
ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティでプレーするブラジル代表GKエデルソン・モラレス。GKながらフィールドプレイヤー顔負けのビルドアップ能力で最終ラインから攻撃の組み立てに参加する「近代型GK」の代表的な選手である。今やその正確なミドルレンジのパスや、強靭なメンタルと身体能力を活かした果敢な飛び出しやハイボール処理での貢献度は非常に高く、選手層の厚いマンチェスター・シティで最も代えの効かない選手となっている。
- 【選手紹介】エデルソン・モラレスのプレースタイルと選手紹介
- 【選手紹介】エデルソン・モラレスのプロフィール
- 【ヒストリー】幼少期からプロ選手になるまで
- 【ヒストリー】リオ・アベでの3シーズン
- 【ヒストリー】ベンフィカに復帰!同胞のレジェンドからポジションを奪取
- 【ヒストリー】かつてCLで対戦したペップが獲得を熱望
- 【ヒストリー】プレミアリーグ2連覇!自身もベストイレブンに選出
- 【ディスコグラフィー】紹介動画
- 【ディスコグラフィー】年度別出場成績
- 【ディスコグラフィー】パラメータ・能力値※制作中
- 【年度別来歴】プロキャリア※制作中
- 【年度別来歴】アマチュア時代の評価※制作中
- 【年度別来歴】代表歴※制作中
- 【選手評価】スタッツ※制作中
- 【選手評価】市場価値※制作中
- 【選手評価】能力値変遷※制作中
エデルソン・モラレスのプレースタイルと選手紹介
尊敬するサッカー選手はサンパウロのOBでGK史上最多ゴール記録保持者のロジェリオ・セニ。
幼少期にサイドバックでプレーしていた経験や、セニの後継者を育成していたサンパウロの下部組織に在籍していた経験もあり足元の技術には定評がある。
ミドルレンジのパスも正確で、決して上背のある訳ではないマンチェスター・シティの攻撃陣に対してもボールを供給することができる。また、2018-19シーズンのハダースフィールド戦ではクラブ史上初のGKによるアシストを記録した。
パントキックで約75.3mを記録し、「サッカーにおける世界最長のパントキック」によりギネス世界記録に認定された。
ブラジル代表で共にイングランドでプレーしているアリソン(リバプール)とはライバルであり良き友人。また、同じくマンチェスター・シティに所属しているポルトガル代表MFベルナルド・シウバとはベンフィカの下部組織時代からプレーする長い付き合い。
タトゥー好きでも知られ、右首にはバラとドクロのタトゥーが彫られている。また、胸には自身が信仰するキリスト教の「聖霊」を意味するハトのタトゥーが、背中にはキリストと天使の羽などが彫られている。
2014年に妻と結婚。現在は3人の子供に恵まれている。
エデルソン・モラレスのプロフィール
選手名 | エデルソン・モラレス(Ederson Moraes) |
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ポジション | GK |
出身 | ブラジル/サン・パウロ |
年齢/生年月日 | 26歳/1993年8月17日 |
身長・体重 | 188cm・86kg |
現所属チーム/背番号/利き足 | マンチェスター・シティ(イングランド)/31/左足 |
代表/デビュー年 | ブラジル代表/2017年10月11日 |
過去所属 | ベンフィカ、リオ・アベ(以上ポルトガル)など |
クラブ・代表タイトル | プレミアリーグ:2回、FAカップ:1回、EFLカップ:3回、コミュニティー・シールド:2回(マンチェスター・シティ) リーガNOS:2回、ポルトガル杯:1回(ベンフィカ) コパ・アメリカ1回(ブラジル代表) |
個人タイトル | リーガNOS最優秀GK(2016-17) プレミアリーグベスト11(2018-19) |
幼少期からプロ選手になるまで
エデルソン・モラレスは1993年8月17日にブラジルのサンパウロ州のオザスコで生まれた。幼少期からサンパウロのレジェンドであるロジェリオ・セニが自身のアイドルだったが、地元のサッカースクールでサッカーを初めたときはLSBであった。当時から左足のキックには定評があったが、サボり癖やドリブルがあまり上手くなかったためGKに転向。「初めて受けたシュートを落とさずキャッチしたんだよ。」と当時のコーチは語っている。
その後、サンパウロのアカデミーに入団。当時からGKとしての技術はもちろん、足元の技術とキック力も際立っていたそうだ。当時、サンパウロはロジェリオ・セニの後継者を育成する計画があったので、サンパウロはGKであるエデルソンにもフィールドプレイヤーと同じようなトレーニングを指導していた。
しかし、突如としてサンパウロから”若いGKは必要ない”という理由で戦力外通告を受ける。サンパウロを退団したエデルソンは、地元のオザスコに戻りトレーニングを再開した。絶望と悲しみに暮れていたエデルソンだったが、一本の電話が彼の人生を変えることになる。
