【UEFA U-21欧州選手権2019】イタリアU-21代表メンバー&注目選手

 ロシアW杯の出場権を逃したイタリア代表。W杯予選敗退後にはGKジャンルイジ・ブッフォン(パリ・サンジェルマン)やDFアンドレア・バルザーリ(ユベントス)、MFダニエル・デ・ロッシ(ローマ)といった2006年のドイツW杯優勝メンバーが代表引退を表明し、”アッズーリ”は世代交代を迎えている。

 ドイツやイングランドがA代表の常連組を選外とする中、開催国であるイタリアはGKジャンルイジ・ドンナルンマ(ACミラン)を除き出場資格のある若手選手を招集。MFニコロ・バレッラ(カリアリ)、MFニコロ・ザニオーロ(ローマ)、FWフェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)、FWモイゼ・ケアン(ユベントス)といった”未来のアッズーリ”を支えるであろう選手がメンバーに名を連ねた。

 今回、『Evolving Data』がイタリアU-21代表の予想メンバーと独自に厳選した注目選手をご紹介!これを見てUEFA U-21欧州選手権2019を予習しよう!

目次

 

UEFA U-21欧州選手権2019でのイタリアU-21代表の戦績

 

史上最多の5回の優勝を誇る。前回大会はグループステージ敗退だった。

優勝:5回(1992,1994,1996,2000,2004)

 

メンバー

 

監督:ルイジ・ディ・ビアジョ

▼GK
1 エミル・アウデロ(サンプドリア)
16 ロレンツォ・モンティポ(ベネヴェント)
22 アレックス・メレト(ナポリ)

《ひとことメモ》

● ジャンルイジ・ドンナルンマ(ACミラン)はA代表に選出のため選外に。
● 負傷者が出ればシモーネ・スクフェット(カスムパシャ)が招集されると予想。

▼DF
2 アルトゥーロ・カラブレーシ(ボローニャ)
3 ジュゼッペ・ペッツェッラ(ジェノア)
4 ケビン・ボニファツィ(SPAL)
6 アレッサンドロ・バストーニ(パルマ)*インテルからのレンタル移籍
12 フェデリコ・ディマルコ(パルマ)
13 ジャンルカ・マンチーニ(アタランタ)
15 クラウド・アジャポン(サッスオーロ)
19 フィリッポ・ロマーニャ(カリアリ)

《ひとことメモ》
● 既にA代表にも招集されているジャンルカ・マンチーニとアレッサンドロ・バストーニがCBのコンビを組むと予想。
● レギュラー候補だったダビデ・カラブリア(ACミラン)は負傷欠場。

▼MF
5 サンドロ・トナーリ(ブレシア)
7 ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)
8 ニコロ・ザニオーロ(ローマ)
10 ロランド・マンドラゴーラ(ウディネーゼ)
11 リッカルド・オルソリーニ(ボローニャ)
18 ニコロ・バレッラ(カリアリ)
21 マヌエル・ロカテッリ(サッスオーロ)
23 アレッサンドロ・ムルジャ(SPAL)
《ひとことメモ》
● A代表の常連でもあるロレンツォ・ペッレグリーニ、ニコロ・ザニオーロ、ニコロ・バレッラらも選出。

▼FW
9 パトリック・クトローネ(ACミラン)
14 フェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)
17 フェデリコ・ボナッツォーリ(カルチョ・パドヴァ)*サンプドリアからのレンタル移籍
20 モイゼ・ケアン(ユベントス)

*アンドレア・ピナモンティ(フロジノーネ)の負傷離脱に伴いフェデリコ・ボナッツォーリ(カルチョ・パドヴァ)が追加招集。
《ひとことメモ》
● U-20W杯に出場しているアンドレア・ピナモンティは大会終了後に合流予定。
● ピエトロ・ペッレグリ(モナコ)は負傷欠場。

《ひとことメモ》
● CFにはモイゼ・ケアンではなくパトリック・クロトーネが先発起用される可能性あり。

日程

 

《グループA》
第1節
6/17(月)
イタリア U-21 3-1 スペイン U-21(04:00)

第2節
6/20(木)
イタリア U-21 0-1 ポーランド U-21(04:00)

第3節
6/23(日)
ベルギー U-21 1-3 イタリア U-21(04:00)

 

注目選手

ジャンルカ・マンチーニ(Gianluca Mancini)
Pos :CB
生年月日:1996/4/17(22歳)
身長/体重:190cm/77kg
所属:アタランタ
今季:30試合5ゴール2アシスト(セリエA)

