- 2018-6-24
- セネガル代表, ロシアW杯, 日本代表
- ケイタ・バルデ・ディアオ, サッカーデータ, サッカー戦術, サディオ・マネ, セネガル, ハーフスペース, 中村航輔, 川島永嗣, 戦術論, 日本代表, 酒井宏樹, 長友佑都, 香川真司
コンダクター柴崎岳/大島僚太が織りなす『5レーン』
日本の攻撃は、コロンビア同様『ハーフスペース』を活かすことに尽きる。大会全体を通してだが、ブラジルやスペインといった超強豪国をさておけば、クロアチアやメキシコ、日本ほどしか、戦術上のアップデートが遂行されていない。3バック4バックを問わず、DFとボランチ、サイドバックの間にできるギャップラインであるハーフスペースを突くことは特に対欧州以外に対しては心強い施策となる。
日本が効率的に行える攻撃戦術は3パターンだ。1つ目は香川真司と乾貴士の連携を軸に左サイドを突破するパターンだ。左ウイングレーンで乾がボールをもった際、左ハーフスペースのニアに香川、中央に大迫勇也、右ハーフスペースのファーに原口元気が入る。柴崎岳と酒井宏樹が各ハーフスペースのケアを行う。
2つ目は、酒井宏樹と原口元気を軸にした右サイドクロスパターン。柏レイソルで築き、フランスで昇華した酒井宏樹のクロスをベースに、ニア:原口、中央:香川、ファーに大迫を配置する。
3つ目は、中央突破の基本戦術であり、ハリルホジッチ前代表監督がこの国にもたらした相手CBを釣りだし、ウイングをそのポジションに飛び込ませる手法だ。
パラグアイ戦の勝利と、W杯初戦勝利が自信を強固なものとした。たしかに様々あった代表だが、確実に4年間の積み上げがあったことを知らしめるためには、いつの頃からか用意し始めていた西野監督の下、アップデートされた戦術を披露することでセンセーショナルを引き起こすことが可能となる。