【小池裕太】ユース産大学経由サイドバックがポルティモネンセで活躍を見込める4つの理由※追記あり

3.チームへの貢献度も上積みした志向性

 鹿島の特別指定が解除されて以降、チームへの貢献を重視するようになった小池は、自身の上限を開放した。個人の実力を高めるだけでも人間の能力は向上する。しかし、信頼や貢献によって力は増幅することを知った。個の上昇志向に加え、チームロイヤリティーをもつ選手は強い。

4.ポルティモネンセに不在の専任左サイドバック

 主にMF中島翔哉の後ろを務めることになるLSBの位置は、固定できないままシーズンを終えた。ルーベン・フェルナンデス、ラファ・ソアレス、ルーモア・アグベニェヌらが主に担当したものの、20試合以上同ポジションで出場した選手おらず、固定できぬままだった。本来中盤やCBとしての選手も務めたことから、専任の左利きサイドバックを獲得する狙いは正しく、それだけの実力を、親交ある日本から獲得しようとする狙いはマーケティング的にも、小池本人の出場時間を考えても、十分に利のあることと言える。

 小池裕太のストーリーを外部の人間が書くのは憚られる。いつか本人に直に聞いてみたい。ユース発、大学経由、海外行きのルートは新しいものだ。宮市亮、長澤和輝、渡辺凌磨、渡辺夏彦らいずれのパターンとも異なる。特にディフェンダーである点がなおさらだ。左サイドを切り裂くマルチアングル型パワーキッカー小池裕太に注目してほしい。



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