【選手名鑑】チャーリー・マルグルーの現在地|世界屈指の攻撃力を誇る”超攻撃型CB”

 イングランド有数の古豪で知られるブラックバーン。リーグ優勝3回、FAカップ優勝6回、リーグカップ優勝1回を誇るイングランド屈指の名門は、現在2部でプレミアリーグ復帰を目指し奮闘中だ。11-12シーズンにプレミアリーグ19位となりチャンピオンシップ(2部)へと降格。16-17シーズンは2部で22位となり3部へと降格。17-18シーズンより、低迷する名門再建に向け主将を任されているのがスコットランド代表DFのチャーリー・マルグルーだ。スコットランド時代から攻撃力を売りにしていたマルグルーだが、3部でのプレーとなった17-18シーズンは例年以上に大爆発。リーグ戦41試合で脅威の14ゴール5アシストを記録。CB離れの得点力を見せつけ、1年での2部復帰に大きく貢献したのであった。マルグルーはCBでプレーしているにも関わらず、なぜこれだけの得点を積み重ねる事ができたのだろうか。

目次



チャーリー・マルグルーのプレースタイルと選手紹介

 抜群の攻撃センスを持ち合わせている”超攻撃型CB”。元来はCBであったが、その攻撃性からLSBやLMFで起用されることもある。また、ゴールのバリエーションも様々で、キャリア通算25ゴール以上決めている直接FKや190cmの身長を活かしたヘディングでのゴールが大半を占める。特にFKはCBにありがちなパワー系だけでなく、曲げたり壁の下を通すなどバリエーション豊富だ。また、オープンプレーでのミドルシュートも得意で、前にスペースがあれば100km超えのミドルシュートを放つ。記事下に貼っておいた”セルティック時代のトップ15ゴール”の動画はゴラッソの連発だ。それだけに留まらず、CKやゴールから離れた位置からのFKなどセットプレーから、味方選手に高精度のボールを合わせアシストも量産する。
 高精度のフィードを持ち合わせており、ブラックバーンの攻撃の起点となっている。一方、CBながらあまりタックルは得意ではない。しかし、致命的なミスを犯すことも殆どなく、最終ラインからチームを支えている。

チャーリー・マルグルーのプロフィール

選手名 チャーリー・マルグルー(Charlie Mulgrew)
ポジション CB/LSB/CMF/LMF
出身 スコットランド/グラスゴー
年齢/生年月日 33歳/1986年3月6日
身長・体重 191cm・83kg
現所属チーム/背番号/利き足 ウィガン(イングランド)/16/左足
代表/デビュー年 スコットランド代表/2012年2月29日
過去所属 セルティック、アバディーン(以上スコットランド)、ウォルバーハンプトン(イングランド)など
クラブ・代表タイトル スコティッシュ・プレミアシップ5回(セルティック)
スコティッシュ・カップ2回(セルティック)
個人タイトル PFAスコットランド年間最優秀選手(11-12)
スコティッシュ・プレミアリーグ年間最優秀選手(11-12)
スコットランド・サッカー記者協会年間最優秀選手(11-12)
PFAスコットランド年間ベストイレブン(11-12、12-13)
セルティック年間最優秀選手(11-12)
”フットボールリーグ1″年間ベストイレブン(17-18)

“名門”で結果を残せず

 チャーリー・マルグルーは、1986年3月6日にスコットランド南西部の大都市グラスゴーに生まれた。地元の強豪セルティックの下部組織に入団し、02年16歳の時にプロ契約を結んだ。05夏年にトップチームへ昇格。しかし、選手層の厚いセルティックでは出場機会を掴むことが出来ず、06年1月に同じく1部のダンディー・ユナイテッドへレンタル移籍。移籍直後から出場機会を掴み、第27節インバネス戦では直接FKから2ゴールを記録。試合には敗れるも印象に残る活躍をみせた。リーグ戦11試合2ゴール1アシストを記録し、ダンディー・ユナイテッドでのシーズンを終えた。



イングランドで結果を残せない日々

 06年夏、セルティックがマルグルー+金銭でウォルバーハンプトンからDFリー・ネイラーを獲得。結果的にマルグルーはセルティックで1試合も出場することが出来ず、当時イングランド2部のウォルバーハンプトンへと移籍した。06-07シーズン序盤は出場機会を得るも、負傷の影響で第19節以降の出場は「0」に。翌07-08シーズンも構想外となり、08年1月に3部のサウスエンド・ユナイテッドへレンタル移籍。リーグ戦18試合に出場し、チームの昇格プレーオフ進出に貢献した。

転機となった”スコットランド”復帰

 08年7月、スコットランドのアバディーンへの完全移籍が発表された。2年ぶりにスコットランドへと復帰したマルグルーは、遂にその攻撃的な才能が大きく開花。リーグ戦35試合に出場し、脅威の5ゴール8アシストを記録。その内の4ゴールが直接FKであった。またCKやFKのキッカーも任され、セットプレーだけで4アシストを記録した。翌09-10シーズンはリーグ戦37試合に出場し、4ゴール5アシストを記録する大活躍。チームから契約延長のオファーを受けるもこれを拒否。シーズン終了後の退団が決定した。

