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井手口陽介、リーズへの移籍。

 ガンバ大阪の日本代表MF井手口陽介、イングランド・チャンピオンシップのリーズへ移籍!見出しが踊ったのは最近だが、まことしやかな噂は日本代表がW杯を決めた直後から流れていた。ユース年代から年代別の日本代表に名を連ね、最年少世代だったリオ五輪でも、最終予選から本戦メンバーへ選出されるなど、モノの違いを見せつけた。所属するガンバ大阪でも高校2年時に2種登録。現時点でJ1リーグ戦60試合に出場しているのは、彼をおいて他にいない。

 移籍するリーズはファイナルサードでのフィニッシュワークに優れる一方、空中戦や球際でのバトルを不得手にしており、純粋にリーズ側として井手口の獲得は重要なトランスファーとなる。しかし、リーズの提携クラブでもあるスペイン2部クルトゥラル・レオネッサが果たしてマッチした移籍かと言えば、話は異なる。もちろん、本体への移籍を見込んだ上での対応こそあるだろうが、サッカー観が似ているとは思いにくい。

 ロシアW杯のメンバー入りは決定的だろうが、W杯該当年の移籍は賭けとなるケースも伴い、フィットしなかった場合は当確ランプのカラーが変更してしまう恐れもある。それでも行くと乗り込む覚悟は、無知かそれとも自信のなせる業か。プレーヤーとしての価値の高まりを見守りたい。