Evolving Data Labo

【リーグ紹介】中島翔哉が移籍!!”中東”カタールでプレーする大物選手(2018-19)

カタールW杯に向けて続々と大物選手が参戦!


▽2019年2月3日、ポルティモネンセに所属する日本代表MF中島翔哉がカタールの名門アル・ドゥハイルへ完全移籍する発表された。アル・ドゥハイルは過去8シーズン中6度リーグ優勝を誇る名門中の名門クラブ。今季もアル・サッドと熾烈な優勝争いを繰り広げている。

 さて、2022年のW杯の開催国であるカタールは近年、代表チームを始め国内リーグのレベルを大幅に強化。国内屈指の強豪クラブであるアル・サッドは、2018年にAFCアジアチャンピオンズリーグで準決勝進出を果たした。また、カタール代表はAFCアジアカップ2019の決勝戦で日本代表を破り史上初の優勝を成し遂げるなど大きく躍進を続けている。

▽今回、「Evolving Data」は”中東”カタールでプレーする大物選手12名をご紹介。誰もが知っているベテラン選手から驚異的なペースでゴールを量産している代表選手など幅広く厳選しました!

*今季のスタッツは2019/1/30現在。
*アル・ドゥハイルは2017年にレフウィヤSCとアル・ジャイシュが併合して結成。同記事ではレフウィヤSC時代もアル・ドゥハイルで統一している。

● メディ・ベナティア(Medhi Benatia) *新加入
代表:モロッコ代表
Pos :CB
生年月日:1987/4/17(31歳)
身長/体重:189cm/94kg
所属:アル・ドゥハイル

▽ロシアW杯にも出場したモロッコ代表主将。マルセイユの下部組織出身で05年にトップチーム昇格。しかし、トップチームでは出場機会を掴むことが出来ず。フランス2部のチームで数年間プレーした。10年夏にウディネーゼへと加入すると即スタメンの座を確保。3シーズンで97試合に出場し、13年夏にローマへと引き抜かれた。新天地でも不動のレギュラーを務め、わずか1シーズンでバイエルンへとステップアップ。しかし、度重なる負傷の影響で出場機会を得ることが出来ず、16年夏にユベントスへ移籍した。19年冬にカタールへと移籍。

● ナイジェル・デ・ヨング(Nigel de Jong)
代表:元オランダ代表
Pos :DMF
生年月日:1984/11/30(34歳)
身長/体重:174cm/72kg
所属:アル・アハリ
今季:15試合3ゴール

▽かつてFW本田圭佑、FW武藤嘉紀とも同僚だったオランダが生んだ名クラッシャー。「芝刈り機」の異名が付くほど荒いプレーが特徴で、度々物議を醸すプレーでメディアを騒がせる。名門アヤックスの下部組織出身で、その後はハンブルガーSVやマンチェスター・シティ、ACミラン、ガラタサライといった欧州の強豪クラブを渡り歩いた。18年夏にカタールへと移籍。加入直後から不動のレギュラーとしてチームを牽引している。

● ガビ(Gabi)
国籍:スペイン
Pos :DMF
生年月日:1983/7/10(35歳)
身長/体重:181cm/74kg
所属:アル・サッド
今季:15試合0ゴール


*アトレティコ・マドリード在籍時

▽6シーズンに渡ってアトレティコ・マドリードの主将を務めた”シメオネサッカーの申し子”。同クラブの下部組織出身で03年にトップチーム昇格。出場機会を求めて1度はレアル・サラゴサへ移籍するも11年に復帰。復帰してからはリーグ優勝1回、EL2回など計6つのタイトルをチームにもたらした。18年夏にアル・サッドへ移籍。同時期に加入した韓国代表MFチョン・ウヨンらとボランチを組み、優勝争いを繰り広げるチームの躍進に大きく貢献している。


レジェンドが登場!

