【前田大然】追いかける先で待ち受けるもの

「何故そこに?」というより、
「よくぞいた!」と見てしまう。

嗅覚系ストライカー、前田大然(水戸/FW/19歳)

山梨学院大学附属高校のエースストライカー時代、技術的に突出している選手ではなかった。
スピードは一級品、スペースを見つける目も一級品、だからもちろんプロの目にもとまった。
2016年シーズンからJ2松本山雅FCの所属ともなったが、前田最大の特徴は【ゴールへの嗅覚】だった。
大問題は、
・チームが降格したばかり
・スペースブレイカー系プレイヤーにMF工藤浩平
・CF高崎寛之という絶対的エースの存在
・プレイスキッカーMF宮阪政樹による絶妙な配給
ルーキーながらプロの舞台に立つことはできたものの、様々な要因も絡み、スタメンに定着するほどには至らなかった。

2年目の選択は、期限付き移籍の水戸だった。
・背番号10のMF佐藤和弘
・琉球から移籍してきたエースMF田中恵太
・君臨するエースCF林陵平

ライバルこそひしめくが、
CF林陵平の【相方】として入り込むことができた。
空中戦ではなく、地上戦でのデュエルで勝てると見込まれたが上での起用である。


大然らしさの溢れたゴール。


走るだけでもない。

U20日本代表への招集はまだ、ない。
CF田川亨介(鳥栖)にも似たタイプだが、U20W杯にも招集されることはなかった。
個人的にはCF小川航基(磐田)の怪我が起こってしまった後、
「そこにいた!」
と思わされる大然の動きがほしかった。


思い起こされるのは日本代表のFW岡崎慎司(レスター)がまだ清水エスパルスの控えだった頃。
まだまだ昇っていける。
そのワクワク感と期待を、前田大然に見込んで楽しんでみるのも面白いかもしれない。



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