もう一度”セルティック”へ

 10年夏、セルティックへのフリー移籍が発表された。06年夏以来4年ぶりの古巣復帰。アバディーンでのような活躍を期待されたが、そう簡単にセルティックで結果を残すことは出来なかった。10-11シーズンは、主にCBのマイストロビッチ、LSBのイザギーレの控えとして過ごしていた。結果、リーグ戦は23試合の出場に留まり、ゴールも「0」に終わった。しかし、カップ戦ではスタメンとして出場し、リーグ杯、SFA杯合わせて3ゴール2アシストを記録。SFA杯では決勝マザーウェル戦でゴールを決めて優勝に大きく貢献した。
 カップ戦での活躍によりスタメンの座を射止めたマルグルーは、翌11-12シーズンに過去最高の活躍を披露する。CB、LSBでの出場に加え、時折CMFやLMFで出場するなど新境地も開拓。リーグ戦30試合で8ゴール6アシストを記録した。以前と同じようにFKから3ゴールを記録したのだが、それに加え190cmの身長を活かした打点の高いヘディングから3ゴールを記録した。マルグルーはセットプレーのキッカー、セットプレーのターゲットに加え、リーグ最少失点の「21」に抑えた守備面でも存在感を発揮。この活躍はスコットランド中を驚かせ、11-12シーズンのMVPを始めとする個人賞を独占した。続く12-13シーズンは30試合5ゴール8アシスト、13-14シーズンは28試合6ゴール6アシストと結果を残すも、14-15シーズン中盤からハムストリングに問題を抱え出場機会が大幅に減少した。

2度目の”イングランド”挑戦

 16年夏、当時イングランド2部のブラックバーンへのフリー移籍が発表された。16-17シーズンは主にLSBでプレー。FKから2ゴールを奪うな活躍を見せたが、チームは24チーム中22位に沈み3部へと降格。マルグルーは移籍が噂されたが残留し、新たに主将に就任した。
 そして17-18シーズン、3部へと降格した古豪ブラックバーンを救ったのは、”新主将”マルグルーであった。リーグ戦41試合に出場し14ゴール5アシストを記録。キャリア初の2桁得点を記録し。FW顔負けの成績を残したマルグルーはチームを牽引。リーグ2位でフィニッシュし、1シーズンでの2部復帰に大きく貢献した。またリーグベストイレブンにも選出された。そして現在、ブラックバーンはプレミアリーグ復帰を目指して2部を戦っている。マルグルーは持ち前の攻撃力を武器にチームを1部へと導けるだろうか?ブラックバーンとの契約は19年夏まで。

チャーリー・マルグルーの動画


《2017-18シーズンの全ゴール&全アシスト》



年度別出場成績

2018-19/ウィガン(第22節終了時点)

FLC(英2部)  12試合0ゴール0アシスト
EFLカップ    1試合0ゴール0アシスト

2018-19/ブラックバーン

FLC(英2部)  29試合10ゴール0アシスト
FAカップ    1試合0ゴール0アシスト
EFLカップ    1試合0ゴール0アシスト

2017-18/ブラックバーン

FL1(英3部)  41試合14ゴール5アシスト
FAカップ     3試合0ゴール0アシスト
EFLカップ    2試合0ゴール0アシスト

2016-17/ブラックバーン

FLC(英2部)  28試合3ゴール1アシスト
FAカップ     2試合0ゴール0アシスト

2015-16/セルティック

スコティッシュ・プレミアシップ 13試合1ゴール0アシスト
EL              1試合0ゴール0アシスト
CL予選             3試合1ゴール1アシスト
SFAカップ            3試合0ゴール0アシスト

2014-15/セルティック

スコティッシュ・プレミアシップ 10試合0ゴール0アシスト
EL               3試合0ゴール0アシスト
CL予選             6試合0ゴール1アシスト
リーグカップ          1試合0ゴール0アシスト

2013-14/セルティック

スコティッシュ・プレミアシップ 28試合6ゴール6アシスト
CL              6試合0ゴール1アシスト
CL予選             4試合0ゴール0アシスト
SFAカップ            1試合0ゴール0アシスト
リーグカップ          1試合0ゴール1アシスト

2012-13/セルティック

スコティッシュ・プレミアシップ 30試合5ゴール8アシスト
CL              8試合0ゴール3アシスト
CL予選             4試合1ゴール1アシスト
SFAカップ            4試合1ゴール0アシスト
リーグカップ          3試合2ゴール0アシスト

2011-12/セルティック

スコティッシュ・プレミアシップ 30試合8ゴール6アシスト
EL              7試合1ゴール1アシスト
SFAカップ            4試合0ゴール2アシスト
リーグカップ          3試合0ゴール0アシスト

2010-11/セルティック

スコティッシュ・プレミアシップ 21試合0ゴール2アシスト
CL予選             2試合0ゴール0アシスト
SFAカップ            6試合2ゴール1アシスト
リーグカップ          4試合1ゴール1アシスト

2009-10/アバディーン

スコティッシュ・プレミアシップ 37試合4ゴール5アシスト
EL予選             2試合1ゴール0アシスト
SFAカップ            2試合0ゴール0アシスト
リーグカップ          1試合0ゴール1アシスト

2008-09/アバディーン

スコティッシュ・プレミアシップ 35試合5ゴール8アシスト
SFAカップ            2試合0ゴール1アシスト

2007-08/サウスエンド・ユナイテッド

FL1(英3部) 18試合1ゴール1アシスト
FL1プレーオフ 2試合0ゴール0アシスト

2006-07/ウォルバーハンプトン

FLC(英2部) 6試合0ゴール0アシスト
FLCプレーオフ 1試合0ゴール0アシスト
EFLカップ   2試合0ゴール0アシスト

2005-06/ダンディー・ユナイテッド

スコティッシュ・プレミアシップ 11試合2ゴール1アシスト





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