93分に吹かれた笛は、クルトゥラル・レオネッサの降格を意味した。勝利したヌマンシアのイレブンやサポーターが歓喜の輪を織りなす中、レオネッサの選手たちは険しい表情や顔を覆う仕草で1年間戦ってきたチームの結末に抵抗していたようだった。
日本代表MF井手口陽介はロシアW杯バックアップメンバー帯同中のため、試合の出場はなかった。1月にリーズ(イングランド2部チャンピオンシップ)を経たレンタル移籍加入を果たした井手口だが、出場機会をなかなか掴むことができず、チームに貢献できぬままハーフシーズンを終了した。
ヌマンシア戦のレオネッサ
前半早々にエリア内でのトラップミスから失点したが、際どいオフサイドラインの妙がなければ何度もゴールネットを揺らされていた試合だ。「結果として2失点」だが、前線や中盤からプレスを掛けるような連動性のある守備は皆無であり、2失点目に至ってはDFがキーパーのブラインドとなったことにより、一歩も動けないまま失点した。
1点返すことこそできたが、流れを飲み込めるような包括さはなく、単発に過ぎなかった。