● シャビ(xavi)
代表:元スペイン代表 
Pos :CMF/OMF
生年月日:1980/1/25(39歳)
身長/体重:170cm/68kg
所属:アル・サッド
今季:11試合2ゴール

▽今季限りでの現役引退を表明している”レジェンド”。抜群のパスセンスと戦術眼でピッチを支配する。存じの通りバルセロナの下部組織出身で98年にトップチームへと昇格。以後、退団する15年夏までバルセロナ一筋でプレーし、獲得したタイトルは述べ25個。アル・サッド移籍後も主将を任されるなど絶対的な司令塔としてチームに貢献している。

● ヴェスレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)
代表:元オランダ代表
Pos :OMF
生年月日:1984/6/9(34歳)
身長/体重:171cm/67kg
所属:アル・ガラファ
今季:11試合6ゴール

▽昨年、オランダ代表を引退した同国のレジェンド。抜群のキック精度を誇り、高い得点能力を兼ね備えている。南アフリカW杯ではディエゴ・フォルラン、ダビド・ビジャらと共に大会得点王に輝いた。名門アヤックスの下部組織出身で、その後はレアル・マドリード、インテル、ガラタサライなど欧州のビッククラブを渡り歩いた。18年1月にアル・ガラファへ移籍。主将としてチームを牽引している。

● ビクトル・バスケス(Víctor Vázquez) *新加入
国籍:スペイン
Pos :OMF
生年月日:1987/1/20(32歳)
身長/体重:176cm/71kg
所属:アル・アラビ


*トロントFC在籍時

▽メッシやセスク、セルヒオ・ブスケツらと共にバルセロナの将来を担うとされていた元神童。本人が「当時、周囲はメッシのことよりも私のことを話していた。」と語るようにバルセロナの下部組織でも群を抜いたテクニックの持ち主であった。しかし、トップチームに定着することが出来ず、11年夏にベルギーのクラブ・ブルージュへ完全移籍。その後、メキシコのクルス・アスルやMLSのトロントFCを経て19年冬にカタールへと上陸した。

● ナム・テヒ(Tae-heui Nam)
代表:韓国代表
Pos :OMF
生年月日:1991/7/3(27歳)
身長/体重:174cm/72kg
所属:アル・ドゥハイル
今季:11試合7ゴール

▽ソン・フンミンらと同様に国内リーグを経験せず欧州でプロデビューを飾ったエリート選手の1人。レディングの下部組織を経て09年にヴァランシエンヌに加入。しかし、レギュラーの座を掴むことが出来ず12年冬にアル・ドゥハイルへ完全移籍。2013-14シーズンからは5年連続で2桁ゴールを記録している。パウロ・ベント新監督就任後は韓国代表でも不動のレギュラーとしてプレーしていたが、昨年行われた国際親善試合で負傷。アジアカップへの出場は叶わなかった。


今季の得点王候補やUCL優勝経験のあるレジェンドが登場!

● 中島翔哉
代表:日本代表
Pos :LWG
生年月日:1994/8/23(24歳)
身長/体重:164cm/64kg
所属:アル・ドゥハイル

▽日本代表の新「10」番。東京ヴェルディの下部組織出身で14年にFC東京へと加入。リオ世代の背番号「10」を背負うなど若かりし頃から期待されていた。17年夏に欧州への移籍を志願しポルトガルのポルティモネンセへと移籍。移籍初年度から2桁ゴール2桁アシストを記録し大ブレイク。19年冬に欧州のビッククラブから注目される中、カタールのアル・ドゥハイルへ完全移籍。中東から欧州のビッククラブへのステップアップを目指す。

● エジミウソン・ジュニオール(Edmílson Junior)
国籍:ベルギー/ブラジル
Pos :LWG
生年月日:1994/8/19(24歳)
身長/体重:181cm/71kg
所属:アル・ドゥハイル
今季:15試合3ゴール


*スタンダール・リエージュ在籍時

▽スピード豊かな快速WG。父親もベルギーで活躍したブラジル人サッカー選手で、同選手はベルギーで生まれた。スタンダールとシント=トロイデンの下部組織出身で、2012-13シーズンにシント=トロイデンでプロデビューを果たした。16年冬にスタンダールへと復帰を果たし、2017-18シーズンのプレーオフでは10試合で7ゴールを奪う大活躍。18年夏にアル・ドゥハイルへと完全移籍を果たした。

