【2019-20プレミアリーグ開幕プレビュー】マンチェスター・ユナイテッド/Manchester United

 スールシャール監督が就任してからは初めての夏の移籍市場を迎えたマンチェスター・ユナイテッド。ウィークポイントだったCBにはハリー・マグワイアをRSBにはアーロン・ワン=ビサカを補強し、出番が減少していたロメル・ルカクはインテルへと新天地を求めた。プレシーズンはインテルやトッテナム、ACミランといった強豪と対戦し6戦全勝。最高の状態で開幕を迎えることに成功し、2012-13シーズン以来のリーグ優勝に向けて万全の準備が整った印象だ。

目次

 

クラブの基本情報

 
● 創立:1887年
● ホームタウン:マンチェスター/Manchester
● ホームスタジアム:オールド・トラッフォード/Old Trafford
● リーグ優勝:20回
● 監督:オレ・グンナー・スールシャール
● アシスタント:マイク・フェラン

 18年12月、ジョゼ・モウリーニョ監督の後任にユナイテッドOBのオレ・グンナー・スールシャール氏が暫定監督に就任。すると19試合で14勝2分3敗と調子を取り戻し、19年3月に正式に監督に就任した。しかし、正式就任後は大きく停滞し11試合でわずか2勝に留まった。今夏のプレシーズンではカウンター中心の戦術を徹底し、6試合で6勝と最高の状態で開幕を迎えることに成功した。
 

所属選手

 
▼GK
1 ダビド・デ・ヘア
13 リー・グラント
22 セルヒオ・ロメロ

▼DF
2 ビクター・リンデロフ
3 エリック・バイリー
4 フォル・ジョーンズ
5 ハリー・マグワイア
12 クリス・スモーリング
16 マルコ・ロホ
18 アシュリー・ヤング
20 ディオゴ・ダロト
23 ルーク・ショー
24 ティモシーフォス=メンサー
29 アーロン・ワン=ビサカ
36 マッテオ・ダルミアン
38 アクセル・トゥアンゼベ

▼MF
6 ポール・ポグバ
8 ファン・マタ
14 ジェシー・リンガード
15 アンドレアス・ペレイラ
17 フレッジ
21 ダニエル・ジェームズ
28 アンヘル・ゴメス
31 ネマニャ・マティッチ
39 スコット・マクトミネイ
44 タヒ・チョン
48 イーサン・ハミルトン

▼FW
7 アレクシス・サンチェス
9 アンソニー・マルシャル
10 マーカス・ラッシュフォード
26 メイソン・グリーンウッド

《ひとことメモ》
ロメル・ルカク退団に伴いアントニー・マルシャルが背番号「9」を着用。








移籍動向

 
【IN】
▼DF
アーロン・ワン=ビサカ クリスタル・パレスより完全移籍
ハリー・マグワイア レスターより完全移籍

▼MF
ダニエル・ジェームズ スウォンジー(2部)より完全移籍

《ひとことメモ》
ウィークポイントであったCBとRSBにハリー・マグワイアとアーロン・ワン=ビサカを補強。前線では昨季スウォンジーでブレイクしたダニエル・ジェームズを補強。

【OUT】
▼GK
ジョエル・ペレイラ ハーツ(スコットランド)へローン移籍

▼DF
アントニオ・バレンシア 契約満了により退団 LDUキト(エクアドル)に加入

▼MF
アンデル・エレーラ 契約満了により退団 パリ・サンジェルマン(フランス)に加入

▼FW
ロメル・ルカク インテル(イタリア)へ完全移籍
ジェームズ・ウィルソン 契約満了により退団 アバディーン(スコットランド)に加入

《ひとことメモ》
スールシャール体制となってから控えに回ることが多かったロメル・ルカクがセリエAへと新天地を求めた。また、契約満了によりアントニオ・バレンシアとアンデル・エレーラが退団。
 

プレシーズン

マンチェスター・ユナイテッド 2-0 パース・グローリー(オーストラリア)
マンチェスター・ユナイテッド 4-0 リーズ・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッド 1-0 インテル
マンチェスター・ユナイテッド 2-1 トッテナム
マンチェスター・ユナイテッド 1-0 クリスティアンスン(ノルウェー)
マンチェスター・ユナイテッド 2-2 ACミラン PK戦の末、ユナイテッドが勝利

フォーメーション

基本フォーメーション/4-2-3-1

《ひとことメモ》
 CBの3番手はプレシーズンに好調だったアクセル・トゥアンゼベが務める見込み。プレシーズン中に負傷したエリック・バイリーの復帰は12月頃と予想される。
 

注目選手

ハリー・マグワイア(Harry Maguire)
Pos :CB
生年月日:1993/3/5(26歳)
身長/体重:194cm/100kg
代表:イングランド代表
昨季:31試合3ゴール

 ユナイテッドが待ち望んでいたワールドクラスのCB。空中戦で競り負けることはほぼ皆無であり、前任のクリス・スモーリングやフィル・ジョーンズとは違いボールを前線へと運ぶことも出来る。シェフィールド・ユナイテッドの下部組織出身であり、14年夏にハル・シティに加入。当時ハルの監督を務めていたのは、マグワイアと同じCBでかつてユナイテッドで主将も務めた経験のあるスティーヴ・ブルースであった。ハルでは加入2シーズン目からレギュラーを務め、2部降格となった17年夏にレスターに加入。レスターでは不動のレギュラーに君臨し、17年10月にはイングランド代表デビュー。18年に行われたロシアW杯では全試合に出場した。今季、唯一マグワイアに懸念されるのはEL出場に伴う過密日程だ。これまで以上に負担が掛かることが予想され、100kgの体重があるマグワイアの身体が耐えられるか気になるところだ。

アーロン・ワン=ビサカ(Aaron Wan-Bissaka)
Pos :RSB
生年月日:1997/11/26(21歳)
身長/体重:183cm/72kg
代表:イングランド代表
昨季:35試合5アシスト

 粘り強い守備が魅力的なRSB。これまでユナイテッドのRSBを務めていたのはアントニオ・バレンシアやアシュリー・ヤングといった攻撃的な選手であったが、ようやく守備で計算できる選手が加入したという印象だ。ワン=ビサカ自身も元々は攻撃的な選手であったが、クリスタル・パレスでのトレーニングマッチで数合わせの為にRSBに抜擢されるとエースのウィルフレッド・ザハを完封。これがワン=ビサカの転機となり、2017-18シーズンにトップチームデビューを飾った。昨季はプレミアリーグで35試合に出場し、DFとしては5大リーグで最多の129回のタックルを成功させた。

*データはOptaを参照

《その他の注目選手》
MF スコット・マクトミネイ
MF ポール・ポグバ
FW アントニー・マルシャル



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