かつてエデルソンを指導した経験のある元コーチの元に、世界的な代理人であるジョルジュ・メンデスの関係者から「若い有能のGKはいないか」という問い合わせが入った。この電話がキッカケでエデルソンは2009年にポルトガルのベンフィカに加入。しかし、プロ契約には至らず2011年に3部のリベイロンに移籍。その1年後に代理人のメンデスと関係が深いリオ・アベに加入した、
リオ・アベでの3シーズン
2012-13シーズンのリーガNOS(ポルトガル1部)の開幕戦でスタメンを掴んだエデルソンだったが、2節以降はベンフィカからローン移籍で加入していたヤン・オブラク(現・アトレティコ・マドリード)がレギュラーとして起用された。そのためエデルソンは公式戦8試合の出場に留まった。ちなみに同シーズンのリオ・アベには元ギニアビサウ代表FWイズマ(現・松本山雅)も在籍していた。
オブラクがベンフィカに復帰したことにより、続く2013-14シーズンからエデルソンが1番手に昇格。2013-14、2014-15シーズンの所々でスタメン落ちを経験するが、いずれもシーズンの終盤にはレギュラーポジションを奪取していた。
ベンフィカに復帰!同胞のレジェンドからポジションを奪取
15年夏、古巣ベンフィカに復帰。同胞のジュリオ・セーザルの控えとしての獲得だったが、同選手が負傷離脱したことに伴い2015-16シーズンの第25節スポルティング戦よりレギュラーに定着。出場した10試合は全勝。6試合を完封し、最終節までもつれたスポルティングとの優勝争いを制した。また、同シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝バイエルン戦では、2戦合計で10セーブを記録。惜しくも1点差で敗れたが、彼のセービング技術と相手ボックスまで飛ばす”驚異的なキック力”は当時バイエルンを率いていたペップ・グアルディオラの目にしっかりと焼き付いた。
続く2016-17シーズン、開幕直後はジュリオ・セーザルに先発の明け渡すが、第6節から再びスタメンの座を奪取。リーグ戦27試合で12失点に抑え、およそ7割の18試合でクリーンシートを達成。チームのリーグ3連覇に大きく貢献した。また、UEFAチャンピオンズリーグの舞台でも2シーズン連続となる決勝トーナメント進出に貢献した。
かつてCLで対戦したペップが獲得を熱望
17年夏、かねてより強い関心が噂されていたマンチェスター・シティに3500万ポンドの移籍金で完全移籍。2シーズン前にCLの舞台でエデルソンと戦ったグアルディオラ監督きっての希望での獲得だった。前シーズン、マンチェスター・シティはグアルディオラ監督の古巣であるバルセロナからクラウディオ・ブラーボを獲得していたが、不安定なパフォーマンスもあり、シーズン終盤は2番手のウィリー・カバジェロがスタメンに起用されていた。
大きな期待を背負ってマンチェスター・シティに加入したエデルソンは、GKからビルドアップを行うをマンチェスター・シティのスタイルにフィット。足元の確かな技術とキック力、そして失敗を恐れない強靭なメンタルでフィールドプレイヤーの1人として自身の役割を遂行。「Sofa Score」によるとエデルソンは、同シーズンのプレミアリーグでGKとして最多の792本のパスを成功。そして100本以上のパスを成功させたGKの中で1位の85%のパス成功率を記録した。同シーズン、マンチェスター・シティはリーグ最多得点と最少失点を記録し、2位のマンチェスター・ユナイテッドと勝ち点19差をつけ、圧倒的な強さで優勝した。
プレミアリーグ2連覇!自身もベストイレブンに選出
シーズン終了後に行われたロシアW杯のメンバーにも選出。しかし、正GKであるアリソンの壁は高く、W杯でプレーするには至らなかった。エデルソンは1歳年上のアリソンを「僕の一歩先を歩んでいる。」と認めており、W杯後にアリソンがリバプールに加入した時には一緒に食事するなど、プライベートでも良い関係を続けていると明かしている。
続く2018-19シーズン、プレミアリーグで全試合に出場したエデルソンはキャリアハイの20試合でクリーンシートを達成。チームはリバプールと最終節までもつれる優勝争いを演じ、見事プレミアリーグ2連覇を達成。自身もプレミアリーグベストイレブンに選出された。
エデルソン・モラエスの動画
《セーブ集》
《パス集》
年度別出場成績
プレミアリーグ 35試合28失点
UCL 8試合7失点
FA杯 1試合2失点
プレミアリーグ 38試合23失点
UCL 10試合12失点
FA杯 6試合3失点
EFL杯 1試合0失点
プレミアリーグ 36試合26失点
UCL 9試合10失点
リーガNOS 27試合12失点
UCL 7試合10失点
ポルトガル杯 3試合3失点
リーガNOS 10試合4失点
UCL 3試合4失点
ポルトガル杯 5試合4失点
リーガNOS 17試合18失点
ポルトガル杯 4試合5失点
リーガNOS 18試合23失点
ポルトガル杯 3試合1失点
リーガNOS 2試合2失点
ポルトガル杯 4試合9失点
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