興國産テクニシャンのもつ『反則な一歩目』
8月1日、ヴィッセル神戸はFC岐阜からFW古橋亨梧を完全移籍で獲得したと発表した。今シーズン26試合11ゴール6アシストとリーグトップクラスの結果を残した。ルーキーイヤーの昨シーズンは全42試合6ゴール9アシストと、1年半のリーグ戦全てに出場している。
「スピードとドリブルを活かしてチームの力になりたい」と神戸を通じたコメントも発表すると共に、岐阜を通じて「日本を代表するためにもJ1でのプレーを」希望したと複雑な思いから決断したことを吐露した。興國高、中央大、FC岐阜と培ってきた新進気鋭の若手アタッカーを主にヴィッセル神戸サポーターやJ2を普段見ない方にお伝えしたい。
古橋亨梧のプレースタイル、と問われれば「石津大介」と答えたい。ゴールを目標と捉えてスタートポジションから迷いなく最適解の手段を選択して突っ込む。代名詞は『反則な一歩目』、落下点、ボールの転がる先を見据えたキャッチアップ・ピックアップへのボール保持を選択し、ドリブルをメインとした次の行動に移る。どこかその野性味はアビスパ福岡へと帰還したFW石津大介を思い出す人もいるかもしれない。