<U17W杯開幕>
2017年10月6日(金)からFIFAU17W杯インド大会が開催される。
森山佳郎監督のもとに招集されたメンバーは、8日(日)のホンジュラス戦を皮切りに、
11日(水)にフランス戦、14日(土)にニューカレドニア戦とグループリーグを戦う。
ついにやってきた00ジャパンの本格的なデビュー戦。
思えばこの世代は何度世界と戦ってきたのだろう。
【「世界と戦うのが当たり前」】
「(各国とも)W杯前にアンダー世代で優勝している」との標榜に中学年代からの主力メンバーたちは、
2ヶ月に一度のペースで海外遠征または国内に各国代表を招集して戦い続けてきた。
高校に入るとその頻度も増加。それぞれが各クラブチームでも遠征が続く中、代表チームの活動もこなしてきた。
【「お前たちは消えていくぞ。今ここにいない選手たちがもっと努力して伸びてくるからだ」】
チーム結成当初、監督の森山が選手たちに発した「脅し」である。実際、各年代ともU12、U15、U18、U23と年代別カテゴリを経験した上でTOPの代表主力定着まで届くケースは稀だ。身体能力や危機意識も擁しながら、ナショナリズムに野心なども必要となる。
その中で、代表チーム発足前からの主力であるFW宮代大聖は「僕らはずっと『消える』と言われてきたけれど、代表に選ばれていない選手よりも、ずっと頑張って差を広げました」と森山に話したという。
チームづくりは個の姿勢を協調。伸びてくるメンバーに対し、チームとしては強豪や過酷な環境での遠征を課していく。
【「見越した上でのインド遠征の経験」】
谷、菅原、平川、鈴木、福岡、喜田、上月、宮代、中村、久保の10名は1年半前にインド遠征を経験。
※山田は招集メンバーだったが、直前の怪我で回避
※当時も主力だった瀬古、小林も負傷による招集回避
やはり合わない水や食事も経験。協会として、選手として学んできた。
【スターティングメンバー】
守護神は谷、守備陣のベースは小林と菅原を筆頭に、池高・馬場・鈴木・喜田をまわす想定か。
ボランチラインには福岡と平川。攻撃の4枚は中村、久保、宮代を軸に上月・山田らを組み合わせられる。
【U12から見てきた世代だから…】
Evolving Dataというこの媒体は、ある選手のあるプレーをきっかけに構想が展開された。
そのきっかけはU17W杯にあり、同時期に小6、中1だった彼らのプレーを追いかけ始めてから数年の月日が流れた。
今はもう183cmある中村敬斗選手はまだまだ小さく幼い顔立ちだったし、斎藤光毅選手は今でも残る柔和さがより顕著だった。
上背こそ無いが、考え方やチームに対する貢献力が分かるようになった鈴木冬一選手。
前職時代に練習や練習試合、公式戦と足繁く通ったことは今に紡がれている。
言ってしまえば、書くだけ、PRするだけの僕でさえ成長や振り返っての実感があるくらいだ。まして成長期の彼らならばなおさらだろう。
招集されていない選手にも力強い選手たちはたくさんいる。特に、今回はオールユースチーム(※中村のみ地域クラブの三菱養和ユース)。
発足当初からのメンバーで今回負傷選外の瀬古や青木、海外大会で成果を残した森海渡、選手権やインターハイで結果を残した関川郁万や郡司篤也、
常連ながら外れた棚橋尭士や既に来季のプロ契約が決定したデュークカルロスや大垣勇樹。
世代の分まで、日本の未来の分まで。
僕は、彼らに期待する。
U17W杯招集メンバー
【GK】
1 谷 晃生(G大阪ユース)
12 鈴木彩艶(浦和ジュニアユース)
21 梅田透吾(清水ユース)
【DF】
2 池髙暢希(浦和ユース)
3 小林友希(神戸U-18)
5 菅原由勢(名古屋U18)
15 馬場晴也(東京Vユース)
16 山﨑大地(広島ユース)
19 監物拓歩(清水ユース)
【MF】
4 平川 怜(FC東京U-18)
6 喜田 陽(C大阪U-18)
8 奥野耕平(G大阪ユース)
10 福岡慎平(京都U-18)
14 上月壮一郎(京都U-18)
18 鈴木冬一(C大阪U-18)
20 椿 直起(横浜ユース)
【FW】
7 久保建英(FC東京U-18)
9 山田寛人(C大阪U-18)
11 宮代大聖(川崎U-18)
13 中村敬斗(三菱養和ユース)
17 斉藤光毅(横浜FCユース)
→棚橋尭士(横浜FMユース)にメンバーチェンジ