ロシアW杯まで4ヶ月を切った。しかし、まだ各国23人選抜されるメンバー選定に時間を割いているのが現状だ。その中でブラジル代表は、異例の速さで今年6月に行われるロシアW杯の代表メンバー15名を発表した。
▽GK
アリソン(ローマ)
▽DF
ダニエウ・アウベス(パリ・サンジェルマン)
マルキーニョス(パリ・サンジェルマン)
チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)
ミランダ(インテル)
マルセロ(レアル・マドリード)
▽MF
カゼミーロ(レアル・マドリード)
レナト・アウグスト(北京国安)
パウリーニョ(バルセロナ)
フェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)
▽FW
ネイマール(パリ・サンジェルマン)
フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)
ウィリアン(チェルシー)
ガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)
ロベルト・フィルミーノ(リバプール)
W杯の登録選手は23名となっており、残りの8名は3ヶ月後に改めて正式発表する見込みとなっている。残りの代表候補選手のリストを見てみよう。
▽GK(残り2枠)
エデルソン(マンチェスター・シティ)◎
カッシオ(コリンチャンス)◯
マルセロ・グロエ(グレミオ)△
ウェヴェルトン(パルメイラス)△
ジエゴ・アウベス(フラメンゴ)△
▽DF(残り2~4枠)
アレックス・サンドロ(ユベントス)◯
フェリペ・ルイス(アトレティコ・マドリード)◯
ジェメルソン(モナコ)◯
ダニーロ(マンチェスター・シティ)◯
ジウ(山東魯能)△
ロドリゴ・カイオ(サンパウロ)△
ペドロ・ジェロメウ(グレミオ)△
ダビド・ルイス(チェルシー)△
▽MF(残り1~2枠)
ジュリアーノ(フェネルバフチェ)◯
フレッジ(シャフタール)◯
アルトゥール(グレミオ)△
ルーカス・リマ(パルメイラス)△
オスカル(上海上港)△
ジエゴ・ソウザ(サンパウロ)△
ジエゴ(フラメンゴ)△
▽FW(残り1~3枠)
ドウグラス・コスタ(ユベントス)◯
タイソン(シャフタール)△
ベルナール(シャフタール)△
フッキ(上海上港)△
リカルド・オリベイラ(アトレチコMG)△
ジエゴ・タルデッリ(山東魯能)△
ルアン(グレミオ)△
ジョー(名古屋グランパス)△
では、どのような選手選考になっていくだろうか。
【GK】
プレミアリーグ首位を独走中のマンチェスター・シティで、印象的な活躍を見せているエデルソンのメンバー入りは、ほぼ確実と言えるだろう。まだわからないのは3番手GKの座。最近、コンスタントに招集されており、昨年の日本戦で代表初キャップを記録したカッシオが1歩リードか。
しかし、マルセロ・グロエやウェヴェルトン、ジエゴ・アウベスら実力者が今季リーグ戦で好調を維持した場合、逆転でW杯に招集される可能性は十分ある。
【DF】
マルセロ、アレックス・サンドロ、フェリペ・ルイスと、欧州のトップクラスのチームでレギュラーとして出場している3人の左サイドバックの熾烈なポジション争いには注目だ。
招集人数が限られるW杯で左サイドバックに3人を招集するのは考えにくく、既に招集が発表されているマルセロを除いた2人のどちらか1人を招集し、
左右どちらでもプレー可能なダニーロを招集する可能性も高い。
CBは既にミランダ、マルキーニョス、チアゴ・シウバが呼ばれており、残りの枠は1人になると考えられる。招集が有力なのは若手のジェメルソン、もしくは予選全18試合中14試合に招集されたジウというところか。もしくは、実力者だがチッチ体制では1試合も呼ばれていないダビド・ルイスや、国内リーグで好調なロドリゴ・カイオやペドロ・ジェロメウが呼ばれる可能性もある。
【MF】
4-3-3を採用しているブラジル代表では、MFは多くとも6人の招集となる可能性が高い。既に4人が招集されているため、残りは1~2枠となる。招集が有力なのは、マンチェスター・シティが獲得を模索しているフレッジ、チッチ体制でコンスタントに招集されているジュリアーノ、もしくは、経験を求めジエゴ・ソウザやジエゴといったベテラン勢を1名呼ぶ可能性も十分にある。
【FW】
FWは多くて8人の招集か。WGに4人。CFに3~4人が想定される。まず、ユベントスでプレーするドウグラス・コスタは崩しの切り札として呼ばれる可能性は大。これでサイドの選手は揃い、残りは3番手CFの座に誰が招集されるかは注目だ。
招集が有力なのは37歳の大ベテランのリカルド・オリベイラ、中国で得点を量産しているジエゴ・タルデッリの2人。今季名古屋グランパスに加入したジョーも、Jリーグで印象的な活躍を見せれば、中国でプレーする選手を招集するチッチ監督のお声が掛かってもおかしくはない。
16年の夏にチッチが就任したことでチームが大きく再生したブラジル代表。その証拠に南米予選でドゥンガのチームは6試合で11得点8失点だったのに対し、チッチになってからの8試合では24得点で失点がわずかに2点。W杯本大会でもその勢いのまま、2002年の日韓大会以来の優勝を目指す。