとして期待されていた。
 しかし、層の厚いユナイテッドで定位置を掴むことは出来ず、ウィガンやレスター、ハル・シティへとレンタル移籍を繰り返し、16年夏にウィガンへ放出された。16-17シーズンは、後半途中から出場しセットプレーだけでハットトリックの活躍を見せるなど奮闘し、チームトップの7ゴールを叩き出したが惜しくも降格の憂き目にあってしまう。今季は3部で29試合に出場し12ゴールを挙げるなどの活躍をみせ、チームを現在自動昇格圏手前の3位に導いている。

・ヨレス・オコレ
国籍: デンマーク
Pos : DF
年齢: 25歳
過去所属クラブ: アストン・ビラなど
現所属: オールボー(デンマーク)

 かつてチェルシーやインテルなど多くのビッククラブが獲得に乗り出していたコートジボワール系デンマーク人ディフェンダーはまるでジェットコースターのような浮き沈みを経験した。
 圧倒的な身体能力とCB離れしたスピードで1対1に強いとの触れ書きから、アストン・ビラで若手ながらポジションを掴み、コンスタントにA代表にも招集された。14-15シーズンには多くのビッククラブが彼に興味を持ち、確実にステップアップを遂げる思われていた。
 しかし、15-16にビラがチャンピオンシップ(イングランド2部)へと降格が決まると彼の評価も大幅に下落。
16-17シーズン開幕直後のEFLカップのルートン(当時4部)戦で、信じられないオウンゴールを決めるなど低調なパフォーマンスを見せたことで評価は地まで落ちた。
この試合で当時のディ・マッティオ監督の構想外となったオコレはコペンハーゲンへと放出された。しかし、コペンハーゲンでも構想外となったため、オールボーへ移籍し、ようやく定位置を掴んだことで下がり続けた評価を食い止めることができた。わずか2年余りでここまで評価が落ちるのは珍しいことだ。
 ようやく復活の兆しを見せているオコレは、再びA代表に選出され欧州のトップリーグに復帰することが出来るのか注目だ。

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