1984年大会以来の優勝を目指すイングランドU-21代表。今大会に臨む選手たちは17年に行われたU-20W杯の優勝メンバーが大半を担っており、同世代で最も実力のあるナショナルチームとなっている。既にA代表で中軸を担うMFデル・アリ(トッテナム)やマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)、ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)といった選手たちは23人のメンバーから外れたが、17年に行われたU-17W杯の優勝メンバーであるMFフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)やモーガン・ギブス=ホワイト(ウォルバーハンプトン)が飛び級で選出されている。
今回、『Evolving Data』がイングランドU-21代表のメンバーと独自に厳選した注目選手をご紹介!これを見てUEFA U-21欧州選手権2019を予習しよう!
UEFA U-21欧州選手権でのイングランドU-21代表の戦績
1982年、1984年大会と2連覇を達成してからは優勝から遠ざかっている。前回大会は準決勝でドイツにPKで敗れベスト4で敗退。
優勝:2回(1982,1984)
メンバー
監督:アンディ・ボスロイド
▼GK
1 ディーン・ヘンダーソン(シェフィールド・ユナイテッド)*マンチェスター・ユナイテッドからのレンタル移籍
13 アンガス・ガン(サウサンプトン)
22 フレディ・ウッドマン(ニューカッスル)
《ひとことメモ》
● アーロン・ラムスデール(ウィンブルドン)、ハリー・バーゴイン(フォルカーク)らが選外に。
▼DF
2 アーロン・ワン=ビサカ(クリスタル・パレス)
3 ジェイ・ダシルバ(ブリストル・シティ)*チェルシーからのレンタル移籍
4 ジェイク・クラーク=ソルター(フィテッセ/オランダ)*チェルシーからのレンタル移籍
5 フィカヨ・トモリ(ダービー)*チェルシーからのレンタル移籍
12 ジョンジョ・ケニー(エバートン→シャルケ)
14 ロイド・ケリー(ブリストル・シティ→ボーンマス)
15 エズリ・コンサ(ブレントフォード)
《ひとことメモ》
● ジョー・ゴメス(リバプール)、トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)、ベン・チルウェル(レスター)らはA代表に招集。
● ダエル・フライ(ミドルスブラ)、カイル・ウォーカー=ピータース(トッテナム)、エインズリー・メイトランド=ナイルズ(アーセナル)らは選外に。
▼MF
6 キーラン・ダウエル(シェフィールド・ユナイテッド)*エバートンからのレンタル移籍
7 デマライ・グレイ(レスター)
8 ジェームズ・マディソン(レスター)
10 フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
11 ライアン・セセニョン(フラム)
16 ハムザ・チョードリー(レスター)
17 ハーヴェイ・バーンズ(レスター)
18 メイソン・マウント(ダービー)*チェルシーからのレンタル移籍
20 モーガン・ギブス=ホワイト(ウォルバーハンプトン)
《ひとことメモ》
● ルイス・クック(ボーンマス)、ルベン・ロフタス=チーク(チェルシー)、ハリー・ウィンクス(トッテナム)が負傷欠場。
● デル・アリ(トッテナム)、デクラン・リース(ウェストハム)はA代表に招集。
● トム・デイビス(エバートン)、ジョシュ・オノマー(シェフィールド・ウェンズデイ)、カラム・コノリー(ボルトン)らが選外に。
▼FW
9 ドミニク・ソランケ(ボーンマス)
19 ドミニク・カルバート=ルーヴィン(エバートン)
21 リース・ネルソン(ホッフェンハイム/ドイツ)*アーセナルからのレンタル移籍
23 タミー・エイブラハム(アストン・ビラ)*チェルシーからのレンタル移籍
《ひとことメモ》
● カラム・ハドソン=オドイ(チェルシー)は負傷欠場。
● マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)、ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)はA代表に招集。
● アデモラ・ルックマン(エバートン)、ジャロッド・ボーウェン(ハル・シティ)、ジャック・ハリソン(リーズ)らは選外に。
《ひとことメモ》
● LSBは所属クラブでもポジションを争いをしていたジェイ・ダシルバがスタメン起用される可能性あり。
● CFには2部で26ゴールを奪ったタミー・エイブラハム(アストン・ビラ)が起用されると予想。
日程
《グループC》
●第1節
6/19(水)
イングランド U-21 1-2 フランス U-21(04:00)
●第2節
6/22(土)
イングランド U-21 2-4 ルーマニア U-21(01:30)
第3節
6/25(火)
クロアチア U-21 3-3 イングランド U-21(04:00)
