Evolving Data Labo

【J1-3節】Evolving Dataベストイレブン【各項目ランキング】

第3節ベストイレブン

今節の大きなポイントはランキング独走のLMF永井謙佑(東京)が途中交代で25回と振るわなかったこと。そしてその東京-G大阪戦においてLSB藤春廣輝とRSB室屋成のバトルの激しさからスプリント回数が両者ともに引き上がった点が窺える。
また、トラッキングデータが公表されるようになった2015年からデータをつけているが、明らかにRMF加藤大の足が速くなっている。走行距離だけでなくスプリント回数まで「伸びてくる」選手というのは3年間で稀な話。また同様に稀な話はOMFという大抜擢だった山村和也の存在。普段が走るポジションでもなかったことから、ここまで走れる選手だとは思いもよらなかった。今現在、仕事上の関係からルヴァンカップ第1節の今になってようやっと記事をかけているものの、この調子ならばLSB丸橋祐介⇔LSB舩木翔とすることでOMF山村和也のジャンプ力やスプリント力は、彼のロングパスをもってすればさらに向上するのではないだろうか。


驚きは、やはりDMF原輝綺。湘南CB杉岡大暉や京都DMF仙頭啓矢、RSB大本祐槻らJ2でもルーキーが席巻しているが、J1でこれほどの走力や守備力でルーキーが開幕から出場し続けるのは史上でも稀なこと。同じ高卒ルーキーならば、セレッソ大阪LSB舩木翔、鹿島アントラーズCB町田浩樹、鳥栖ST田川享介あたりもメンバーに入り込んでくるが、別格中の別格。10年前のRSB内田篤人(当時鹿島)並の存在感を放っている。

走行距離に関しては、加藤大・高橋義希の二大巨塔。高山薫・田中隼磨・岩上祐三といったメンバーが不在のため、彼らが段違いの存在感を放っているが、走行距離・守備レンジという意味でもST奥埜博亮・OMF鎌田大地・CMF天野純は3年連続でゾーンを広げており、さらにその下からはDMF原輝綺が追っている状況だ。