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【クラブ紹介】先物買いに長けるブレントフォードが輩出した10選手と現所属の注目選手

 

近年、著しく成長しているブレントフォード

 
*2020-21シーズンに昇格プレーオフの末に昇格!2021-22シーズンはプレミアリーグを戦います!

▽ロンドン西部に本拠地を置くブレントフォード。2012年に元プロのギャンブラーであるマシュー・ベンハム氏がクラブを買収して以降、劇的に成長している。それまで3部以下のカテゴリーを中心に戦っていたブレントフォードだが、2013-14シーズンは3部昇格プレーオフ決勝に進出。惜しくもファイナルでヨービルに敗れたが、2014-15シーズンは3部で2位フィニッシュすることに成功。2部昇格後は毎年主力選手が引き抜かれながらも結果を残し続け、2019-20シーズンは自動昇格圏内の2位まであと勝ち点2の3位というところまで迫った。しかし、昇格プレーオフ決勝でフラムに0-2の敗戦。クラブ史上最大のプレミアリーグ昇格のチャンスを逃した。(2020-21シーズンに昇格プレーオフの末に昇格決定)

▽あと一步のところで昇格を逃したブレントフォードだが、ベンハム氏がオーナーに就任してから一体何が変わったのか。1つ目の要因は3部以下で大活躍した若手選手を大金をかけることなくフリーもしくは安価で獲得したというところにある。もちろん当たり外れがあるのだが、大当たりとなった例が非常に多い。これに関してはこの記事のメインのところで触れる。また、3部時代や2部昇格直後は格上クラブの若手選手を積極的にローン移籍で獲得していた。

▽2つ目はデンマークコネクションだ。オーナーのベンハム氏は14年にデンマークのミッティランを買収。買収した年に初のリーグ優勝を達成するなどすぐに結果を残し、15年夏にはミッティランで会長を務めていたラスムス・アンカーセン氏をブレントフォードの補強責任者に任命。以降、独特の選手発掘の方法でイングランドの下部リーグ、そしてコネクションのあるデンマークから多くの選手を獲得している。2020-21シーズンは6人のデンマーク人選手が所属している。また、監督のトーマス・フランク氏もデンマーク人だ。

▽3つ目はアカデミー制度の廃止だ。近年、マンチェスター・シティを初めプレミアリーグの強豪クラブはトップチームの選手だけでなく、多くの優秀なアカデミーの選手を格下のクラブから引き抜いている。引き抜かれる上にアカデミーの選手のためお金にもならないということで2016年を最後にアカデミーを廃止。その代わりBチームというものを発足した。このBチームというのは20歳前後の既に他クラブで育成されている選手を引き抜き、トップチームでプレーさせるために育成するという組織だ。簡潔にまとめると他のクラブに20歳前後まで育成してもらい、優秀な選手を安価で引き抜くというやり方だ。20年夏にはデンマークの有望株であるマッズ・ビストルップをライプツィヒから獲得した。

▽今回の記事では1つ目の要因として挙げた3部以下のカテゴリーから獲得した代表的な選手を取り上げる。いずれの選手もブレントフォードを経てプレミアリーグに初挑戦している。

▽それではブレントフォードを経て飛躍した10名のプレイヤーを見ていこう。

● ジェームズ・ターコウスキ(James Tarkowski)
代表:イングランド代表
Pos :CB
生年月日:1992/11/19(28歳)
身長/体重:185cm/81kg
所属:バーンリー
ブレントフォード在籍期間:14年冬~16年冬
加入時:フリー
移籍時:360万ポンド(約5億400万円)


▽イングランドを代表するCBもブレントフォードで大きく成長した選手の1人だ。ターコウスキは14歳でブラックバーン・ローヴァーズの下部組織を退団した後、16歳でオールダム(当時3部)の下部組織に入団した。オールダムでは2012-13シーズンから頭角を現し、14年1月に当時3部で昇格争い中だったブレントフォードに加入。同シーズンの2部昇格に貢献した。チャンピオンシップ昇格後も主力として活躍し、2014-15シーズンは昇格プレーオフに出場した。16年冬に同じくチャンピオンシップのバーンリーに完全移籍。ベン・ミーとマイケル・キーンのCBコンビの壁は厚くベンチを温める日々が続いたが、17年夏にキーンが退団した以降は絶対的な選手に定着している。18年3月にはイングランド代表デビューを果たした。

