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今年の夏に『MLS』へ移籍しそうな注目選手を徹底スカウト!!

 先日、ロサンゼルス・ギャラクシーに元スウェーデン代表FW、ズラタン・イブラヒモビッチが加入したことで再び盛り上がりをみせているメジャーリーグサッカー(以下、MLS)。MLSは日本ではあまり馴染みのないリーグだが、素晴らしいスタジアムや熱狂的なサポーターなど、実は欧州サッカーに引けを取らないほどのサッカーコンテンツとなっている。今年のロシアW杯終了後にも、多くの有名選手がアメリカの地へ渡るとされている。
 今回は、今季終了後にMLSへと移籍する可能性が高い選手10名をご紹介する。


イケル・カシージャス 
代表歴:元スペイン代表(167試合0ゴール)
Pos :GK
年齢:36歳
所属:ポルト
移籍が噂されるクラブ:シカゴ・ファイアー

 かつてイタリア代表GK、ジャンルイジ・ブッフォンと共に世界最高峰のGKとして君臨していたスペインのレジェンド。カシージャスは2015年夏から所属するポルトと、今年の夏をもって契約満了となる。昨季はリーグ戦33試合に出場し、わずか16失点と全盛期さながらのパフォーマンスを連発。しかし、今季は一時期ポルトガル代表GK、ジョゼ・サに先発の座を譲るなどベンチを温めることも少なくなく、今季限りでのポルト退団が確実視されている。、
 移籍が噂されるシカゴ・ファイアーには、元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーが在籍しており、移籍が実現すればシカゴの地でスーパースター同士の共演が叶うこととなる。



イブラヒム・アフェライ
代表歴:元オランダ代表(53試合7ゴール)
Pos :MF
年齢:32歳
所属:ストーク
移籍が噂されるクラブ:?

 17歳で育成の名門PSVのトップチームデビューを果たし、2011年から2015年までバルセロナに所属していた元神童。バルセロナ時代はケガに悩まされ、ほとんど出場機会を得ることが出来なかったが、現所属のストークではまずまずの出場機会を得ていた。 しかし、1月にマーク・ヒューズ前監督が成績不振により更迭され、後任に就任したポール・ランバート監督の下では状況が一変。3月末にはアフェライの練習態度が、チームに悪影響を及ぼしかねないとし、トップチームを追放された。このままの状況が続けば、ストークが残留しようが降格しようが退団は確実視されている。
 現在MLSには、ジオバニ・ドス・サントスやカルロス・ベラなど、若い頃から”招来のスーパースター候補”と期待されながらも、ケガの影響や環境が合わず、当初期待されていたほどの活躍ができなかった選手が多くプレーしている。そして彼らは、アメリカの地でスター選手として活躍している。きっと、アフェライもアメリカへと渡れば”スーパースター”の名を再獲得できるかもしれない。

クラウディオ・マルキージオ
代表歴:イタリア代表(55試合5ゴール)
Pos :MF
年齢:32歳
所属:ユベントス
移籍が噂されるクラブ:ニューヨーク・シティなど

 イタリア王者、ユベントスでとても希少な生え抜き選手であるマルキージオ。その卓越したサッカーセンスは、ラニエリ、フェッラーラ、コンテなどかつてユベントスを率いた名監督からも高い評価を受け、どの監督の下でも多くの出場機会を得てきた。しかし、現在のアレッグーリ政権では、マルキージオのケガの影響もあり出場機会が激減。今季はリーグ戦わずか12試合のみの出場と、マルキージオが2006年にトップチームデビューを果たしてから最低の出場試合数である。
 移籍が噂されるニューヨーク・シティには、昨季までユベントス時代の同僚の元イタリア代表、アンドレア・ピルロが在籍。マルキージオはピルロの代わりのゲームメーカーとしての活躍が期待される。

ヤヤ・トゥーレ
代表歴:コートジボワール代表(102試合19ゴール)
Pos :MF
年齢:34歳
所属:マンチェスター・シティ
移籍が噂されるクラブ:ニューヨーク・シティなど

  規格外のフィジカル、運動量、スピード、決定力を併せ持つアフリカが産んだモンスター。2007年から2010年まで在籍したバルセロナでは、当時の監督ジョゼップ・グアルディオラの戦術が合わず期待通りの活躍が出来なかった。そして2010年夏、現在も所属するマンチェスター・シティへと移籍。強靭なフィジカル、スピード、パワーとプレミアリーグで圧倒的な存在感を見せ大活躍。中でもトップ下としてプレーした2013-2014シーズンでは、MFではフランク・ランパード氏以来のシーズン20得点を達成。しかし、2016年にバルセロナ時代に戦力外とされたグアルディオラが、マンチェスター・シティの監督に就任すると出場機会が激減。契約満了となる今季限りでの退団が確実視されている。
 上記のマルキージオと同様、ニューヨーク・シティへの移籍が噂されている。この2人が中盤でコンビを組むとなったら恐ろしい…。

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マテュー・ヴァルブエナ
代表歴:元フランス代表(52試合8ゴール)
Pos :MF
年齢:33歳
所属:フェネルバフチェ
移籍が噂されているクラブ:トロントFC

 ボルドーユース出身で、167cmと小柄ながらドリブルテクニックとスピードを武器にチャンスを演出するMF。ブラジルW杯でフランス代表のレギュラーとしてプレーし、順調かと思われたキャリアだったが、2015年に発覚した「セックステープ」流出による恐喝事件から下降線を辿る。しかし、昨年夏にフェネルバフチェに加入してからは好調を維持し、リーグ戦24試合に出場し5ゴール9アシストの活躍をみせている。
 移籍が噂されるトロントFCにはチームの絶対的エース、セバスティアン・ジョヴィンコが在籍している。小柄ながらテクニカルな2人の共演が楽しみだ。