● ユーセフ・エル・アラビ(Youssef El Arabi)
代表:モロッコ代表
Pos :CF
生年月日:1987/2/3(31歳)
身長/体重:183cm/84kg
所属:アル・ドゥハイル
今季:15試合18ゴール

▽2016-17シーズンのカタールリーグ得点王。フランスのカーン出身でSMカーンの下部組織に所属していた。その後はサウジアラビアのアル・ヒラル、スペインのグラナダを経て16年夏にアル・ドゥハイルへ完全移籍。加入後は62試合で75ゴールと驚異的なペースでゴールを量産している。

● バグダード・ブーンジャー(Baghdad Bounedjah)
代表:アルジェリア代表
Pos :CF
生年月日:1991/11/24(27歳)
身長/体重:184cm/78kg
所属:アル・サッド
今季:15試合29ゴール

▽2018年アルジェリア年間最優秀選手。13年に加入したチュニジアのエトワール・サヘルでリーグ得点王に輝きブレイク。16年冬にアル・サッドへ活躍の場を移すと、移籍初年度から19試合で24ゴールを奪いリーグ得点王に輝いた。今季は第15節終了時点で29ゴールと47分に1ゴールという世界屈指のペースで得点を重ねている。

● サミュエル・エトー(Samuel Eto’o)
代表:元カメルーン代表
Pos :CF
生年月日:1981/3/10(37歳)
身長/体重:179cm/75kg
所属:カタールSC
今季:10試合4ゴール

▽バルセロナやインテル、チェルシーなど名だたるクラブで結果を残してきた「黒い宝石」。レアル・マドリードの下部組織出身で、04年夏から在籍したバルセロナでは2度のUCL優勝や3度のリーグ制覇など多くのタイトル獲得に貢献した。2009-10シーズンはインテルでもUCL優勝を経験している。その後、チェルシーやサンプドリアを経てトルコのアンタルヤスポルとブルサスポルに在籍。大ベテランながらスュペル・リグ89試合で50ゴールを記録するなど相変わらずの得点力でファンを湧かせた。18年夏にカタールSCへ移籍。

《その他のカタールでプレーする代表クラスの選手》
▼DF
モルテザ・プーラリガンジ(アル・アラビ/イラン代表)*2019/1/31
アルバロ・メヒア(アル・シャハニア/スペイン)
ルーカス・メンデス(アル・ドゥハイル/ブライル)
ナディル・ベルハジ(アル・スィーリーヤ/元アルジェリア代表)
ラミン・レザエイアン(アル・シャハニア/イラン代表)

▼MF
チョン・ウヨン(アル・サッド/カタール代表)
アーノルド・ムベンバ(ウム・サラル/元DRコンゴ代表)
ヴラディミル・ヴァイス(アル・ガラファ/スロバキア代表)
アーロン・グンナルソン(アル・アラビ/アイスランド代表)*2019/7/1加入に予定

▼FW
ウィルフレード・ボニー(アル・アラビ/コートジボワール代表)*2019/1/31に加入
ヤニック・サグボ(ウム・サラル/元コートジボワール代表)
メフディ・タレミ(アル・ガラファ/イラン代表)
《まとめ》
 同じ中東のサウジアラビアと比較すると現役の代表選手は少なめだが、カタールではシャビやスナイデル、エトーといった世界中で誰もが知っている選手がプレーしている。上記に紹介した選手以外にもかつてレアル・マドリードで50試合以上に出場した経験があるスペイン人DFアルバロ・メヒアやマンチェスター・シティでプレーしたスロバキア代表MFヴラディミル・ヴァイスもプレー。また、AFCアジアカップ2019で大活躍中のFWアルモエズ・アリ(アル・ドゥハイル)やFWハサン・アル=ハイドゥース(アル・サッド)らといったカタール代表選手の大半が母国でプレーしている。
 2022年のカタールW杯に向けて益々”サッカー”が発展する可能性を秘めているカタールサッカー界。これから日本国内でも確実に注目度が高まっていくことだろう。

こちらも代表クラスがずらり!”中東”サウジアラビアでプレーする大物選手はこちら!

【リーグ紹介】代表クラスがずらり!”中東”サウジアラビアでプレーする大物選手(2018-19)