● ジョン・イーガン(John Egan)
代表:アイルランド代表
Pos :CB
生年月日:1992/10/20(28歳)
身長/体重:185cm/75kg
所属:シェフィールド・ユナイテッド
ブレントフォード在籍期間:16年夏~18年夏
加入時:フリー
移籍時:400万ポンド(約5億6000万円)

▽シェフィールド・ユナイテッドの守備の要。下部組織時代を過ごしたサンダーランドではトップチームに定着できず、当時4部のサウスエンドや3部のジリンガムを経て16年夏に2部のブレントフォードに加入した。前シーズンに3部ベストイレブンに選出された実力は2部でも存分に発揮され、加入2シーズン目の2017-18シーズンは主将を務めた。18年夏にシェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍。3バックのセンターでリーグ最少失点に抑えた守備陣をまとめあげ、プレミアリーグ昇格に大きく貢献した。

● エズリ・コンサ(Ezri Konsa)
代表:元イングランドU-21代表
Pos :CB/RSB
生年月日:1997/10/23(23歳)
身長/体重:183cm/77kg
所属:アストン・ビラ
ブレントフォード在籍期間:18年夏~19年夏
加入時:250万ポンド(約3億5000万円)
移籍時:1200万ポンド(約16億8000万円)

▽新型コロナウイルス蔓延による中断明け以降、ハイパフォーマンスを続ける若手CB。ビラでコーチを務めるジョン・テリーと同じロンドンの名門サッカースクール『センラブFC』出身で11歳の時にチャールトンの下部組織に入団。同じ97年生まれのジョー・ゴメス(リバプール)と同様に若くしてビッグクラブから注目を集めた。18年夏にシェフィールド・ユナイテッドへと退団したジョン・イーガンの後釜候補としてブレントフォードに入団。フルシーズンに渡ってレギュラーを務め、翌19年夏にブレントフォードに自身を引き抜いたディーン・スミス率いるアストン・ビラへとステップアップを果たした。2020-21シーズンのパフォーマンスからイングランド代表入りも噂される。








● クリス・メファム(Chris Mepham)
代表:ウェールズ代表
Pos :CB
生年月日:1997/11/5(23歳)
身長/体重:191cm/84kg
所属:ボーンマス
ブレントフォード在籍期間:12年夏~19年冬
加入時:下部組織
移籍時:1200万ポンド(約16億8000万円)

▽ウェールズ期待の大型CB。チェルシーの下部組織を14歳で退団した後、ブレントフォードの下部組織に入団。2017-18シーズンにトップチームに昇格し、シーズン後半からスタメンの座を掴んだ。18年3月にはA代表デビューを果たし、19年1月にボーンマスに引き抜かれた。2019-20シーズンはケガに苦しみチームは2部降格となったが、2020-21シーズンからは再びスタメンに返り咲き、アケが抜けた穴を埋めている。

● スチュアート・ダラス(Stuart Dallas)
代表:北アイルランド代表
Pos :LSB/RSB/CMF/LMF/RMF
生年月日:1991/4/19(29歳)
身長/体重:183cm/81kg
所属:リーズ・ユナイテッド
ブレントフォード在籍期間:12年夏~15年夏
加入時:フリー
移籍時:170万ポンド(約2億3890万円)

▽ビエルサ率いるリーズを支えるユーティリティプレイヤー。元々のポジションはウイングで北アイルランドのクルセイダーズに所属していた時はシーズン2桁ゴールを記録していた。12年夏に当時3部だったブレントフォードに引き抜かれた直後は出場機会に恵まれなかったが、ノーサンプトンへのローン移籍から復帰した2013-14シーズン後半からユーティリティ性を買われて出場機会を増やした。昇格プレーオフに進出した2014-15シーズンは2部で5つの異なるポジションでプレーした。15年夏にリーズに完全移籍。18年夏のビエルサ監督就任以降はサイドバックでの起用が増えた。チームに負傷者が出ると持ち前のユーティリティ性と戦術理解力を活かしたプレーでその穴をしっかりと埋め、チャンピオンシップ優勝を果たした2019-20シーズンは選手が選ぶクラブ年間最優秀選手に選出された。

● ロメイン・ソーヤーズ(Romaine Sawyers)
代表:セントクリストファー・ネイビス代表
Pos :CMF/OMF
生年月日:1991/11/2(29歳)
身長/体重:175cm/67kg
所属:ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン
ブレントフォード在籍期間:16年夏~19年夏
加入時:フリー
移籍時:280万ポンド(約3億9260万円)

