▽8日、エールディビジに所属するアヤックスはウェストハム(イングランド)からコートジボワール代表FWセバスティアン・アレ(26)を完全移籍で獲得したと発表した。移籍金はアヤックス史上最高額の2000万ポンドと報じられている。
▽フランス生まれのアレはオセールの下部組織出身。15年冬からプレーしたオランダのユトレヒトでゴールを量産し、在籍した2年半で公式戦98試合51ゴールを記録した。17年夏にドイツのフランクフルトへと活躍の場を移すと、2018-19シーズンはルカ・ヨビッチ、アンテ・レビッチとの強力3トップでゴールを量産。クラブ躍進の原動力となった。2018-19シーズンの活躍が評価され、19年夏にウェストハムへ完全移籍。この時の4500万ポンドという移籍金は同クラブの史上最高額である。しかし、プレミアリーグへの適応に苦しみ、ミカイル・アントニオにスタメンの座を譲っていた。2020-21シーズンはアントニオの負傷離脱の影響で先発出場の機会が増えていたが、資金不足に悩むウェストハムはクラブ史上最高額で獲得したストライカーを1年半という短い期間で売却することを決断した。
▽今回のアヤックスへの移籍で再び問題となりそうなのがウェストハムのゴードン会長、サリバン会長、ブレイディ副会長ら経営陣だ。近年、ストライカーの補強に苦戦しているウェストハムは、20年夏にジョーダン・ヒューギルとアルビアン・アイェティの2人のストライカーを売却している。この2人の売却額は獲得の際に必要とした額の半額以下となり批判を浴びたが、今回のアレも半額の2000万ポンドでの売却。昨夏に続いて経営陣への風当たりは強くなるだろう。
▽一方、アレをクラブ史上最高額で獲得したアヤックスは今季限りで元オランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールが現役引退することもあり、後任となるストライカーの獲得を目指していた。
《セバスティアン・アレの2020-21シーズンの成績》
プレミアリーグ:16試合3ゴール
カラバオカップ:3試合4ゴール1アシスト
その他、プレミアリーグで成立している移籍はこちら!