【クラブ紹介】先物買いに長けるブレントフォードが輩出した10選手と現所属の注目選手

● ロメイン・ソーヤーズ(Romaine Sawyers)
代表:セントクリストファー・ネイビス代表
Pos :CMF/OMF
生年月日:1991/11/2(29歳)
身長/体重:175cm/67kg
所属:ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン
ブレントフォード在籍期間:16年夏~19年夏
加入時:フリー
移籍時:280万ポンド(約3億9260万円)

▽ウェスト・ブロムの中盤のつなぎ役。地元バーミンガム近郊のウェスト・ブロムの下部組織で育成された。当時はストライカーに近いポジションでプレーしていたが、トップチームで結果を残せず13年に3部のウォルソールへと移籍した。当時ウォルソールを率いていたディーン・スミス(現・アストン・ビラ)監督によりトップ下にコンバートされ、2015-16シーズンは3部のベストイレブンに選出された。16年夏に恩師ディーン・スミスを追い2部のブレントフォードへ移籍。2017-18シーズンはチームの年間最優秀選手に選出されるなど中心選手として活躍した。19年夏に下部組織時代を過ごしたウェスト・ブロムに復帰した。リーグ最高のパス成功率を叩き出すなど黒子として最高のパフォーマンスを披露し、チームのプレミアリーグ昇格に大きく貢献した。

● サイード・ベンラーマ(Saïd Benrahma)
代表:アルジェリア代表
Pos :LWG/RWG
生年月日:1995/8/10(25歳)
身長/体重:172cm/67kg
所属:ウェストハム
ブレントフォード在籍期間:18年夏~20年夏
加入時:150万ポンド(約2億1000万円)
移籍時:3000万ポンド(約42億円)

▽その卓越したテクニックでサポーターを魅了するウイング。アルジェリア生まれでフランスに渡った後、2013年にニースの下部組織に加入した。ニール・モペイと同じくクロード・ピュエル監督の下18歳でリーグ・アンデビュー。しかし、ニースのトップチームには定着できず、アンジェやガゼレク・アジャクシオを経てローン移籍で加入した2部のシャトールーで31試合9ゴールを記録。この活躍に目を付けたブレントフォードが完全移籍で獲得した。移籍1年目から38試合10ゴール15アシストの大活躍。19年夏にも移籍の噂が耐えなかったが残留した。背番号を10に変更した2019-20シーズンは43試合17ゴール9アシストを記録した。20年夏にウェストハムへ移籍。

● アンドレ・グレイ(Andre Gray)
国籍:イングランド
Pos :CF
生年月日:1991/6/26(29歳)
身長/体重:178cm/83kg
所属:ワトフォード
ブレントフォード在籍期間:14年夏~15年夏
加入時:55万ポンド(約7700万円)
移籍時:1100万ポンド(約15億4000万円)

▽6部から這い上がったストライカーもブレントフォードを経てプレミアリーグに挑戦している。シュルーズベリー(当時4部)の下部組織で育成されるもトップチームに定着できず、当時6部に在籍していたヒンクリー・ユナイテッドに移籍。在籍した2シーズンで29ゴールを記録し、12年夏に当時5部のルートン・タウンへと移籍した。2013-14シーズンにリーグ戦44試合で30ゴール13アシストという驚愕のスタッツを記録し、リーグ得点王や最優秀選手賞などタイトルを総なめした。この活躍が評価され14年夏に当時2部に在籍していたブレントフォードに引き抜かれた。初挑戦のチャンピオンシップの舞台でも実力を発揮し、2014-15シーズンはリーグ戦で16ゴールを記録した。15年夏にチャンピオンシップに降格し、絶対的エースのダニー・イングスがリバプールに引き抜かれたバーンリーに完全移籍。イングスが抜けた穴を埋め、サム・ヴォークスと共に得点を量産。リーグ得点王となる23ゴールを記録し、1シーズンでのプレミアリーグ復帰に大きく貢献した。その後、プレミアリーグでも結果を残し、17年夏に当時のクラブレコードでワトフォードに移籍した。








● ニール・モペイ(Neal Maupay)
代表:元フランスU-21代表
Pos :CF
生年月日:1996/8/14(24歳)
身長/体重:173cm/69kg
所属:ブライトン
ブレントフォード在籍期間:17年夏~19年夏
加入時:180万ポンド(約2億5200万円)
移籍時:2000万ポンド(約28億0000万円)