今季大ブレイクを遂げた”マテラッツィ2世”。190cmのサイズを誇り空中戦に強く、セットプレーにおいては攻守に渡って強さを発揮する。得点力も高く今季はセリエAで5ゴールを記録している。18年11月にはロベルト・マンチーニ新体制のイタリア代表に初選出。19年3月に行われたEURO2020予選のリヒテンシュタイン代表戦でA代表デビューを果たした。

ニコロ・バレッラ(Nicolò Barella)
Pos :CMF/OMF/DMF
生年月日:1997/2/7(22歳)
身長/体重:175cm/68kg
所属:カリアリ
今季:35試合1ゴール3アシスト(セリエA)

90分間ピッチを駆け回るダイナモ。中盤のポジションであればどこでもプレー可能だが、最も彼の良さが発揮されるのはインサイドハーフだろう。ボール保持時は積極的に空いているスペースでボールを受けて攻撃のリズムを作れば、守備時は泥臭くタックルでボールを奪取する。今季はパス成功数、ドリブル成功数、タックル数、地上戦デュエル勝利数、被ファウル数などのスタッツでチーム1位を記録している。既にイタリア代表では不動のレギュラーポジションを掴んでおり、今大会のMVP候補の一人に挙げられる。

ニコロ・ザニオーロ(Nicolò Zaniolo)
Pos :OMF/WG
生年月日:1999/7/2(19歳)
身長/体重:190cm/79kg
所属:ローマ
今季:27試合4ゴール2アシスト(セリエA)、7試合2ゴール(UCL)

今季、大ブレイクを果たした”イタリアの未来”。190cmと大柄で縦方向への意識が強く、周りの選手と連携して相手ゴールへと迫る。第18節のサッスオーロ戦で決めたループシュートはその才能が垣間見えるゴールだった。第17年夏にインテルが獲得したが、18年夏にラジャ・ナインゴランの移籍に伴いローマに移籍。同時期に行われていたU-19欧州選手権でイタリアU-19代表を準優勝に導く活躍を披露。9月に行われたUEFAチャンピオンズリーグ第1節レアル・マドリード戦でローマデビューを果たし、直後にセリエAデビュー前にロベルト・マンチーニ新監督率いるA代表に飛び級で選出された。その後は同時期にローマに加わったアルゼンチン代表MFハビエル・パストーレをベンチに追いやりスタメンに定着。”異例”とも言えるスピードでブレイクを果たしたザニオーロは、セリエAでローマの”レジェンド”フランチェスコ・トッティ以来のセリエAで3ゴールを記録した選手となった。

フェデリコ・キエーザ(Federico Chiesa)
Pos :RWG
生年月日:1997/10/25(21歳)
身長/体重:175cm/70kg
所属:フィオレンティーナ
今季:37試合6ゴール3アシスト(セリエA)

元イタリア代表FWエンリコ・キエーザ氏を父に持つサラブレッド。爆発的なスピードで相手DFをぶっちぎるドリブルが得意で、2018-19シーズンはセリエAで最もドリブルを成功させている選手となってる。また、運動量が多く守備時は自陣に戻り献身的なプレーでチームを助けている。フィオレンティーナの下部組織出身で2016-17シーズンにトップチームデビュー。現在はフィオレンティーナに限らず、イタリア代表でも不動の地位を確立している。

モイゼ・ケアン(Moise Kean)
Pos :CF
生年月日:2000/2/28(19歳)
身長/体重:183cm/68kg
所属:ユベントス
今季:13試合6ゴール(セリエA)

今季、遂に本格ブレイクを果たした将来のイタリア代表エース候補。コートジボワールにルーツを持ち、驚異的な身体能力を活かしたプレーで相手ゴールを脅かす。16歳でユベントスのトップチームデビューを飾り、2000年以降に生まれた選手では史上初めてUEFAチャンピオンズリーグに出場。2017-18シーズンはエラス・ヴェローナへレンタル移籍するもシーズン4ゴールと不完全燃焼に終わった。2018-19シーズンも序盤はほとんどの期間をベンチで過ごしていたが、主力組を温存した第27戦ウディネーゼ戦で2ゴールを記録。この試合から出場時間を増やし、同試合を含むリーグ戦6試合で6ゴールを記録。また、19年3月に行われたEURo2020予選でイタリア代表デビューを果たし2試合連続ゴールを記録するなど今、最も勢いに乗っている若手選手の1人だ。

《大会概要はこちら》

【UEFA U-21欧州選手権2019】大会概要と出場国

 



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