【ロシアW杯マッチレポート】ロシアvsサウジアラビア|開幕前の不安はどこへ?ロシアが開幕戦を5-0で制す!

▽14日、FIFAワールドカップ2018ロシア大会開幕戦、ロシアvsサウジアラビアがルジニキ・スタジアム(モスクワ)で行われ、ロシア代表が5-0で勝利した。

▽大会前7試合勝利のなかった開催国ロシア代表は、システムを3バックから4バックに変更。スタメンにはGKイゴール・アキンフェエフ、MFアレクサンドル・ゴロビン、FWフョードル・スモロフら主力が順当にスタメンに名を連ねた。

▽一方、大会前3連敗を喫していたサウジアラビア代表は、4-1-4-1のシステムを採用。ワントップには予選16ゴールのFWモハメド・アル・サフラウィが入り、最終予選最終節の日本戦で決勝ゴールを決めたFWファハド・アル・ムワーラドはベンチスタートとなった。

▽試合開始直後から両チームともに攻め合う展開となった。試合が動いたのは12分。左CKの跳ね返りを受けたMFゴロビンがペナルティーエリア内へクロスを供給。ファーサイドにいたMFガジンスキーが頭で合わせ、ホスト国ロシアが幸先よく先制した。

▽しかし24分、ロシアにアクシデントが襲う。トップ下で起用されていたMFジャゴエフが、カウンターの際に左太ももを痛め途中交代。ちなみにこの途中交代はW杯開幕戦史上最速の途中交代である。代わりにMFチェリシェフが投入され、左サイドでプレーしていたゴロビンがトップ下へとポジションを変更した。

▽このまま前半終了かと思われた43分、ロシアが待望の追加点を奪う。自陣からのカウンターから、MFゴロビン、MFゾブニンへと繋ぎ、最後は途中出場のMFチェリシェフが相手DFを冷静にかわし、利き足の左足でゴール左上隅に蹴り込んだ。このまま2-0で前半終了。

▽後半開始早々からサウジアラビア代表は、ポジション変更などを行い、積極的に点を取りに行く姿勢を見せるが、中々決定機が作れない。すると71分、ロシアがスローインからチャンスを作ると、途中出場の196cmのFWジューバが、MFゴロビンのピンポイントクロスを頭で叩き込み、勝利を確証させる3点目を決めた。今大会前、サプライズ招集を受けたFWジューバにとっては、実に2年ぶりとなる代表でのゴールとなった。

▽その後も決定機を作れないサウジアラビアに対して、アディショナルタイムにロシアが2点を加える。90+1分、DFイグナシェビッチのロングボールをFWジューバが頭で落とし、最後はMFチェリシェフが、”アウトサイドキックの名手”ポルトガル代表FWリカルド・クアレスマを彷彿とさせる華麗なシュートを決めて4-0。さらに90+3分、相手ペナルティーエリア前で得たFKを、この日2アシストと躍動していたMFゴロビンが直接決め5-0。このまま試合終了し、ロシアが5-0で圧勝。事前の予想を大きく上回る強さをみせ、勝ち点「3」を獲得した。敗れたサウジアラビアは枠内シュート「0」と大きな見せ場を作れなかった。

▽勝利したロシア代表のグループ第2戦は、6月19日(火)のエジプト代表戦。敗れたサウジアラビア代表のグループ第2戦は、6月20日(水)のウルグアイ代表戦となっている。

1-0 ユーリ・ガジンスキー(12′)
2-0 デニス・チェリシェフ(43′)
3-0 アテム・ジューバ(71′)
4-0 デニス・チェリシェフ(90+1)
5-0 アレクサンドル・ゴロビン(90+3)

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