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J1第3節『攻撃時チャレンジ成功数』TOP20

【攻撃時チャレンジ成功数】


 3月10日、11日に行われたJリーグ第3節、弊社で解析したデータを基に「攻撃時チャレンジ成功数TOP20」を発表したい。

 「攻撃時チャレンジ成功数」の1位は、サンフレッチェ広島のFWパトリック(22回)だった。
パトリックは対峙した鹿島アントラーズの現日本代表のCB昌子源、CB植田直通相手に43回のチャレンジを遂行。成功率は51%と確度は並だが、広島の攻撃の中心かつ鹿島最大の脅威であったことに間違いはない。得点シーンにおいては直接的な関与があったわけではないにしろ、ファーに位置したパトリックに近接で植田が、中間距離を空けてRSB安西幸輝がついており、ファーへの浮き玉クロスや速いボールを活用したマイナスのクロスに対応できるよう鹿島ディフェンスが考えた結果だった可能性は高い。しかし、その結果としてビルドアップ時に守備陣からつなぐボールの受けて役が減ってしまった。MF三竿健斗の縦パスが広島RSB和田拓也にパスカットされ、失点してしまったのはこのためである。
 結果として勝利した広島は、リーグ3連勝(カップ戦含めても今季公式戦なんと全勝)と好調を維持している。

 また驚いたのが、9位の鹿島アントラーズFW鈴木優磨(9回)である。TOP20の中で見れば、17回の攻撃チャレンジ、9回の攻撃成功、成功率53%と大した数字ではないが、鈴木の出場時間はわずか『37分』だ。37分間で、この数字を記録し、ペナルティエリア内で相手のファウルを誘発させ、PK獲得に貢献している。
 鈴木は、前節のG大阪戦でも、31分間の出場で決勝点のアシストをするなど短時間で結果を残している。若干21歳にして、「戦う気持ち」が全面に溢れたアグレッシブ、かつ堂々としたプレー、何かをしてくれる可能性を想起させてくれる選手である。


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