【ロシアW杯プレビュー】ポルトガルvsスペイン|激震のスペイン代表、イエロ新監督の初陣はいかに(グループB)

▽昨日、遂に4年に1度のフットボールの祭典『W杯』が開幕した。今夜、死の組とも称される「グループB」が開幕する。グループBの2戦目はポルトガルvsスペイン。両チームの対決はこれまで通算33回行われ、スペインの17勝、ポルトガルの6勝、12回の引き分けとなっている。また南アフリカW杯では、決勝トーナメント1回戦で対戦し1-0でスペイン代表が勝利した。

▽大方の予想をひっくり返し、EURO2016を制覇したポルトガル代表は、W杯予選で10試合32得点4失点と圧倒的な強さで首位突破した。一方の優勝候補スペイン代表は、W杯開幕直前に激震が走った。EURO2016以降監督を務めていたフレン・ロペテギ氏が大会終了後にレアル・マドリードの監督に就任すると発表。すると、スペインサッカー協会はレアル・マドリードとロペテギ氏の態度に激怒し、突如解任。前代未聞のW杯開幕前日の解任劇となった。後任に就任したのは、協会のスポーツディレクターを務めていたフェルナンド・イエロ氏。スペイン代表のレジェンドは、この状況で代表チームをまとめることが出来るのだろうか?

▽グループステージは、勝ち点を1つでも多く積み上げることが突破の最低条件となる。初戦の結果がチームの勢いや心理的に与える影響は大きく、両チーム共に『本気』の陣容で臨むことになるだろう。

▽それでは両チームの予想フォーメーションと注目選手をみていこう。

〈ポルトガル代表〉フォーメーション4-4-2

▽負傷者:なし
▽出場停止:なし
▽2年前にEURO2016を制したポルトガル代表だが、その時から大きくメンバー変更。中心選手だったFWナニ(ラツィオ)、MFアンドレ・ゴメス(バルセロナ)、FWエデル(ロコモティフ・モスクワ)らが落選。代わりに今季リーガでブレイクしたFWゴンサロ・グエデス(バレンシア)や、MFブルーノ・フェルナンデス(スポルティング)ら若手選手がメンバー入りを果たした。初戦のスペイン戦に勝利し大きく勢いづけることが出来れば、優勝を果たしたEURO2016の再現も不可能ではない。

 

▽注目選手
名前:クリスティアーノ・ロナウド
Pos:FW
年齢:33歳
所属:レアル・マドリード(スペイン)
代表:150試合81ゴール

▽なんと言っても注目は”絶対的エース”クリスティアーノ・ロナウドだろう。現在33歳ということを考えると、最後のW杯となることが予想されるロナウド。どの大会でも大活躍している印象が強いが、これまで4度出場したW杯では13試合で3ゴールと決して良い結果が残せているとは言えない。今大会でこれまでの4大会の鬱憤を晴らし、ポルトガル代表を悲願の初優勝に導くことが出来るのだろうか?

〈スペイン代表〉フォーメーション4-2-3-1

▽負傷者:ダニエル・カルバハル
▽出場停止:なし
▽イエロ新監督が就任してわずか2日で試合ということを考えると、ロペテギ前政権のスタイルをあまり変えずに試合に臨むと考えられる。ただ、試合の状況によっては、試合中にフォーメーションを変更する可能性もある。CL決勝で負傷したダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)は間に合わず、代わりに先日のスイス代表戦で代表初ゴールを決めたアルバロ・オドリオソラ(レアル・ソシエダ)のスタメン起用が濃厚だ。

 

▽注目選手
名前:セルヒオ・ラモス
Pos:DF
年齢:32歳
所属:レアル・マドリード(スペイン)
代表:152試合13ゴール

▽クルペギ監督が解任されたことにより、この男のキャプテンシーが試される時が来た。所属するレアル・マドリードでは、代表の新監督に就任したイエロ氏の背番号「4」を引き継ぐラモス。新旧レアルの「4」番コンビが、全員が同じ方向を向いて進むようにチームをまとめること出来るかが、スペイン代表躍進のカギを握る。試合では、FWクリスティアーノ・ロナウドとのレアル・マドリード対決に注目が集まる。

〈予想スコア〉
  1-2
スペイン代表の現状がわからない現在、どちらが有利とは言い難い。しかし、W杯前の試合を見る限りでは、スペイン代表の方が強いチームに仕上がっている。

〈放送予定〉
放送局:NHK
放送日程:6月15日(金)26:45~28:59
キックオフ:27:00

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