前回大会王者オーストラリア代表。ロシアW杯後、主将を務めていたMFミル・ジェディナクと”日本キラー”でもあったFWティム・ケーヒルが代表引退を表明。監督には2007年大会で同国代表を率いたグラハム・アーノルド氏を再招聘し、サッカールーズ(オーストラリア代表のニックネーム)は新たなスタートを切った。
今回、『Evolving Data』がオーストラリア代表のメンバーと独自に厳選した注目選手をご紹介!これを見てアジアカップを予習しよう!
アジアカップでのオーストラリア代表の戦績
アジアサッカー連盟に加盟した2006年以降の全大会に出場している。最高成績は前回大会の優勝。4回目の出場となる今大会は初めて王者として大会に臨む。
優勝:1回(2015)
準決勝:4回(2011)
メンバー&予想フォーメーション
監督:グラハム・アーノルド
▼GK
マシュー・ライアン(ブライトン/イングランド)
ミッチェル・ランゲラック(名古屋グランパス/日本)
ダニー・ブコビッチ(ヘンク/ベルギー)
▼DF
トレント・セインズベリー(PSV/オランダ)
マーク・ミリガン(ハイバーニアン/スコットランド)
ミロシュ・デゲネク(レッドスター/セルビア)
アジズ・ベヒッチ(PSV/オランダ)
アレックス・ガーズバック(ローゼンボリ/ノルウェー)
ジョシュア・リスドン(ウェスタン・シドニー)
ライアン・グラント(シドニーFC)
マシュー・ジャーマン(アル・イティハド/サウジアラビア)
▼MF
マッシモ・ルオンゴ(QPR/イングランド2部)
ジャクソン・アーバイン(ハル・シティ/イングランド2部)
ムスタファ・アミニ(オーフス/デンマーク)
クリストファー・オイコノミディス(パース・グローリー)
ジェームズ・ジェッゴ(オーストア・ウィーン/オーストリア)
トーマス・ロギッチ(セルティック/スコットランド)
▼FW
マシュー・レッキー(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
ロビー・クルーズ(ボーフム/ドイツ2部)
アンドリュー・ナバウト(浦和レッズ/日本)
ジェイミー・マクラーレン(ハイバーニアン/スコットランド)
マーティン・ボイル(ハイバーニアン/スコットランド)
アワー・メイビル(ミッティラン/デンマーク)
《予想フォーメーション》
4-2-3-1
《主な落選者》
▼GK
ブラッド・ジョーンズ(アル・ナスル/サウジアラビア)
▼DF
トーマス・デン(メルボルン・ビクトリー)
ジェームズ・メレディス(ミルウォール/イングランド2部)
▼MF
アーロン・ムーイ(ハダースフィールド/イングランド)*負傷
ライリー・マッグリー(メルボルン・シティ)
▼FW
トミ・ユーリッチ(ルツェルン/スイス)
ダニエル・アルザニ(セルティック/スコットランド)*負傷
ディミトリ・ペトラトス(ニューカッスル・ジェッツ)
クレイグ・グッドウィン(アデレード)
アポストロス・ギアンヌ(AEKラルナカ/ギリシャ)
日程
《グループB》
●第1節
1/6(日)
オーストラリア vs ヨルダン(20:00)
●第2節
1/11(金)
パレスチナ vs オーストラリア(20:00)
第3節
1/15(火)
オーストラリア vs シリア(22:30)
注目選手
● マシュー・ライアン(Mathew Ryan)
Pos :GK
生年月日:1992/4/8(26歳)
身長/体重:184cm/82kg
所属:ブライトン(イングランド)
プレミアリーグのブライトンで正GKを務めるアジアNo.1クラスのGK。上背はないが安定したセービングが持ち味で高精度のフィードも魅力だ。前回大会では全試合に出場し優勝に大きく貢献。大会ベストイレブンにも選出された。
● トレント・セインズベリー(Trent Sainsbury)
Pos :CB
生年月日:1992/1/5(26歳)
身長/体重:183cm/76kg
所属:PSV(オランダ)
江蘇グループの関係でインテルにも所属したことがあるオーストラリア代表の守備の要。ロシアW杯ではフランス戦でハイパフォーマンスを披露し世界中から注目を浴びた。しかし、W杯後に加入したPSVでは出場機会確保には至っていない。
● マッシモ・ルオンゴ(Massimo Luongo)
Pos :DMF/CMF
生年月日:1992/9/25(27歳)
身長/体重:176cm/76kg
所属:QPR(イングランド2部)
前回大会のMVP。イタリア人の父親とインドネシア人の母親の間に生まれたが、代表は生まれ育ったオーストラリアを選択。17歳の時に加入したトッテナムではハリー・ケイン(イングランド)やアンドロス・タウンゼント(クリスタル・パレス)らと共にプレーした。その後3部のスウィンドンへと活躍の場を移し、23歳の時に出場したアジアカップでは全試合に出場。決勝の韓国戦では先制点を決めて大会MVPに選出された。大会終了後の15年夏にQPRへと引き抜かれた。ムーイの台頭もありロシアW杯では出場機会を得られなかったが、主将のミル・ジェディナクの代表に伴い再びレギュラーの座を掴んだ。
● アワー・メイビル(Awer Mabil)
Pos :LWG/RWG/CF
生年月日:1995/9/15(23歳)
身長/体重:179cm/65kg
所属:ミッティラン(デンマーク)
*左がトーマス・デンが右アワー・メイビル
デンマークの強豪ミッティランの攻撃を牽引するウインガー。体の線はやや細いが、自慢の身体能力とスピードを武器にゴールとアシストを量産する。オーストラリア代表のトーマス・デンと同じケニアの難民キャンプ出身の幼馴染で、メイビルは11歳の時にオーストラリアへと移住した。その後オーストラリアのクラブを経て15年にミッティランへ移籍。18年夏にレンタルから復帰を果たすと瞬く間にレギュラーの座を掴み、今季はリーグ戦14試合で5ゴール8アシストを記録している(2018年12月6日現在)。この活躍もあり2018年10月に行われたクウェート戦で、かつて同じ難民キャンプで育ったデンと共にオーストラリア代表デビュー。1ゴールを決める活躍を披露し鮮烈なデビューを飾った。
2014年に弟と共に難民支援団体を設立し、今でも時間がある時には難民キャンプを訪れ支援を続けている。2018年11月には国際プロサッカー選手会からFIFProメリットアワードを授与された。
*FIFProメリットアワードとは、世界各国のサッカー選手が行う社会貢献活動の中で最も貢献度の高い選手に送られる賞
《【AFCアジアカップ2019】大会概要と出場国》
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