ロシアW杯では前回大会王者であるドイツ相手に金星をあげるという大番狂わせを演じた韓国代表。大会終了後にはかつてポルトガル代表を率いたパウロ・ベント氏を新監督に招聘し新たなスタートを切った。
今回、『Evolving Data』が韓国代表のメンバーと独自に厳選した注目選手をご紹介!これを見てアジアカップを予習しよう!
アジアカップでの韓国代表の戦績
今大会で14回目の出場となる。優勝したのは1956年大会と自国開催だった1960年大会の2大会。約60年間王者の座から遠ざかっている。前回大会は7大会ぶりに決勝へ進出したものの、延長戦の末に開催国のオーストラリアに敗れ準優勝。悲願の優勝とはならなかった。ロシアW杯後に就任したパウロ・ベント体制では6戦無敗と好調。アジア王者の座を奪還するための準備は整った。
優勝:2回(1956,1960)
準決勝:4回(1972,1980,1988,2015)
3位:4回(1964,2000,2007,2011)
メンバー&予想フォーメーション
監督:パウロ・ベント
▼GK
キム・スンギュ(ヴィッセル神戸/日本)
キム・ジンヒョン(セレッソ大阪/日本)
チョ・ヒョンウ(大邱FC)
▼DF
イ・ヨン(全北現代)
キム・ミンジェ(全北現代)
ホン・チョル(水原三星)
チョン・スンヒョン(鹿島アントラーズ/日本)
キム・ヨングォン(広州恒大/中国)
クォン・ギョンウォン(天津権健/中国)
キム・ムンファン(釜山アイパーク)
キム・ジンス(全北現代)
▼MF
キ・ソンヨン(ニューカッスル/イングランド)
チョン・ウヨン(アル・サッド/カタール)
チュ・セジョン(牙山ムグンファ)
ファン・インボム(大田シチズン)
ク・ジャチョル(アウクスブルク/ドイツ)
イ・ジェソン(ホルシュタイン・キール/ドイツ2部)
ソン・フンミン(トッテナム/イングランド)
ファン・ヒチャン(ハンブルガーSV/ドイツ2部)
ナ・サンホ(光州FC)
イ・チョンヨン(ボーフム/ドイツ2部)
▼FW
ファン・ウィジョ(ガンバ大阪/日本)
チ・ドンウォン(アウクスブルク/ドイツ)
*負傷離脱のMFナ・サンホに代わりイ・スンウ(エラス・ヴェローナ)が招集
《予想フォーメーション》
4-2-3-1
《主な落選者》
▼GK
クォン・スンテ(鹿島アントラーズ/日本)
ク・ソンユン(コンサドーレ札幌/日本)
▼DF
パク・チュホ(蔚山現代)
パク・ジス(慶南FC)
▼MF
ナム・テヒ(アル・ドゥハイル/カタール)*負傷
イ・ジンヒョン(浦項スティーラーズ)
チャン・ユンホ(全北現代)
ハン・スンキュ(蔚山現代)
キム・ジュンヒョン(水原三星)
ムン・ソンミン(仁川ユナイテッド)
▼FW
ソク・ヒョンジュン(スタッド・ランス/フランス)
日程
《グループC》
●第1節
1/7(月)
韓国 vs フィリピン(22:30)
●第2節
1/11(金)
キルギス vs 韓国(25:00)
第3節
1/16(水)
韓国 vs 中国(22:30)
注目選手
● チョ・ヒョンウ(Hyun-Woo Cho)
Pos :GK
生年月日:1991/9/25(27歳)
身長/体重:189cm/75kg
所属:大邱FC
ロシアW杯で最も名を高めた韓国代表選手の1人。驚異的な反射神経の持ち主でファインセーブを連発する。今季はアジア大会に出場したこともあり、リーグ戦24試合の出場に留まるも2年連続でKリーグベストイレブンに選出された。アジアカップでの活躍次第では国外への移籍の可能性もあるだろう。
● キム・ヨングォン(Young-gwon Kim)
Pos :CB
生年月日:1990/2/27(28歳)
身長/体重:184cm/74kg
所属:広州恒大(中国)
ガンバ大阪への移籍が噂される韓国代表の守備の要。所属する広州恒大では外国人枠の影響でリザーブチームへ降格し出場機会を失っている。一方、韓国代表ではロシアW杯前からスタメンの座を掴み、パウロ・ベント体制ではDFイ・ヨン、MFナム・テヒと共に全試合で先発で起用されている。ガンバ大阪ファンは大会中にチェック必須だ。
● ファン・インボム(In-beom Hwang)
Pos :CMF/OMF
生年月日:1996/9/20(22歳)
身長/体重:177cm/64kg
所属:大田シチズン
*背番号「22」がファン・インボム
若手選手を中心にチーム作りをしているパウロ・ベント監督が重宝するCMF。1部でのプレー経験は殆どないが、アジア大会2018で背番号「10」を背負い韓国代表の一員として優勝に貢献。兵役免除となり警察クラブの牙山ムグンファから大田シチズンに復帰した。アジア大会直後に行われたコスタリカ戦でA代表デビューを果たすと、好プレーを連発し代表メンバーに定着。既にボルシアMGやドルトムントなどドイツ方面からの獲得オファーがあり、アジア大会後の欧州移籍も噂されている。
● ソン・フンミン(Heung-min Son)
Pos :LWG/RWG/CF
生年月日:1992/7/8(26歳)
身長/体重:183cm/76kg
所属:トッテナム(イングランド)
現在のアジア人No.1プレイヤー。アジア大会2018で同国代表を優勝に導き念願の兵役免除を勝ち取った。15年夏に加入したトッテナムでは主力選手として活躍し、17年11月にはプレミアリーグのアジア人最多得点記録を更新。韓国代表では絶対的なエースとして君臨しており、パウロ・ベント体制となってからは主将に就任。さらに身が引き締まったソン・フンミンだが、トッテナムと韓国サッカー協会の契約によりアジアカップ開幕2試合の欠場が決定している。グループ第3戦の中国戦からの参戦が濃厚だ。
● ファン・ウィジョ(Ui-jo Hwang)
Pos :CF/RWG
生年月日:1992/8/28(26歳)
身長/体重:184cm/73kg
所属:ガンバ大阪(日本)
アジア大会から”覚醒”した韓国代表の”新”エース。2017年夏にガンバ大阪に加入。2018年9月に行われたアジア大会2018にソン・フンミンらと共にオーバーエイジとして出場し、7試合で9ゴールを奪い得点王に輝いたと同時に兵役免除を勝ち取った。ガンバ大阪に復帰後もアジア大会で得た勢いは留まらず、クラブ歴代最多記録に並ぶ6試合連続ゴールを記録。前半戦から低迷していたチームの残留に大きく貢献した。アジア大会後に復帰したA代表では全試合に出場し、パウロ・ベント体制で最多の3ゴールを記録している。既にドイツの数クラブからオファーがあり、アジアカップでの活躍次第では欧州への移籍が現実味を帯びてくるだろう。
《【AFCアジアカップ2019】大会概要と出場国》
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