U17日本代表スペイン遠征メンバー発表!~FW森海渡は序列に変化をつけられるか~

過去最強クラスのU17日本代表。
ただし今回は、下の世代ながら共に歩んできたST久保建英が不在。
数年ぶりに本当の『世代別』感が出てきているが、このメンバーでどれほど戦えるか。

まずは、メンバーを発表していこう。

▼GK
12 青木心(JFAアカデミー福島U18)
01 谷晃生(G大阪ユース)

▼DF
20 デュークカルロス(川崎フロンターレU18)
17 池高暢希(浦和ユース)
19 菊地健太(JFAアカデミー福島U18)
16 監物拓歩(清水ユース)
05 瀬古歩夢(C大阪U18)
07 菅原由勢(名古屋U18)
03 小林友希(ヴィッセル神戸U18)

▼MF
08 井川空(北海道コンサドーレ札幌U18)
04 平川怜(FC東京U18)
18 椿直起(横浜FMユース)
10 福岡慎平(京都U18)
06 喜田陽(C大阪U18)
02 東俊希(広島ユース)

▼FW
09 山田寛人(C大阪U18)
11 宮代大聖(川崎フロンターレU18)
15 森海渡(柏U18)
14 棚橋尭士(横浜FMユース)
13 中村敬斗(三菱養和SCユース)

そして、ポジションごとに整理していこう。

安定ではなく、競争を常に制す二人

ハイレベルな選抜バトルを常に制し、常に選出されてきた二人。
目下、目指すべくは世代別ではなく一つ上の世代にいるGK大迫敬介(サンフレッチェ広島ユース)。
GK谷は、ガンバ大阪U23チームへの帯同もあり、徐々にプロ仕様のモードへと変化していくだろう。

世代のベテラン勢に立ち向かう池高とデューク

2016年の秋口に実施された、アジア大会に臨まなかったメンバーによる代表候補合宿の生き残りであるRSB池高暢希。
RSBは菅原、菊地らがしのぎを削るものの、中盤の福岡や平川、または瀬古のような圧倒差はなく戦術如何以上に個人の努力で坂道を駆け上がれる状態。RSB池高の選出理由としてあげられるのが【戦術理解度】の高さだろうか。もちろん、現状の浦和レッズユースやU17日本代表での方向性にあっている部分もあるだろうけれど、何にせよ個人としてのチャンスであることには変わりがない。
逆サイドを任されそうなのがデュークカルロス。RSB同様、サイドバックで固定となる選手が不在であり、強いてあげられるRSB菅原由勢はディフェンシブなサイドバック(浦和レッズのCB遠藤航がRSBでプレーするときの感覚にほど近い)のため、アグレッシブに動ける選手はパーツとして重宝される。特にLSBデュークカルロスは本来中盤の選手であり、2016年にはトップチームとも帯同していた。最年長世代に値するため腰を引くことなく引っ張る姿勢で後方からのオーバーラップやクロスでチームに活力を与えてほしい。

貫禄が出てきたボランチの二人

CMF平川怜とDMF福岡慎平は、高校1年生所属チームでも大黒柱のように振る舞えている。それはU12当時から得てきた代表チームにおける『覚悟』にほかならないと思う。それこそリオ世代、最終的には怪我のためにOAのCB塩谷司(サンフレッチェ広島)にポジションを明け渡してしまったもののひたすら最後方で最高のプレーで牽引し続けてきたCB岩波拓也(ヴィッセル神戸)のよう。この世代は圧倒的破壊力で進んできたり、ST久保建英がいたり、何かと話題になったり派手さもあったりするけれど、真ん中のラインがしっかりしていることが一番の特徴。谷、青木、監物、瀬古、小林、菅原、平川、福岡、喜田、宮代、中村、棚橋らが軸となって支えてきたチーム。もちろん、五輪に対してのU23チームが発足するときにこの弟チームは解体されてもしまうけれど、だからこそ2年年上であっても負けないだけの力をつけておいてもらいたい。
札幌のCMF井川空も、中学時代U15当時では地域クラブでまだ代表を狙えるような存在ではなかった。ただ、頭角を見せ始めて候補合宿にも呼ばれ、U17のメイン代表チームに呼ばれるまでに至った。門戸はまだまだ解放されているが、定着することが次のステップとなる。まずは爪痕。今年はU17W杯がある。そこで名を残すことは自分たちの人生における一つの結果として残っていく。

森海渡は序列変化を見せられるか

先日、カタールで行われたアルカスインターナショナルに臨んだ柏レイソルU18は、FW森海渡らの活躍によってレアルマドリードらも参加したこの大会において5位という成績を残した。その中で森は得点王ともなり、個人でタイトルを引っさげてU17主軸の代表に招集された。宮代、棚橋、中村、山田といて、この枠はもちろん久保がいた枠でもある。違いを見せることができる選手でもあるが、久保一人いないだけで変わるチームでもない。今回は上月壮一郎(京都U18)、鈴木冬一(C大阪U18)も今回は代表から外れている。攻撃的なポジションで、所属チームでこれだけの成果を上げてきたというのもまた珍しい存在である森がどこまで絡んでいけるかにも注目してほしい。

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