▽ウェスト・ブロムの中盤のつなぎ役。地元バーミンガム近郊のウェスト・ブロムの下部組織で育成された。当時はストライカーに近いポジションでプレーしていたが、トップチームで結果を残せず13年に3部のウォルソールへと移籍した。当時ウォルソールを率いていたディーン・スミス(現・アストン・ビラ)監督によりトップ下にコンバートされ、2015-16シーズンは3部のベストイレブンに選出された。16年夏に恩師ディーン・スミスを追い2部のブレントフォードへ移籍。2017-18シーズンはチームの年間最優秀選手に選出されるなど中心選手として活躍した。19年夏に下部組織時代を過ごしたウェスト・ブロムに復帰した。リーグ最高のパス成功率を叩き出すなど黒子として最高のパフォーマンスを披露し、チームのプレミアリーグ昇格に大きく貢献した。

● サイード・ベンラーマ(Saïd Benrahma)
代表:アルジェリア代表
Pos :LWG/RWG
生年月日:1995/8/10(25歳)
身長/体重:172cm/67kg
所属:ウェストハム
ブレントフォード在籍期間:18年夏~20年夏
加入時:150万ポンド(約2億1000万円)
移籍時:3000万ポンド(約42億円)

▽その卓越したテクニックでサポーターを魅了するウイング。アルジェリア生まれでフランスに渡った後、2013年にニースの下部組織に加入した。ニール・モペイと同じくクロード・ピュエル監督の下18歳でリーグ・アンデビュー。しかし、ニースのトップチームには定着できず、アンジェやガゼレク・アジャクシオを経てローン移籍で加入した2部のシャトールーで31試合9ゴールを記録。この活躍に目を付けたブレントフォードが完全移籍で獲得した。移籍1年目から38試合10ゴール15アシストの大活躍。19年夏にも移籍の噂が耐えなかったが残留した。背番号を10に変更した2019-20シーズンは43試合17ゴール9アシストを記録した。20年夏にウェストハムへ移籍。

● アンドレ・グレイ(Andre Gray)
国籍:イングランド
Pos :CF
生年月日:1991/6/26(29歳)
身長/体重:178cm/83kg
所属:ワトフォード
ブレントフォード在籍期間:14年夏~15年夏
加入時:55万ポンド(約7700万円)
移籍時:1100万ポンド(約15億4000万円)

▽6部から這い上がったストライカーもブレントフォードを経てプレミアリーグに挑戦している。シュルーズベリー(当時4部)の下部組織で育成されるもトップチームに定着できず、当時6部に在籍していたヒンクリー・ユナイテッドに移籍。在籍した2シーズンで29ゴールを記録し、12年夏に当時5部のルートン・タウンへと移籍した。2013-14シーズンにリーグ戦44試合で30ゴール13アシストという驚愕のスタッツを記録し、リーグ得点王や最優秀選手賞などタイトルを総なめした。この活躍が評価され14年夏に当時2部に在籍していたブレントフォードに引き抜かれた。初挑戦のチャンピオンシップの舞台でも実力を発揮し、2014-15シーズンはリーグ戦で16ゴールを記録した。15年夏にチャンピオンシップに降格し、絶対的エースのダニー・イングスがリバプールに引き抜かれたバーンリーに完全移籍。イングスが抜けた穴を埋め、サム・ヴォークスと共に得点を量産。リーグ得点王となる23ゴールを記録し、1シーズンでのプレミアリーグ復帰に大きく貢献した。その後、プレミアリーグでも結果を残し、17年夏に当時のクラブレコードでワトフォードに移籍した。








● ニール・モペイ(Neal Maupay)
代表:元フランスU-21代表
Pos :CF
生年月日:1996/8/14(24歳)
身長/体重:173cm/69kg
所属:ブライトン
ブレントフォード在籍期間:17年夏~19年夏
加入時:180万ポンド(約2億5200万円)
移籍時:2000万ポンド(約28億0000万円)

