【植田直通】ベルギー1部昇格”サークル・ブルッヘ”合意!ついに海を渡るワールドスタンダードなセンターバック

 ロシアW杯サッカー日本代表CB植田直通(鹿島アントラーズ)がついに決断を下したようだ。ベルギー・ジュピラーリーグに昇格したサークル・ブルッヘからのオファーを受け、完全移籍に向けた交渉が最終局面を迎えていることがわかった。クラブ間では既に大筋合意に至っており、細部の契約やメディカルチェックを経て両クラブから発表される予定となる。ベスト16入りを果たした日本代表に選ばれるも出場することはできず。新たな気持を胸に、戦いを場を海外へと移すことになる。

 大会期間中には、日本人センターバックとして初めて上位クラブからのオファー獲得契約を掴んだ吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)から「海外にでろ」との助言を受け続けた。大会期間中にレギュラーとして台頭したクラブでの相方CB昌子源の活躍にも刺激されるところがあったのだろう。帰国後の動きは早かった。
 植田は日本人サッカー選手としてはやや特殊な経歴を持つ。サッカー自体は小学3年生から始めたものの、競技に専任していたわけではない。幼少期からテコンドーに励んでおり、中学時代には日本一を経験している。サッカーに専念したのは高校1年時に熊本県の強豪・大津高校に進学してからのことだった。しかし、他競技で掴んだ身体能力の為せる業か、たった半年で年代別代表までのし上がると、2011年U-17W杯にも名を連ねた。U-15以下の年代から世代の中心的存在だったCB岩波拓也を追いかけるかのような圧倒的成長曲線は閉じることなく加速さを増した。
 大津高校でもFW豊川雄太(オイペン/ベルギー)と共に攻守の核として全国大会に乗り込んで結果も残し、二人は揃って名門鹿島アントラーズの門を叩いた。
 秋田豊、岩政大樹、昌子源と紡いだパワーヘッダーの歴史を継承しながら力を磨いた植田は、徐々にチーム内でも台頭。大きな怪我なく過ごせたことも大きく、代表チームでは常に常連・スタメンに名を連ね、名門鹿島のスタメンに名を連ねながら、リオ五輪メンバーとしても活躍した。しかし、上り詰めた代表チームでは約3年間ベンチを温める日が続いた。ようやく掴んでもそこには海外メンバー不在時だったり、右サイドバックとしての器用だった。中村航輔、遠藤航、大島僚太と長年年代別代表で共に戦ってきた盟友たちと臨んだロシアW杯でも出場することはできず、悔しい結果となっていた。

 CBとしては、中田浩二(マルセイユ/フランス→バーゼル/スイス)、宮本恒靖(ザルツブルク/オーストリア)、吉田麻也(VVVフェンロ/オランダ→サウサンプトン)、冨安健洋(シント=トロイデン)に次いで5人目の挑戦となる。ただ、今回の「ベルギー」という決断はとても彼らしいのではないかと思わせる。
 久保裕也(ヘント)、森岡亮太(アンデルレヒト)、関根貴大(シント=トロイデンにレンタル加入が決定)彼らに加えて、CBである冨安、そして大津高校時代からの盟友・豊川雄太がいる。スタート地点としては申し分ない環境にあるのではないだろうか。
 また、サークル・ブルッヘは今季1部に再昇格してきたチームであり、現在クラブ改革を掲げ強化のために植田獲得を熱望していた。さらにこのチームの代表者はフランス・リーグアンのモナコが保有しているクラブであり、同チームとの関係も色濃い。ステップアップの可能性も少なくない。次のカタールW杯に向けて、吉田、昌子のレギュラー陣に加えて冨安ら若手とも戦いつつ引っ張っていかなければならない身だ。国内で見せつけた「強さ」を海外で揉まれてレベルアップしてくれることを願いたい。



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