【クラブ紹介】実は育成の超名門!PSGの下部組織が輩出した15人の有望タレントたち

将来のフランス代表の攻撃陣を支えることになるであろう選手たち

● クリストファー・エンクンク(Christopher Nkunku)
代表:フランスU-21代表
Pos :CMF/OMF/SMF
生年月日:1997/11/14(21歳)
身長/体重:175cm/73kg
所属:ライプツィヒ(ドイツ)
PSG在籍期間:2010年~2019年

▽アーセナルなどとの争奪戦の末にライプツィヒに加入した中盤のマルチプレイヤー。10年からパリ・サンジェルマンの下部組織でプレーし、2015-16シーズンはジャン=ケビン・オギュスタン(現モナコ)らと共にUEFAユースリーグで準優勝に大きく貢献。2016-17シーズンからはトップチームでも出場機会を増やし、退団する19年夏までに公式戦78試合に出場していた。ライプツィヒでは中盤のマルチプレイヤーとしてユリアン・ナーゲルスマン新監督の期待に応えている。

● ジョナサン・イコネ(Jonathan Ikone)
代表:フランス代表
Pos :OMF
生年月日:1998/5/2(21歳)
身長/体重:175cm/67kg
所属:リール
PSG在籍期間:2010年~2018年

▽アーセナルへと移籍したニコラ・ペペと共に2018-19シーズンのリール躍進を支えたアタッカー。10年からパリ・サンジェルマンの下部組織でプレーし、2016-17シーズンのUEFAチャンピオンズリーグGSルドゴレツ戦でトップチームデビューを飾った。2016-17シーズン後半から1年半モンペリエへレンタル移籍し、18年夏にリールに完全移籍で加入。移籍初年度からリーグ戦全試合に出場し、3ゴール9アシストの活躍を披露。クラブのリーグ2位フィニッシュに大きく貢献した。クラブとU-21代表での活躍が評価され、19年9月にA代表に初招集。デビュー戦となったアルバニア戦で1ゴール、デビュー2戦目となったアンドラ戦で1アシストを記録し、早速ディディエ・デシャン監督の期待に応えてみせた。

● キングスレイ・コマン(Kingsley Coman)
代表:フランス代表
Pos :RWG/LWG
生年月日:1996/6/13(23歳)
身長/体重:179cm/75kg
所属:バイエルン(ドイツ)
PSG在籍期間:2004年~2014年

▽世代交代に成功したバイエルンを牽引する快速WG。パリで生まれたコマンは8歳だった2004年にパリ・サンジェルマンの下部組織に入団。2012-13シーズン、ソショー戦で途中出場を果たし、ニコラ・アネルカが保持していたクラブ最年少デビュー記録を16歳8ヶ月に更新した。2013-14シーズンはトップチームで3試合に出場したが、クラブから提示された新契約を拒否しユベントスへ移籍。2015-16シーズンよりバイエルンに活躍の場を移し、ロベリーの後を継ぐ形でWGのレギュラーポジションを確保した。ちなみに2012-13シーズンのデビューから毎シーズン、リーグ優勝を達成している。








● ムサ・デンベレ(Moussa Dembele)
代表:フランスU-21代表
Pos :CF
生年月日:1996/6/12(23歳)
身長/体重:183cm/78kg
所属:リヨン
PSG在籍期間:2004年~2012年

▽マンチェスター・ユナイテッドを始めとする強豪が関心を示す将来のフランス代表エース候補。コマンより1日早く生まれたデンベレは、同じく2004年にパリ・サンジェルマンの下部組織に入団。トップチームに出場しないまま、12年にイングランドのフラムへ移籍。19歳となって臨んだ2014-15シーズンは、チャンピオンシップ(イングランド2部)で15ゴールを記録。この活躍が認められセルティックへと移籍し、公式戦94試合で51ゴールを記録した。18年夏に母国のリヨンへとステップを果たした。ちなみにかつてトッテナムでプレーしたムサ・デンベレとは日本語にすると同姓同名だが、こちらは英字だと「Mousa Dembélé」となるため厳密には同姓同名ではない。

● オドソンヌ・エドゥアール(Odsonne Edouard)
代表:フランスU-21代表
Pos :CF
生年月日:1998/1/16(22歳)
身長/体重:187cm/83kg
所属:セルティック(スコットランド)
PSG在籍期間:2011年~2017年

▽リヨンへと去っていったムサ・デンベレの後釜としてセルティックが獲得したパリ・サンジェルマン育ちのストライカー。11年にパリ・サンジェルマンの下部組織に加入し、U-19チームでは2シーズンで60ゴール以上を記録するなど絶対的なエースとして注目を浴びた。その後、トゥールーズへのレンタル移籍を経て18年冬にセルティックに加入。当初から移籍が噂されていたデンベレの後釜として期待に応え、2018-19シーズンはリーグ戦で15ゴールを記録した。また、デンベレお同じくフランスの年代別代表でも各世代で絶対的なエースに君臨しており、15年に行われたU-17欧州選手権では優勝に導くと同時に、出場した5試合で8ゴールを記録し得点王とMVPに輝いた。中でも決勝ドイツ戦でのハットトリックは圧巻のパフォーマンスであった。

《その他のパリ・サンジェルマンの下部組織出身の選手たち》
▼DF
セバスティアン・コルシア(エスパニョール/スペイン) 2004年~2006年
スレイマン・ドゥンビア(スタッド・レンヌ) 2009年~2016年
フェリックス・エボア・エボア(ギャンガン) 2010年~2017年
スタンリー・エンソキ(ニース) 2014年~2019年

MF
ガブリエル・オベルタン(エルズルムスポル/トルコ) 2003年~2004年
ヤシン・ブラヒミ(アル・ラーヤン/カタール) 2004年~2006年
ユースフ・ムルンブ(無所属) 2004年~2009年
ネースケンス・ケバノ(フラム/イングランド) 2006年~2013年
アントワーヌ・ベルネード(ザルツブルク/オーストリア) 2012年~2019年
ムサ・ディアビ(レバークーゼン/ドイツ) 2013年~2019年
アルテュール・ザグル(モナコ) 2013年~2019年
ヤシン・アドリ(ボルドー) 2013年~2019年

▼FW

ジャン=ケビン・オギュスタン(モナコ) 2009年~2017年
ティモシー・ウェア(リール) 2014年~2019年

*コラン・ダグバは3部のブローニュでプロデビューを果たし、16年にPSGに引き抜かれているため下部組織出身扱いしていない。

《まとめ》
 詳細に紹介した15名の選手以外にも多くのポテンシャルの高い選手を輩出しているパリ・サンジェルマン。特にリールはその恩恵を受けており、2018-19シーズンのスタメン11人のうちマイク・メニャンやジョナサン・イコネといった4人の選手がパリ・サンジェルマンで育成された選手であった。2018-19シーズンのリールの躍進はパリ・サンジェルマンの大型補強がなければなかったかもしれない。
 そして気になるのは現在パリ・サンジェルマンの下部組織でプレーしている選手たちだろう。フランスの各年代別代表でキャプテンを任されている18歳のDFロイク・ムベ・ソウや、先日トップチームデビューを果たしたMFアディル・アウシシュらはフランスの将来を期待されている選手たちだ。彼らが今後どのようなキャリアを歩んでいくかも注目だ。

*20年夏にタンギ・クアシとアディル・アウシシュはPSGともプロ契約を拒否。前者はバイエルン、後者はサンテティエンヌに加入した。





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