▽ブライトンの絶対的エース。ニースの下部組織出身でクロード・ピュエル監督に見い出され2012-13シーズンに16歳でトップチームに昇格。リーグ・アン史上2番目の若さとなる16歳と4ヶ月と1日でゴールを決め、鮮烈なデビューを果たした。しかし、その後はケガに苦しみサンテティエンヌに完全移籍した後、16年夏にスタッド・ブレスト(当時2部)にローン移籍。心機一転、2部に活躍の場を移し、リーグ戦で11ゴールを記録した。17年夏にブレントフォードに完全移籍。加入後すぐにディーン・スミス監督の信頼を得ることに成功し、1年目はリーグ戦12ゴール、2年目は得点ランキング2位タイの25ゴールを記録した。19年夏にクラブレコードの移籍金でブライトンに加入。プレミアリーグ1年目から37試合10ゴールと結果を残した。

● オリー・ワトキンス(Ollie Watkins)
国籍:イングランド
Pos :CF/WG
生年月日:1995/12/30(25歳)
身長/体重:180cm/70kg
所属:アストン・ビラ
ブレントフォード在籍期間:17年夏~20年夏
加入時:180万ポンド(約2億5200万円)
移籍時:2000万ポンド(約39億2000万円)

▽2019-20シーズンのチャンピオンシップ年間最優秀選手。エクセター(当時4部)の下部組織で育成され2013-14シーズンにトップチームデビュー。2014-15シーズンは当時6部のウェストン=スーパー=メアへローン移籍し、リーグ戦10ゴールを記録。ローン先より復帰した2015-16シーズンは4部でリーグ戦8ゴール、2016-17シーズンはリーグ戦13ゴールを記録し、リーグ最優秀若手選手賞を受賞した。エクセターでの活躍が評価され、17年夏にブレントフォードに加入。ディーン・スミス監督により左ウイングで起用され、2017-18シーズンと2018-19シーズンは10ゴールを記録した。ニール・モペイが退団した2019-20シーズンは再びCFでプレーし、リーグ得点王となる26ゴールを記録。チャンピオンシップ年間最優秀選手賞を受賞し、20年夏にディーン・スミス率いるアストン・ビラに加入。第4節リバプール戦では前半だけでハットトリックを達成し、7-2の大勝の立役者となった。

《その他のブレントフォードが輩出した主な選手》
▼GK
デイビッド・バットン(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン) 2013年夏~2016年夏
ダニエル・ベントレー(ブリストル・シティ) 2016年夏~2019年夏

▼DF
ジャック・オコーネル(シェフィールド・ユナイテッド)2015年冬~2016年夏
アルフィ・モーソン(ブリストル・シティ)下部組織~2015年夏

▼MF
アダム・フォーショー(リーズ・ユナイテッド)2012年冬~2014年夏
ニコ・イェナリス(北京国安)2014年冬~2019年冬
ホタ(アラベス)2014年夏~2017年夏

▼FW
スコット・ホーガン(バーミンガム)2014年夏~2017年冬

▽現在、シェフィールド・ユナイテッドで欠かせない選手となっているジャック・オコーネルも15年冬にブレントフォードに引き抜かれた選手である。しかし、ブレントフォードでは定位置を獲得できず、16年夏に当時3部に所属していたシェフィールド・ユナイテッドに移籍した。ブレイズでクリス・ワイルダー監督の下で大きく成長し、3年後にプレミアリーグを果たした。また、アルフィ・モーソンはブレントフォードから移籍したバーンズリーで頭角を現したため今回選出した10人からは外れている。

▽ジェイミー・ヴァーディと同じくストックスブリッジ・パーク・スティールズ(8部)とハリファックス・タウン(5部)でプレーしたことのあるスコット・ホーガンは、2016-17シーズンに前半戦だけで14ゴールを記録し、17年冬に900万ポンドの移籍金でアストン・ビラに引き抜かれた。ビラでは活躍できなかったが、バーミンガム移籍後2019-20シーズンの2月だけで6ゴールを記録し、月間最優秀選手賞を受賞している。

▽これだけの選手をわずか数シーズンで輩出しているのは驚きだろう。加えてホームグロウンの選手に限れば、その殆どがブレントフォード加入以前に2部以上のカテゴリーでプレーしたことのない選手である。

▽そして注目すべきは現在ブレントフォードに所属している有望株である。こちらは次のページに簡潔ににまとめておきます。

● ダビド・ラーヤ(David Raya)
国籍:スペイン
Pos :GK
生年月日:1995/9/15(25歳)
身長/体重:183cm/80kg
ブレントフォード在籍期間:19年夏~
加入時:300万ポンド(約4億2000万円)

