9日、プレミアリーグに所属するウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンは2019-20シーズンにシェフィールド・ユナイテッドからローン移籍で加入していたアイルランド代表FWカラム・ロビンソン(25)を完全移籍で獲得したと発表した。契約期間は2025年6月までの5年間。合わせてスコットランド代表FWオリバー・バーク(23)のシェフィールド・ユナイテッドへの移籍も発表されている。こちらはブレイズと3年契約を締結した。
下部組織時代を過ごしたアストン・ビラでトップチームデビューを飾ったカラム・ロビンソンは、プレストンを経て19年夏に当時のクラブ史上最高額でブレイズに加入。開幕当初はスタメンとして出場していたが、徐々に出場機会を減らし、加入から半年後の20年冬にWBAにローン移籍で加入。WBAでは主にLWGのポジションを任され、シーズン最終節ではチームのプレミアリーグ昇格を決定づけるゴールとアシストを記録していた。今夏に一度ブレイズに復帰し新シーズンに向けたトレーニングに参加していたが、昨季ローン移籍で獲得していた選手の買い取りに動いていたWBAが完全移籍で獲得した。また、代表キャリアではU-20代表まで生まれ育ったイングランドを選択していたが、18年9月に祖母の出身地であるアイルランド代表を選択。先日行われたUEFAネーションズリーグブルガリア戦、フィンランド戦にも出場していた。
ロビンソンはWBA加入に際して「ここでのプレーが待ちきれないよ。戻ってこれて嬉しい。昨季のローンは本当に楽しんでプレーする事ができたんだ。このクラブはとても素晴らしくて、本当の家族のように感じる。」とコメント。WBAはロビンソン同様に昨季ローン移籍で加入していたマテウス・ペレイラ、グレイディ・ディアンガナを完全移籍で獲得しており、昨季からの積み上げをプレミアリーグの舞台で発揮したいどころだ。
一方、ブレイズへの移籍が決定したスコットランド代表FWオリバー・バークはノッティンガム・フォレストの下部組織出身。フォレストで開幕5試合4ゴール1アシストを記録した16年夏にドイツのライプツィヒに引き抜かれた。当時はウェールズ代表FWギャレス・ベイルと比較される超逸材として注目を集めていたが、ドイツの環境に慣れることが出来ず、翌年の17年夏にWBAが完全移籍で獲得。しかし、WBAでもインパクトを与える活躍は出来ず、公式戦24試合で1ゴールに留まっていた。また、2018-19シーズンはセルティック、2019-20シーズンはアラベスへローン移籍で放出されており、プレミアリーグへ復帰した2020-21シーズンも構想外であった。
《カラム・ロビンソンの2019-20シーズンの成績》
プレミアリーグ:16試合1ゴール2アシスト
チャンピオンシップ:16試合3ゴール2アシスト
《オリバー・バークの2019-20シーズンの成績》
ラ・リーガ:31試合1ゴール2アシスト(アラベス)
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