【注目選手】EURO 2020で大ブレイクする可能性がある8選手(グループA~グループC)

身長200cmの大型ストライカー《グループC》

● サーシャ・カライジッチ(Sasa Kalajdzic)
代表:オーストリア代表
Pos:CF
生年月日:1997/7/7(23歳)
身長/体重:200cm/76kg
所属:シュツットガルト(ドイツ)
2020-21シーズン:33試合16ゴール6アシスト(ブンデスリーガ)

▼ブンデスリーガでプレーする選手が代表メンバー26名中21名を占めるオーストリア代表。その中で今季最もブレイクしたと言っても過言ではない選手がサーシャ・カライジッチ(シュツットガルト)だ。ケガの影響で1ゴールに終わった2019-20シーズンから打って変わり、ブンデスリーガ昇格初年度に16ゴールを奪ったのは大きなサプライズであった。21年1月末からは7試合連続でゴールを記録。20年10月からオーストリア代表に招集されており、21年3月から行われているW杯予選では3試合で3ゴールを記録している。身長200cmの大型ストライカーに要注目だ。

EURO直前に加わったオランダ代表の新戦力2人《グループC》

● ユリエン・ティンバー(Jurrien Timber)
代表:オランダ代表
Pos:CB/RSB
生年月日:2001/6/17(19歳)
身長/体重:179cm/79kg
所属:アヤックス(オランダ)
2020-21シーズン:20試合1アシスト(エールディビジ)

● ワウト・ウェクホルスト(Wout Weghorst)
代表:オランダ代表
Pos:CF
生年月日:1992/8/7(28歳)
身長/体重:197cm/84kg
所属:ヴォルフスブルク(ドイツ)
2020-21シーズン:34試合20ゴール9アシスト(ブンデスリーガ)

▼16年のEURO、18年のロシアW杯と2つの大きな大会の出場権獲得を連続で逃していたオランダ代表が久々に国際大会に戻ってくる。19年に行われたEURO予選はロナルド・クーマンが率いていたが、20年夏にバルセロナの監督に就任したことに伴い退任。後任に準優勝した南アフリカW杯の時にアシスタントを務めていた経験があるフランク・デ・ブールが就任した。

▼EURO予選で6試合5ゴール8アシストと大活躍したメンフィス・デパイ(リヨン)やジョルジニオ・ワイナルドゥム(パリ・サンジェルマン)、フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)といった中盤より前の主力選手が健在な一方、GKとDFにはやや不安が残る。本来正GKを務めることが濃厚だったヤスパー・シレッセン(バレンシア)だがEURO開幕直前に新型コロナウイルスに感染し代表を離脱。2020-21シーズンのエバートン戦で前十字靭帯を断裂したフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)も間に合わず、代わりに守備の柱と期待されていたマタイス・デ・リフトも軽症ながら開幕直前に鼠径部を負傷した。

▼EUROに間に合わなかったファン・ダイクと負傷したデ・リフトに代わりに穴埋めが期待されるのが、今大会前にオランダ代表に初招集された19歳のユリエン・ティンバーだ。所属するアヤックスではスピードと対人戦の強さが評価されRSBとして出場する機会が多いが本職はCBの選手である。オランダ代表は大会直前になってシステムを3バックへと変更しており、ボールを持ち運ぶことが出来るティンバーが重宝されることになりそうだ。

▼また、もう1人注目したいのが19年11月以来の代表復帰を果たしたワウト・ウェクホルストだ。ヘラクレスに所属していた2015-16シーズンから6シーズン連続で2桁ゴールを記録しており、ヴォルフスブルクに加入して以降もブンデスリーガで17ゴール、16ゴール、20ゴールと得点を量産し続けている。しかし、オランダ代表のキャリアは恵まれておらず、18年3月の代表デビュー以降21年3月までわずか4試合の出場に留まっていた。代表入りは困難かと思われたが、EURO開幕前の5月に19年11月以来の代表復帰。大会直前の強化試合からウェクホルストの高さを活かすためにもシステムを4-3-3から3-5-2に変更。いずれの試合でも先発出場しており、ジョージア戦で代表初ゴールを記録した。オランダの攻撃陣はデパイとウェクホルストの2トップに要注目だ。

ウクライナの新守護神候補《グループC》

● アナトリー・トルビン(Anatoliy Trubin)
代表:ウクライナ代表
Pos:GK
生年月日:2001/8/1(19歳)
身長/体重:199cm/88kg
所属:シャフタール・ドネツク(ウクライナ)
2020-21シーズン:21試合15失点(ウクライナ・プレミアリーグ)

▼ウクライナ代表とシャフタール・ドネツクで長らく変わることなかったポジションで今、世代交代が起こっている。そのポジションがGKだ。ウクライナ代表で97試合、シャフタール・ドネツクで公式戦467試合に出場している36歳のアンドリー・ピアトフが2020-21シーズンからクラブで控えに回り、代わりに19歳のアナトリー・トルビンが多くの出場機会を得ている。2020-21シーズンは公式戦30試合に出場し、UEFAチャンピオンズリーグにも5試合出場した。また、代表でもW杯予選1試合とEURO開幕直前の1試合に出場している。ウクライナ代表はEURO開幕直前の強化試合で招集した3人のGKを1試合ずつ起用しており、本大会で誰がスタメンの座を掴むのかがわからない状態だ。背番号通りの序列であれば背番号「1」のヘオリー・ブスチャン(ディナモ・キエフ)を1番手として起用するだろうが、19歳を国際大会で先発起用する可能性も十分にあるだろう。ウクライナ代表のGK争いに注目したい。



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