▽19年夏に退団したダニエル・ベントレーに代わる守護神。スペイン出身だがブラックバーンの下部組織出身のためホームグロウンの対象になる。移籍初年度の2019-20シーズンは全46試合に出場し、失点をリーグで2番目に少ない38点に抑え、リーグ最多タイの16試合でクリーンシートを達成した。プレーオフ決勝ではポジショニングを誤りロングFKからジョー・ブライアンに決勝点を許したが、シーズン全体のパフォーマンスレベルは非常に高かった。20年夏にはブレントフォードのGKコーチが移籍したアーセナルからの関心が盛んに報じられたが、10月にブレントフォードと2024年夏までの新契約を結んだ。

● リコ・ヘンリー(Rico Henry)
代表:元イングランドU-20代表
Pos :LSB
生年月日:1997/7/8(23歳)
身長/体重:170cm/67kg
ブレントフォード在籍期間:16年夏~
加入時:160万ポンド(約2億2400万円)

▽攻撃参加と精度の高いクロスが魅力的なLSB。ウォルソールの下部組織出身で16年夏にウォルソール時代の恩師ディーン・スミスを追いブレントフォードに加入した。加入後3シーズンは控えに留まっていたが、2019-20シーズンはリーグ戦全試合に出場。大きく評価を高めた。20年夏には恩師ディーン・スミス率いるアストン・ビラをはじめ多くのプレミアリーグからの関心が寄せられた。

● ジョシュ・ダシルバ(Josh Dasilva)
代表:イングランドU-21代表
Pos :CMF
生年月日:1998/10/23(22歳)
身長/体重:184cm/75kg
ブレントフォード在籍期間:18年夏~
加入時:フリー

▽アーセナル育ちのレフティ。2017-18シーズンにアーセナルでトップチームデビューを果たしたが、契約延長のオファーを断り18年夏にフリーでブレントフォードに加入。2019-20シーズンはインサイドハーフを主戦場にしながら、積極的な攻撃参加で10ゴール4アシストを記録。20年夏にイングランドU-21代表から初招集を受けた。








● ブライアン・エムベウモ(Bryan Mbeumo)
代表:フランスU-21代表
Pos :RWG
生年月日:1999/8/7(21歳)
身長/体重:171cm/-kg
ブレントフォード在籍期間:19年夏~
加入時:585万ポンド(約8億1900万円)

▽19年夏にクラブレコードで獲得したフランス期待の若手有望株。ニール・モペイ、サイード・ベンラーマと同じくフランスの2部で大活躍した選手を獲得したパターンである。トロワの下部組織で育成され2018-19シーズンにリーグ・ドゥで35試合10ゴールを記録。19年夏に加入したブレントフォードでもすぐにスタメンの座を掴み、ベンラーマ、ワトキンスとの強力3トップ『BMW』を結成。42試合で15ゴール8アシストの大活躍を披露した。

● アイヴァン・トニー(Ivan Toney)
国籍:イングランド
Pos :CF
生年月日:1996/3/16(24歳)
身長/体重:179cm/70kg
ブレントフォード在籍期間:20年夏~
加入時:500万ポンド(約7億円)

▽オリー・ワトキンスの後釜に獲得した新エース候補。下部組織時代から過ごしたノーサンプトン(4部)で頭角を現し、15年夏にニューカッスルに引き抜かれた。しかし、プレミアリーグの壁は厚く3部クラブへのローン移籍を繰り返した後、18年夏にピーターバラ(3部)に加入した。1年目は44試合16ゴール、2年目は32試合で24ゴールを記録し、3部の年間最優秀選手賞を受賞。20年夏にブレントフォードに移籍し、第4節終了時点で3ゴールを記録している。

● マルクス・フォルス(Marcus Forss)
代表:フィンランド代表
Pos :CF
生年月日:1999/6/18(21歳)
身長/体重:182cm/76kg
ブレントフォード在籍期間:17年夏~
加入時:フリー

▽ブレントフォードがBチームを発足してウェスト・ブロムから獲得したフィンランド期待のストライカー。2017-18シーズンはBチームで21ゴールを挙げチームの年間最優秀選手賞を受賞した。17年夏のトップチーム昇格後は背中やハムストリングのケガに悩まされるが、19年夏にローン移籍で加入したウィンブルドン(3部)で復活。負傷により半年間のプレーに留まったが、リーグ戦18試合で11ゴールを記録した。2020-21シーズンはブレントフォードでプレーしている。20年11月にフィンランド代表に初招集され、フランス戦で代表デビュー弾を記録。

《2019-20シーズンに躍動した『BMW』の動画》