▽ブライトンの絶対的エース。ニースの下部組織出身でクロード・ピュエル監督に見い出され2012-13シーズンに16歳でトップチームに昇格。リーグ・アン史上2番目の若さとなる16歳と4ヶ月と1日でゴールを決め、鮮烈なデビューを果たした。しかし、その後はケガに苦しみサンテティエンヌに完全移籍した後、16年夏にスタッド・ブレスト(当時2部)にローン移籍。心機一転、2部に活躍の場を移し、リーグ戦で11ゴールを記録した。17年夏にブレントフォードに完全移籍。加入後すぐにディーン・スミス監督の信頼を得ることに成功し、1年目はリーグ戦12ゴール、2年目は得点ランキング2位タイの25ゴールを記録した。19年夏にクラブレコードの移籍金でブライトンに加入。プレミアリーグ1年目から37試合10ゴールと結果を残した。

● オリー・ワトキンス(Ollie Watkins)
国籍:イングランド
Pos :CF/WG
生年月日:1995/12/30(25歳)
身長/体重:180cm/70kg
所属:アストン・ビラ
ブレントフォード在籍期間:17年夏~20年夏
加入時:180万ポンド(約2億5200万円)
移籍時:2000万ポンド(約39億2000万円)

▽2019-20シーズンのチャンピオンシップ年間最優秀選手。エクセター(当時4部)の下部組織で育成され2013-14シーズンにトップチームデビュー。2014-15シーズンは当時6部のウェストン=スーパー=メアへローン移籍し、リーグ戦10ゴールを記録。ローン先より復帰した2015-16シーズンは4部でリーグ戦8ゴール、2016-17シーズンはリーグ戦13ゴールを記録し、リーグ最優秀若手選手賞を受賞した。エクセターでの活躍が評価され、17年夏にブレントフォードに加入。ディーン・スミス監督により左ウイングで起用され、2017-18シーズンと2018-19シーズンは10ゴールを記録した。ニール・モペイが退団した2019-20シーズンは再びCFでプレーし、リーグ得点王となる26ゴールを記録。チャンピオンシップ年間最優秀選手賞を受賞し、20年夏にディーン・スミス率いるアストン・ビラに加入。第4節リバプール戦では前半だけでハットトリックを達成し、7-2の大勝の立役者となった。

《その他のブレントフォードが輩出した主な選手》
▼GK
デイビッド・バットン(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン) 2013年夏~2016年夏
ダニエル・ベントレー(ブリストル・シティ) 2016年夏~2019年夏

▼DF
ジャック・オコーネル(シェフィールド・ユナイテッド)2015年冬~2016年夏
アルフィ・モーソン(ブリストル・シティ)下部組織~2015年夏

▼MF
アダム・フォーショー(リーズ・ユナイテッド)2012年冬~2014年夏
ニコ・イェナリス(北京国安)2014年冬~2019年冬
ホタ(アラベス)2014年夏~2017年夏

▼FW
スコット・ホーガン(バーミンガム)2014年夏~2017年冬

▽現在、シェフィールド・ユナイテッドで欠かせない選手となっているジャック・オコーネルも15年冬にブレントフォードに引き抜かれた選手である。しかし、ブレントフォードでは定位置を獲得できず、16年夏に当時3部に所属していたシェフィールド・ユナイテッドに移籍した。ブレイズでクリス・ワイルダー監督の下で大きく成長し、3年後にプレミアリーグを果たした。また、アルフィ・モーソンはブレントフォードから移籍したバーンズリーで頭角を現したため今回選出した10人からは外れている。

▽ジェイミー・ヴァーディと同じくストックスブリッジ・パーク・スティールズ(8部)とハリファックス・タウン(5部)でプレーしたことのあるスコット・ホーガンは、2016-17シーズンに前半戦だけで14ゴールを記録し、17年冬に900万ポンドの移籍金でアストン・ビラに引き抜かれた。ビラでは活躍できなかったが、バーミンガム移籍後2019-20シーズンの2月だけで6ゴールを記録し、月間最優秀選手賞を受賞している。

▽これだけの選手をわずか数シーズンで輩出しているのは驚きだろう。加えてホームグロウンの選手に限れば、その殆どがブレントフォード加入以前に2部以上のカテゴリーでプレーしたことのない選手である。

▽そして注目すべきは現在ブレントフォードに所属している有望株である。こちらは次のページに簡潔ににまとめておきます。

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