違わぬエース中野桂太の存在感と連動した機能した3人目の動き

 日本、スペイン、セネガル、パラグアイのU-16年代代表チームが総当たりで争う『U-16インターナショナルドリームカップ』が13日、仙台市のユアテックスタジアム仙台で開幕した。U-16日本代表はU-16パラグアイ代表と対戦して2-3で敗戦。第2節は15日にU-16セネガル代表と戦う。
 2019U-17W杯を目指す世代であり、9月にはW杯出場を懸けたAFC U-16選手権が控えている。前哨戦として世界と戦う試金石となる大会の初戦は黒星で終わった。


 スタメンには、GK佐々木雅士(柏U-18)、RSB鈴木海音(磐田U-18)、主将CB半田陸(山形ユース)、CB佐古真礼(東京Vユース)、LSB中野伸哉(鳥栖U-15)、CMF横川旦陽(湘南U-18)、CMF山内翔(神戸U-18)、RMF中野桂太(京都U-18)、LMF成岡輝瑠(清水ユース)、ST青木友佑(FC東京U-18)、ST唐山翔自(G大阪ユース)が4-4-2のフォーメーションで配された。

 立ち上がり12分にセットプレイから失点、20分にもミドルシュートで失点を喫するなど、前日のフル代表同士の対決で垣間見られた、パラグアイのレーゾンデートルを表すかのようなストレートな攻撃を日本はモロに受けてしまう。
 しかし、この2点が日本を目覚めさせたか、世代のエース中野桂太の仕掛けが徐々に鋭くなる。35分には、右サイドで成岡が得たFKを中野桂が左足で蹴り込むと、CB佐古が193cmの長身を活かした豪快なヘディングシュートを決めて1点を返した。

 しかし、パラグアイ攻撃陣の手は緩まない。ドリブルシュートで後半早々に追加点を叩き込まれてしまう。ただ、半田陸が前線中央の中野桂にボールをつけると、持ち上がって右前方へスルーパスを出す。ボールの有無にかかわらず『3人目の動き』でスペースを感じていた青木が受け取ると、ファーサイドへと突き刺して反撃の狼煙をあげた。
 互いの戦術が交差し、パラグアイは日本の緻密さ、日本はパラグアイのこじ開ける動きを吸収した上で相手に披露するなど、試合中に成長し合った両チームは終盤互いに得点を生み出すことができないまま試合を終えた。

 中野桂がもてば、逆サイドの青木や成岡、後方からボールが出る場合にはポスト役以外の選手が連動して位置取り確認を行うなど、『3人目の動き』が試合を通じて垣間見られたことはとても大きな収穫で、試合内にチーム自体が何かを得ている感覚は相当なものだった。
 毎年行われている本大会において思い出されるのは、パリ世代のエース筆頭格FW斎藤光毅(横浜FCユース)の昨年の活躍だ。優勝には最終戦に5点差で勝利しなければならない中、3得点2アシストと1人でやってのけ大会MVPに輝き、同年のU-17W杯メンバーにも選出された。怪我のために参戦こそできなかったが、2017年のユース年代において最も綺羅星の如き活躍を見せた選手だった。本大会でも新たに名を挙げる選手や新たな才能がこの大会から出てくることを願いたい。



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