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注目選手
● ディーン・ヘンダーソン(Dean Henderson)
Pos :GK
生年月日:1997/3/12(22歳)
身長/体重:188cm/80kg
所属:シェフィールド・ユナイテッド *マンチェスター・ユナイテッドからのレンタル移籍
今季:46試合41失点(チャンピオンシップ)
予選:4試合1失点
シェフィールド・ユナイテッドを1部昇格に導いた立役者。カーライル・ユナイテッドの下部組織出身で11年にマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれた。ここ2シーズンはレンタル先で大きく結果を残しており、将来的にはマンチェスター・ユナイテッドの正守護神を任される可能性も十分にあるだろう。U-21代表ではアンガス・ガン(サウサンプトン)と熾烈なポジション争いを繰り広げているが、直近8試合のうち7試合でゴールマウスを守っているのでヘンダーソンが本大会でスタメン起用される可能性が高いだろう。
● アーロン・ワン=ビサカ(Aaron Wan-Bissaka)
Pos :RSB
生年月日:1997/11/26(21歳)
身長/体重:183cm/72kg
所属:クリスタル・パレス
今季:33試合3アシスト
予選:2試合
今季最もブレイクした若手RSB。プレミアリーグの快速FWに負けないスピードと1対1の強さで一気にトップレベルへと駆け上がった。クリスタル・パレスの下部組織出身。18年2月に行われたトッテナム戦でトップチームに本職をRSBとする選手がいなくなったため急遽トップチームデビューを飾ると、相手の攻撃陣を完璧に封じ込めサポーターや首脳陣から大きな称賛受けた。翌2018-19シーズンは不動のレギュラーとしてプレミアリーグで33試合に出場した。長年レギュラーを務めていたアントニオ・バレンシアが去ったマンチェスター・ユナイテッドが獲得に本腰を入れているが、クリスタル・パレス側は84億円の移籍金を要求している。
● フィル・フォーデン(Phil Foden)
Pos :CNF/OMF
生年月日:2000/5/28(19歳)
身長/体重:171cm/70kg
所属:マンチェスター・シティ
今季:13試合1ゴール(プレミアリーグ)、4試合1ゴール(UEFAチャンピオンズリーグ)
予選:2試合
ジョゼップ・グアルディオラが大絶賛する天才MF。そのドリブルや足元の技術や視野の広さから元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)と比較されることも。マンチェスター・シティの下部組織出身。17年に行われたU-17W杯では決勝戦で2ゴールを決めイングランドを優勝に導いた。大会終了後の夏からトップチームに飛び級で昇格し、2018-19シーズンはプレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグ、FAカップ、EFLカップのそれぞれでゴールを奪うなどその実力をトップレベルで存分に発揮している。今大会では背番号10を背負う。
● ジェームズ・マディソン(James Maddison)
Pos :OMF/LMF
生年月日:1996/11/23(22歳)
身長/体重:175cm/73kg
所属:レスター
今季:36試合7ゴール7アシスト
予選:3試合
ビック6の全クラブが獲得に興味を示しているという逸材。古豪コベントリーの下部組織出身で17歳でトップチームに昇格。16年冬に当時プレミアリーグに所属していたノーリッジがリバプールらとの争奪戦を制して完全移籍で獲得した。そこからはレンタル移籍の日々を過ごすも、2017-18シーズンより監督に就任したダニエル・ファルケ氏に見出され2部で大ブレイク。リーグ戦44試合で14ゴールを記録するなどリーグMVP級の活躍を披露し、オフにレスターに引き抜かれた。移籍1年目のレスターでも36試合7ゴール7アシストと結果を残し、特にマンチェスター・ユナイテッドとトッテナムが強い関心を寄せている。
● タミー・エイブラハム(Tammy Abraham)
Pos :CF
生年月日:1997/10/2(21歳)
身長/体重:190cm/80kg
所属:アストン・ビラ *チェルシーからのレンタル移籍
今季:40試合26ゴール3アシスト(チャンピオンシップ)*プレーオフを含む
予選:6試合3ゴール3アシスト
チェルシーが保有権を持つ大型ストライカー。190cmの上背がありながら足元の技術とスピードを兼ね備えており、2018-19シーズンは2部のアストン・ビラで昇格の原動力となった。オフにアストン・ビラは買い取りに興味を示したが、補強禁止処分となる可能性が高いチェルシーに復帰することが濃厚だ。U-21代表ではドミニク・ソランケやドミニク・カルバート=ルーヴィンといったCFがいるが、コンディションや得点感覚などを考えるとエイブラハムがファーストチョイスとなる可能性が高い。
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