セレッソ杉本、好調の要因とは? データが示した “全方位型ストライカー”への覚醒

過去数シーズンのデータと比較した際、スプリント数や空中戦勝率など、個々のデータには大きな変化は見当たらなかった。しかし「個々の数値が変わらなかった」なかで「結果が表れている」ため、杉本のプレーエリアの変化や選択するプレーの変化を確認すると、興味深いデータが見て取れた。

 

まず比較したのは、過去3年と今シーズンの「ゴール時に杉本がボールを受けた方向」である(DATA-1参照)。これまでは中央から出てきたボールを決める傾向が強かったものの、今季はピッチのあらゆる方向からのパスでもフィニッシュにつなげていることが分かる。

 

 

また、ゴールを決めた位置を分布図にすると、昨季までは左サイドハーフを務めることが多かったためか、やや左に偏ったフィニッシュ傾向にあったが、今季は中央に密集する傾向が高い(DATA-2参照)。



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