【大島 康樹】~絶妙なポジショニングから生まれるワンタッチストライカー~

 5月20日行われたJ3第11節vsFC東京U-23戦。前半16分に久保建英がゴールを決める。現在話題沸騰中の男が決めたことで観衆は沸いた。しかし28分、40分、前半AT(45分+1)と立て続けにゴールを量産しハットトリックを達成、この試合のヒーローとなった男がいる。ザスパクサツ群馬のFW大島康樹だ。



 前半28分、MF久保からMF風間宏希がボールを奪うと、その刹那ディフェンスラインの背後をとり、ファーサイドで一人フリーとなる。大きく右手を挙げ、風間からのパスを要求。危険を察知した相手DFバングーナガンデ佳史扶(カシフ)が止めに行くも、大島は左手で制し、体勢を崩す。大島自身は体勢を崩すことなくネットを揺らした。
 さらに、40分だ。ボールがサイドに流れたと同時に相手DF柳貴博の背後をとる。そのカバーにDF木村誠二が入るも、MF小林竜樹のクロスと大島のニアサイドへの一瞬の動き出しが絶妙にリンクし、ゴールとなった。
 ハットトリックとなる3点目は前半アディショナルタイムだった。大島自身が中盤でボールを散らすと、最前線へ向かう。FW岡田翔平がファーサイドの位置にいたが、クロスが入ると同時にニアサイドへ。2点目同様ニアサイドへ動き出そうとしていた大島は岡田を見て、すかさず小刻みにステップ。『後ろへ下がる』動きをとる。この動きにより相手DF木村は一瞬で背後を取られ、視界から大島が『消えた』…気づいた時には大島の周囲にトラップも出来たであろう大きなスペースがぽっかりと空いていた。

 試合後「ハットトリックをすることができましたが、どのゴールも全部、良いボールが来て、合わせるだけでした。クロスを出してくれた先輩に感謝したいです。自分としてもプロに入って、初めてのハットトリックだったので本当にうれしいです。」とコメント。



 大島の3点は、すべてワンタッチでのゴール。
また前節の長野戦でのゴールもワンタッチだった。センタリングを警戒しラインを下げるDF陣に対し、大島はバイタルエリア付近でスピードを落とし、フリーとなりゴールを決めた。

 このすべてに共通しているのは絶妙なポジショニング。大島はこの能力に長けている。DFの背後をとり、視界から消える動き。さらに、クロスに合わせる一瞬の動き出し。大島の持ち味が発揮された試合だった。

【大島 康樹】
1996年5月30日生まれ 177cm/66kg
柏レイソル(2014~16) 6試合1得点
カターレ富山(2016育成型期限付き) 6試合1得点
柏レイソル(2016~17) 5試合0得点
栃木SC加入と同時にザスパクサツ群馬へ育成型期限付き移籍。
現在7試合に出場し4ゴールを記録。



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