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【J1開幕】開幕節ベストイレブンとMVP【J2開幕】

 J1・J2の開幕節が終了した。W杯シーズンを迎え、いざ始まった開幕だが、平昌五輪…特に女子カーリングやマススタートに食われた感じこそあったが、約100万人のユーザーを抱えるDAZNとしては、過去トップ10レベルの視聴数に6試合がランクインするなど一定以上の高まりを見せていたように思う。特に、フライデーナイトの効果は高かったようだ。CB那須大亮に申し訳ないが、早期段階でイエロー→PKの流れがあったことも、「何があったか」と視聴欲を喚起させる要因にもなっただろう。
 また、各試合で主役級がしっかりと結果を残していたこともポイントだ。日本代表CB槙野智章(浦和)や、U-21日本代表FW田川亨介(鳥栖)、CB板倉滉(仙台)、さらにはMF遠藤保仁(G大阪)、MF中村憲剛(川崎)や期待の外国籍選手であるFWジョー(名古屋)、MFガブリエル・シャビエル、FWティーラシン(広島)、さらには、若手のMF久保建英(FC東京)、FW中村敬斗(G大阪)、CB菅原由勢(名古屋)らU-17日本代表のメンバーたちまでもが活躍し、チームだけでなく、プレイヤー規模でも群雄割拠の時代を迎えた。


 J2にしても同様で、得点ランク上位に顔を出してくると思われたFW後藤優介(大分)とFWジェフェルソン・バイアーノ(水戸)が共に2ゴールを決め、元日本代表FW森本貴幸(福岡)、FW大黒将志(栃木)もゴールをゲット。J2でも4人の高校生Jリーガーがデビューするなど、メディアとしても「記事にしやすい」ような選手が目白押しだった。

 開幕節を個々で振り返る機会は別途制作中のまとめページで掲載するとして、本記事ではJ1・J2のベストイレブンとして選定した顔ぶれについて見ていこうと思う。
 →J1:2ページ目
 →J2:3ページ目
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 J1のベストイレブンは上記の通りで、
GK:クォンスンテ(鹿島)
CB:谷口彰悟(川崎)
CB:板倉滉(仙台)
RSB:遠藤航(浦和)
LSB:山中亮輔(横浜FM)
DMF:エドゥアルド・ネット(川崎)
CMF:市丸瑞希(G大阪)
OMF:中村憲剛(川崎)
LWG:ガブリエル・シャビエル(名古屋)
RWG:松田天馬(湘南)
CF:ジョー(名古屋)
の11名となった。


 上記の11名の選出理由は、もちろん、弊社独自で集計しているプレーデータに紐付いている。しかしとはいえ、決勝点やPKセーブ、シュートブロックなど誰もがわかるビッグプレーに関するポイント比率は当然ながら高くなる。
 GKクォン・スンテは無失点に加え、PKセーブが上乗りした。チョン・ソンリョン(川崎)、六反勇治(清水)、関憲太郎(仙台)とポイント上は大差なかったが、PKセーブは大きな転換点となった。
 CB板倉滉が今節のベストプレイヤーだ。MF中村憲剛の1ゴール2アシストの結果はたしかに素晴らしいが、得点に直結しない場面でのプレーぶりもほぼノーミスと好調を維持していた。守備では75%の勝率を誇り、空中戦では6戦5勝と83%の制空権。CBながら自ら持ち上がっては80%の成功率を叩き出すなど攻守両面の活躍だった。CB谷口彰悟はインターセプト11回と恐るべき奪取能力を見せ、攻撃のチャレンジアクションはなんと全勝。得点シーンはフェイクでないものとわかる。
 RSBの遠藤航は、リーグ復帰初戦の内田篤人とトップの座を争った。しかしタックル5戦5勝、守備でのチャレンジ11戦11勝と阿部勇樹不在のディフェンスラインでさらなる責任感をもった遠藤がチームのバックラインを守り続けていた。LSB山中亮輔は得点シーンも去ることながら、基本ポジションとずれたボランチの位置でのボール回しを成功させ続けた。
 DMFエドゥアルド・ネットや、節別MVP候補の中村憲剛に対する説明はあえて語るまででもないが、その分触れなければならないのがCMF市丸瑞希だろう。彼が残したのは「記録に残り難い記憶」なのだ。MF福田湧矢と共に若いボランチラインだったが、オフ・ザ・ボールの状態で名古屋オフェンス陣のディレイを企てたり、奪取後のパスさばきの正確性・スピードが中盤全選手の中でダントツトップの成績を残している。得点に絡んでいれば全体の得点効率は上がったかもしれないが、そこまでたどり着けなかったのは現状の実力だ。それでも「気の利いたプレー」でチームを助けていた。
 フィニッシュワークに参加した松田天馬、ガブリエル・シャビエル、ジョーに関しても今更お伝えする必要はないだろう。

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 J2のベストイレブンは上記の通りで、
GK:守田達弥(松本)
CB:深津康太(町田)
CB:阿部海大(岡山)
RWB:小野瀬康介(山口)
LSB:輪湖直樹(福岡)
DMF:丸谷拓也(大分)
CMF:宮阪政樹(大分)
OMF:平戸太貴(町田)
LWG:オナイウ阿道(山口)
RWG:後藤優介(大分)
CF:岸本武流(水戸)
の11名となった。 


 無失点かつビッグセーブも見せた守田達弥を守護神と据え、共に無失点に貢献し、パスワークでもミス率の少なかった深津と高卒ルーキー阿部がCBでノミネート。得点に絡んだ両サイド輪湖・小野瀬に加え、ボランチラインからは共に大分の丸谷・宮阪が名を連ねた。特に宮坂はモンテディオ山形時代から右足の精度がずば抜けている選手だ。左足に難こそあるが、右足の正確性であれば、日本人選手トップクラスのものをもっている。
 2アシストの平戸や3得点に絡んだ岸本は、2得点奪ったFWジェフェルソン・バイアーノを押しのけての選出となり、チームプレーに対して以下に徹したのかが大きなポイントになった。もう一人の2得点後藤優介の活躍は素晴らしいものだ。三平和司・藤本憲明との3トップは破壊力バツグンであり、ワンタッチワークから得点まで繋げられた点はそれだけ連携力の高さがわかる。
 最後にあげるFWオナイウ阿道がJ2今節MOMと考える。1得点、1アシスト、1起点、1コネクトと4点全てに絡んだ。さらには、エリア内でのフィニッシュワークだけでなく、一列降りてきてワイドに展開する運びも行うなど、クリエイティビティ能力の向上が見て取れた点が現状での成長に見えている。

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