【ブンデスリーガ第26節プレビュー】ドルトムント vs シャルケ|無料放送!レヴィアダービーを制するのは?

《対戦カード》
ドルトムント vs シャルケ

▽新型コロナウイルスの蔓延により欧州の各リーグの試合が延期もしくはリーグ打ち切りとなっている中、新型コロナウイルスをいち早く抑えこんだドイツでサッカーが再開される。

▽中でも注目されるのは同じ地域に本拠地を置くドルトムントとシャルケのダービーであるレヴィアダービー(ルールダービー)だ。毎シーズンのように熱戦を繰り広げており、ドルトムントのホームで行われた2017-18シーズンの4-4の試合は今や伝説となっている。ドルトムントが25分までに4点を先制したこの試合だったが、61分からシャルケが怒涛の反撃。試合終了間際の90+4分にナウドが劇的ゴールを決めダービーの幕は閉じたのだった。

▽この試合のように毎シーズンドラマが生まれているレヴィアダービー。リーグ再開後の初戦や無観客試合ということもあり、今節は今まで以上の注目を集めている。

《キックオフ時間》
2020/5/16(土)22:30キックオフ(日本時間)

《予想スタメン》

〈ドルトムント〉フォーメーション3-4-2-1
▽負傷者:ダン=アクセル・ザガドゥ、ニコ・シュルツ、エムレ・ジャン、アクセル・ヴィツェル、マルコ・ロイス
▽出場停止:なし

《ひとことメモ》
● 今冬以降、ボランチを組んできたMFエムレ・ジャン、MFアクセル・ヴィツェルの負傷欠場はドルトムントにとってはかなりの痛手。昨年11月以来の実戦復帰が予想されるMFトーマス・デレイニーが代役を務めることになるだろう。
● また、コロナ禍以前から負傷離脱していたFWマルコ・ロイスやDFダン=アクセル・ザガドゥ、DFニコ・シュルツらは引き続きの欠場が決定的。

〈シャルケは〉フォーメーション4-4-2

▽負傷者:DFオザン・カバク、DFバンジャマン・スタンブリ、MFオマール・マスカレル
▽出場停止:なし

《ひとことメモ》
● 主将のMFオマール・マスカレルとDFオザン・カバク、DFバンジャマン・スタンブリの3選手の欠場が決定的。
● DFサリフ・サネを先発に抜擢し、3バックを採用する可能性もある。

《見どころ》
 毎試合、白熱とした戦いとなるレヴィアダービーだが、今回は普段と違った戦いになるかもしれない。普段と大きく違う点は「無観客」ということだ。ドイツサッカー機構としては、クラブ側に人工的に特殊効果などを用いて試合の雰囲気作りをすることを求めているが、これに関しては試合が始まってみないとわからない。

 とにかく異例づくしのリーグ再開となりそうだが、コロナ以後になってルールが異なっている点がある。まずは交代人数の変更だ。以前は90分を通じて3人までの交代枠だったが、コロナ禍以降は最大5人までの交代となっている。ただし、時間つぶしを避けるため試合中の交代は3人となっており、それに加えてハーフタイムで2人の交代が認められている。

 それではダービーの注目点を紹介していく。まずは現在、首位バイエルンを勝ち点「4」差で追いかけるホームのドルトムントから見ていこう。不安材料は上記に述べたように主力選手の負傷離脱に加えて、ホームでのダービーに対する相性の悪さだ。毎シーズン、接戦を繰り広げているレヴィアダービーだが、ドルトムントが最後にホームで勝利したのは2015年11月まで遡る。また、昨シーズンはホームで屈辱の4失点大敗を喫しており、苦い思い出として残っているだろう。また、ルシアン・ファヴレ監督は対シャルケ戦を7勝3分9敗とやや負け越している。

 ドルトムントの好材料は今季ホームで無敗をキープしているという点だろう。リーグ戦では12戦9勝3分、CLでも4戦3勝1分とホームのアドバンテージを活かしている。しかし、今回は選手を後押しするサポーター達はスタジアムに入ることが出来ないため、ドルトムントがいかに良い雰囲気作りをするかがポイントとなってくるだろう。

 一方、中断前の直近7試合で白星から遠ざかっているアウェイの6位シャルケを見ていこう。ここまで勝ち点「37」を積み上げEL出場圏の6位に位置するシャルケだが、9位ホッフェンハイムとの勝ち点差はわずかに「2」。ダービーで良い結果を残し、チームの悪い流れを断ち切りたいところだ。

 シャルケの不安材料は得点力不足だろう。特に直近の7試合はわずか2ゴールに留まっており、今冬に加入したFWミヒャエル・グレゴリッチュもフィットしたとは言い難い。一方、今冬にバルセロナより加入したDFジャン=クレール・トディボは既に戦術にフィット。2月にはサポーターが選出する月間MVPにも選ばれており、こちらの台頭は好材料と言えるだろう。

《注目選手》
● ドルトムント
名前:アーリング・ハーランド(Erling Haaland)
Pos:CF
年齢:19歳
今季:8試合9ゴール(ブンデスリーガ)

▽今季、公式戦で40ゴールを記録している若き怪物。デビュー戦における強さは驚異的であり、CLデビュー戦とドルトムントデビュー戦では共にハットトリックを記録。ダービーデビュー戦となる今節も世界が驚愕するプレーを披露してくれるだろう。

● シャルケ
名前:ダニエル・カリジューリ(Daniel Caligiuri)
Pos:RMF
年齢:32歳
今季:20試合1ゴール(ブンデスリーガ)

▽対ドルトムント戦に強い”ダービー男”。シャルケ加入後にドルトムントと対戦した全6試合で4ゴール3アシストを記録しており、相性の良さがデータに現れている。直近7試合で勝利がないシャルケの悪い流れを断ち切ることが出来るだろうか。

《予想スコア》
  2-1
無観客試合のためドルトムントがホームのアドバンテージを活かせるかは不明瞭だが、直近のシャルケの調子の悪さからドルトムントがやや優位と考える。ただ、ダービーや中断明けという状況を考えると、先に試合に入れたチームが優位となるのは間違いない。さらに選手の交代枠が5人に拡大されたため、両監督の手腕次第で大きく試合の展開は変わってくるだろう。

〈放送予定〉
放送局:スカパー(無料放送)
キックオフ:5月16日(土)22:30



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