ロス・マコーマック
代表歴:元スコットランド代表(13試合2ゴール)
Pos :FW
年齢:31歳
所属:アストン・ビラ
移籍が噂されているクラブ:コロラド・ラピッズ、オーランド・シティ

 チャンピオンシップ(イングランド2部)で通算333試合出場120ゴール58アシストという成績を残しているストライカー。しかし、2部でこれだけの成績を残しているにもかかわらずプレミアリーグでの出場機会が1試合もない。その理由として練習態度、素行面の悪さが挙げられる。昨季もアストン・ビラのスティーブ・ブルース監督が、マコーマックをセカンドチームへと追放していた。今季は1月末までA・リーグ(オーストラリア)のメルボルン・シティへとレンタル移籍で放出されていた。ただ、その才能に疑いの余地はなく、わずか4ヶ月の在籍ながらリーグ戦17試合14ゴールと結果を残している。
 今年の初めにはJリーグへの移籍が噂されたが実現せず、今年の夏にMLSへと移籍すると報じられている。出場機会があれば、確実に結果を残す選手なので、素行面さえしっかりすればアメリカでも活躍できるだろう。

ガブリエル・アグボンラホール
代表歴:元イングランド代表(3試合0ゴール)
Pos :FW
年齢:31歳
所属:アストン・ビラ
移籍が噂されているクラブ:?

 アストン・ビラ一筋17年の快速ストライカー。かつては欧州屈指の快速FWとして名を知られていたが、現在はケガや太りすぎによるコンディション不足で足はそこまで速くない。2005年にトップチーム昇格後、プレミアリーグ通算390試合に出場し、86ゴール57アシストを記録。しかし、長年に渡りビラを支えていたアグボンラホールだが、近年は出場機会が激減。契約満了となる今季限りでの退団が確実視されている。
 MLSへの移籍の可能性が高いというが、実績十分とはいえコンディションに大きく問題を抱えるアグボンラホールが活躍できるかどうかは未知数だ。

マリオ・バロテッリ
代表歴:イタリア代表(33試合13ゴール)
Pos :FW
年齢:27歳
所属:ニース
移籍が噂されているクラブ:DCユナイテッドなど

 数々の問題行動で話題が尽きない悪童。ただその才能は疑いの余地はなく、抜群の身体能力を生かしたスーパーゴールを連発する。インテル、マンチェスター・シティ、ミランを経由して2014年にリバプールに加入したが、結果を残す事ができず1年でミランへ復帰。復帰したミランでもリーグ戦1ゴールに終わり、彼のキャリアは半ば終わったように見えた。しかし、翌シーズンから在籍するニースで完全復活を遂げる。今日まで61試合に出場し39ゴールを記録。これはキャリアハイの得点ペースだ。ただ、既にバロテッリと代理人のライオラ氏は、契約満了となる今季限りでのニース退団を明言しており、今年の夏に移籍が確実視されている。
 その中で候補に挙がっているのが、アメリカの首都ワシントンD.Cに本拠地を置くDCユナイテッド。DCユナイテッドは現在、東部地区で最下位に沈んでいるが夏に大型補強の可能性が報じられており、その筆頭格としてバロテッリの獲得を目指しているという。

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フェルナンド・トーレス
代表歴:元スペイン代表(110試合38ゴール)
Pos :FW
年齢:34歳
所属:アトレティコ・マドリード
移籍が噂されているクラブ:ロサンゼルスFC、DCユナイテッド、モントリオール・インパクトなど

 10代の頃から期待され、先日のラス・パルマス戦でリーガ通算100得点を達成した「神の子」。アトレティコのユース出身で、リバプール、チェルシー、ミランを経て2015年1月に愛するアトレティコへと復帰を果たした。昨季まではコンスタントに試合に出場していたが、今季はグリーズマン、ジエゴ・コスタ、ガメイロといった強力FW陣の壁を崩すことは出来ず出場機会が減少。先日、契約満了となる今季限りでの退団を明言した。
 「神の子」トーレスの新たな移籍先として挙がっているのが、中国スーパーリーグとMLS。環境や言語面で考えると、スペイン人が多く在籍するMLSへの移籍が有力だと考えられる。


本田圭佑
代表歴:日本代表(93試合36ゴール)
Pos :MF
年齢:31歳
所属:パチューカ
移籍が噂されているクラブ:ロサンゼルスFCなど

 メキシコの地で完全復活を遂げた日本が誇るレフティー。2016-2017シーズン、モンレッラ監督の下でミランの背番号「10」は出場機会に恵まれることはなかった。2017年夏にミランと契約満了となり、再起を目指し日本人にとって未開の地メキシコのパチューカへと移籍した。すると、オランダ時代以来のシーズン公式戦2桁得点を達成するなど、かつてのサムライ「本田圭佑」が甦った。
 本田は現役選手ながらビジネス思考が強く、メキシコへの移籍も当初から、アメリカでサッカービジネスを行うための移籍と言われていた。事実、昨年末にはアメリカ2部相当のオレンジ・カウンティの経営参入を発表。これからさらにアメリカでのビジネス拡大のためにも、W杯後のMLS移籍が有力とみられている。

既に元スペイン代表FW、ダビド・ビジャや元イングランド代表DF、アシュリー・コールなど往年の名選手が多くプレーしているMLS。
アメリカへ行く機会があったら、ぜひ一度スタジアムまで足を運んで頂きたい。

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