Evolving Data Labo

ベガルタ仙台1-15節の通信簿

ベガルタ仙台の前半戦ハイライト

ベガルタ仙台は例年通り、
・開幕ダッシュを測るものの
・妙に躓いて、
・大量失点・連敗街道を歩む
というお決まりの出だしを終え、
・徐々に落ち着いたかに見えたが、
・格下(今回は筑波大)に負け、
・渡邊監督が涙目になる
流れまで上手くつくってくれた。
一つのサイクルを終えて中盤~後半に臨んでいくが、
例年とは異なった流れもあった。

若手の台頭

2011年の躍進の後、一定の成績は残し続けたが、
主力が徐々に高齢化する減少に陥っていた仙台は、
現ベテランメンバーが新人だった約12~15年前と同じ行動に出る。
・MF梁勇基
・MF富田晋伍
・RSB菅井直樹
・MF関口訓充(現・セレッソ大阪)
・CB渡辺広大(現・レノファ山口)
ら、ベガルタの生え抜きとして屋台骨を支えたメンバーを獲得し、
チームを育てていったのと同様、近年は…
・RSB小島雅也(ユースから)
・LWB永戸勝也
・CB常田克人
・MF茂木駿佑(ユースから)
・MF佐々木匠(ユースから)
・MF椎橋慧也
・FW西村拓真
らを獲得。
さらに地元出身GKシュミットダニエルを呼び戻し、
スタメン11人中6人を仙台でプロ生活をスタートさせた選手たちで構成できるようになった。
特に、
・LWB永戸勝也の走力と正確なクロス
・MF佐々木匠のパスとCFクリスランの連携
・FW西村拓真のフォアチェックと献身性
はチームに欠かせない武器となっている。

武器・クリスラン

ベガルタ仙台を紐解いていくと、バイオリズムが如実に現れる。
前出の成績もそうだが、
・リーグ戦ではその年のキープレイヤー
・カップ戦では翌年リーグでブレイクする若手
のプレーバイオリズムに依拠する。
2015年はMF梁勇基/MF茂木駿佑
2016年はMF三田啓貴とFWハモンロペス/FW西村拓真
2017年はFWクリスラン/MF佐々木匠
彼らが不在の試合で勝利はない。
今季の武器はFWクリスランと若手の融合。
pythagenpat上の数値も全て彼らと数値に依ってくるから不思議なものだ。

ベストな布陣

大きな問題は3バックに変更した今季の布陣における大量失点。
自信すら喪失してしまうほどになれば元も子もない。
CB石川直樹を外してCB増嶋竜也を起用しているが、彼も左CBが得意というわけではない。
ならば、市立船橋時代を踏まえて中央CBに増嶋竜也を据え、
左CBを石川直樹またはCB平岡康裕、右CBにCB大岩一貴を配置する。
GK/ボランチ/WBは、
GKシュミットダニエル、MF三田啓貴・MF富田晋伍、WB永戸勝也・WB菅井直樹(蜂須賀孝治)で問題なく、
CFにクリスランかCF石原直樹、
STに奥埜博亮・梁勇基・佐々木匠・西村拓真・野沢拓也またはこちらに石原直樹を据えると考えれば、
実は多くの選択肢を持っているのが現状のベガルタ仙台と言える。

大事なこと

最大の重要項目は【自信】。
特に守備の大量失点さえ防げれば、一桁順位でのフィニッシュはリアルである。