【ロシアW杯マッチレポート】ポルトガルvsスペイン|クリロナ圧巻のハット!注目の一戦は3-3のドロー

▽15日、FIFAワールドカップ2018ロシア大会グループB、ポルトガルvsスペインがフィシュト・スタジアム(ソチ)で行われ、3-3の引き分けに終わった。

▽EURO2016を制したポルトガル代表は、FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)、DFペペ(ベシクタシュ)ら主力が順当に先発。ロナウドの相方にはFWアンドレ・シウバ(ACミラン)ではなく、FWゴンサロ・グエデス(バレンシア)が抜擢された。

▽一方、試合の2日前にロペテギ前監督を解任し、この試合がイエロ新監督の初陣となったスペイン代表は、MFアンドレス・イニエスタ(バルセロナ→ヴィッセル神戸)やFWジエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリード)ら主力が順当に先発。RSBには、CL決勝で負傷したDFダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)の代わりに、DFナチョ・フェルナンデス(レアル・マドリード)が起用された。

▽試合開始直後、早速スコアが動く。ペナルティーエリア手前でボールを受けたロナウドが、エリア内へドリブル突破を試みたところを、ナチョに倒されポルトガルがPKを獲得。これを落ち着いてロナウドが決めて、試合開始わずか4分でポルトガルが幸先よく先制した。

▽思わぬ形で失点したスペイン代表だったが、24分に同点に追いつく。カウンターからMFブスケツのロングボールを受けたジエゴ・コスタが、相手DFを巧みにかわしゴール左下へボールを流し込み、1-1の同点に追いついた。

▽その後、スペイン代表ペースで試合が進むかと思われた前半終了間際に、またしてもこの男がゴールを決める。44分、ペナルティーエリア手前でペペのロングボールを受けたグエデスが、ロナウドへパス。ボールを受けたロナウドが左足で振り抜くと、スペインGKデ・ヘアがボールを弾くことが出来ず、無情にもゴールへと吸い込まれた。試合は2-1とポルトガルがリードした状況で前半が終了した。

▽後半開始早々、スペインが再びスコアをタイに戻す。55分、スペイン代表ゴールまで約35mの地点でFKを獲得。シルバがクロスをあげブスケツが頭で折り返すと、最後は詰めていたジエゴ・コスタのこの日2点目となるゴールで、スペインが試合を2-2のタイに戻す。

▽さらに58分、遂にスペインが逆転に成功する。イスコとのパス交換でチャンスを作ったシルバが、エリア内へ侵入したイスコへクロスを供給。これは惜しくも合わなかったが、こぼれ球に詰めていたナチョの豪快な右足のボレーシュートが、左ポストをはねてゴールへと吸い込まれた。このゴールで、この日スペインが初めてリードした状況となった。

▽リードを奪った後、ポゼッションを高めて勝利を確証したスペイン代表だったが、またしてもこの男が立ちはだかる。88分、ロナウドがペナルティーエリア手前でピケに倒されて、FKを獲得。このFKを蹴るのはもちろんロナウド。ここ数シーズン、中々FKを決めれなかったロナウドだったが、大一番で決めるのがスター。ボールは壁の上を超え、見事ゴール右上隅に吸い込まれた。このゴールでポルトガルが土壇場で3-3の同点に追いついた。ハットトリックを達成したロナウドは、過去3大会で1ゴールずつしかゴールを決められていなかったが、1試合でそのゴール数にならんだ。

▽試合はこのまま3-3の同点で終了。両チーム共に勝ち点「1」を分け合う結果となった。

▽ポルトガル代表のグループ第2戦は、6月20日(水)のモロッコ代表戦。スペイン代表のグループ第2戦は、6月20日(水)の首位イラン代表戦となっている。

1-0 クリスティアーノ・ロナウド(4′)PK
1-1 ジエゴ・コスタ(24′)
2-1 クリスティアーノ・ロナウド(44′)
2-2 ジエゴ・コスタ(55′)
2-3 ナチョ・フェルナンデス(58′)
3-3 クリスティアーノ・ロナウド(88′)

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