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【クラブ紹介】オランダ代表のスタメンが4人も!スパルタ・ロッテルダムの下部組織出身のタレント10名

多くのオランダ代表選手を輩出しているスパルタ・ロッテルダム

▽オランダ最古のクラブの1つであるスパルタ・ロッテルダム。1950年代はエールディビジや国内カップ戦を制し、1970年代から80年代にかけては元オランダ代表監督のルイス・ファン・ハールやダニー・ブリントらがプレーした古豪として知られる。

▽しかし、2000年代になると1部と2部を行き来するように。その中でも多くの代表選手を輩出しており、現在のオランダ代表のスタメン11人のうち、4選手がスパルタ・ロッテルダムの下部組織出身である。

▽また、スパルタ・ロッテルダムは世界的に見ても非常に珍しい”決められた背番号がない”クラブとしても知られ、各試合でポジションごとに背番号が振り分けられる。

▽それではスパルタ・ロッテルダムの下部組織出身の10名のプレイヤーを見ていこう。

● リック・ファン・ドロンヘレン(Rick van Drongelen)
代表:オランダU-21代表
Pos :CB
生年月日:1998/12/21(21歳)
身長/体重:185cm/81kg
所属:ハンブルガーSV(ドイツ)
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:2012年~2017年(下部組織時代を含む)

▽ブンデスリーガ復帰を目指すハンブルガーSVの守備の要。オランダの各年代別代表で中心選手としてプレーし、15年末に16歳でプロデビュー。1年半で公式戦49試合に出場し、17年夏にハンブルガーSVへと引き抜かれた。ハンブルガーSVでは持ち前の気迫溢れるプレーで21歳ながらディフェンスリーダーとして活躍している。

● ニック・フィールヘフェル(Nick Viergever)
代表:元オランダ代表
Pos :CB
生年月日:1989/8/3(30歳)
身長/体重:183cm/77kg
所属:PSV
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:?~2010年(下部組織時代を含む)

▽エールディビジで300試合近くの試合に出場しているCB。10年夏のスパルタ・ロッテルダム退団後はAZ、アヤックスといったオランダを代表する強豪クラブを渡り歩いており、18年夏からはPSVでプレーしている。また、これだけのビッグクラブに在籍しているにも関わらずリーグタイトルを獲得したことはなく、2014-15シーズンから2018-19シーズンまで5シーズン連続でリーグ準優勝を経験している。








● デンゼル・ダンフリース(Denzel Dumfries)
代表:オランダ代表
Pos :RSB
生年月日:1996/4/18(24歳)
身長/体重:188cm/80kg
所属:PSV
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:2014年~2017年

▽オフェンスが持ち味のオランダ期待の大型SB。アマチュアクラブであるBVVバーレンドレヒトの下部組織出身で、14年夏に育成の名門スパルタ・ロッテルダムへ引き抜かれた。スパルタ・ロッテルダムで3シーズンプレーした後、ヘーレンフェーンを経て18年夏にPSVに引き抜かれた。また、アマチュア時代にカリブ海のアルバ代表としてデビューしているが、16年にオランダU-20代表に選出。以後、オランダ代表としてプレーしている。

● イェトロ・ウィレムス(Jetro Willems)
代表:オランダ代表
Pos :LSB/LWB
生年月日:1994/3/30(26歳)
身長/体重:170cm/65kg
所属:ニューカッスル(イングランド) *フランクフルトよりローン移籍
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:?~2010年(下部組織時代を含む)

▽爆発的な攻撃力が持ち味のLSB。16歳の若さでスパルタ・ロッテルダムでプロデビューし、11年夏に強豪PSVに引き抜かれた。PSVでは負傷に苦しむも中心選手としてプレーし、フランクフルトを経て19年夏に買取OP付きのローン移籍でニューカッスルに加入した。持ち前の攻撃力を武器に躍動していたが、19年1月に靭帯を損傷。長期離脱が懸念されている。

● ケビン・ストロートマン(Kevin Strootman)
代表:オランダ代表
Pos :DMF
生年月日:1990/2/13(30歳)
身長/体重:186cm/78kg
所属:マルセイユ(フランス)
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:1996年~2011年(下部組織時代を含む)

▽オランダを代表する大型ボランチ。96年にスパルタ・ロッテルダムの下部組織に入団し、約3シーズンに渡ってトップチームで活躍。その後、ユトレヒト、PSVを経て13年夏にローマに完全移籍。この時、アウダイールを称えて永久欠番となっていた背番号「6」を着用し波紋を呼んだ。ローマでは長くケガにも悩まされたが、2016-17シーズンからは再び主力選手として活躍。18年夏にマルセイユに完全移籍。

● マルテン・デ・ローン(Marten de Roon)
代表:オランダ代表
Pos :DMF
生年月日:1991/3/29(29歳)
身長/体重:185cm/76kg
所属:アタランタ(イタリア)
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:2006年~2012年(下部組織時代を含む)

▽豊富な運動量を武器にアタランタの超攻撃的サッカーを影で支える守備的MF。元々はフェイエノールトの下部組織出身で、プロ契約に至らず06年にスパルタ・ロッテルダムの下部組織に移籍。2シーズンに渡ってトップチームで活躍した後、ヘーレンフェーンを経て15年夏にアタランタに加入。翌夏にミドルスブラへ完全移籍するが、チームの1シーズンでの降格に伴い17年夏にアタランタに復帰。アタランタとオランダ代表の中盤に欠かせない潰し屋として存在感を放っている。

● ジョルジニオ・ワイナルドゥム(Georginio Wijnaldum)
代表:オランダ代表
Pos :CMF/OMF
生年月日:1990/11/11(29歳)
身長/体重:175cm/69kg
所属:リバプール(イングランド)
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:1997年~2004年(下部組織)

▽リバプールの中盤に欠かせないキープレイヤー。97年から地元クラブであるスパルタ・ロッテルダムの下部組織でプレーし、04年に同じくロッテルダムに本拠地を構えるフェイエノールトに移籍。その後、PSV、ニューカッスルを経て16年夏にリバプールに加入した。中盤のバランサーとしてチームに欠かせない選手の1人となっている。








● アンワル・エル・ガジ(Anwar El Ghazi)
代表:元オランダ代表
Pos :RWG/LWG
生年月日:1995/5/3(25歳)
身長/体重:188cm/90kg
所属:アストン・ビラ(イングランド)
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:2008年~2013年(下部組織)

▽かつてはクリスティアーノ・ロナウドとも比較された快速WG。元々フェイエノールトの下部組織でプレーしていたが、素行の問題でチームを追われスパルタ・ロッテルダムの下部組織に入団。その後、アヤックスに引き抜かれ、リールを経て18年夏にアストン・ビラに加入。さらにゴールに関わる機会が増えれば、15年以降招集されていないオランダ代表に復帰する可能性も十分にあるだろ。

● メンフィス・デパイ(Memphis Depay)
代表:オランダ代表
Pos :LWG
生年月日:1994/2/13(26歳)
身長/体重:176cm/78kg
所属:リヨン(フランス)
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:2003年~2006年(下部組織)

▽オランダ代表のエース。3年間スパルタ・ロッテルダムのアカデミーでプレーした後、06年にPSVの下部組織に引き抜かれた。2014-15シーズンに21歳の若さでエールディビジ得点王に輝き、マンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれるもイングランドでは実力を発揮出来ないまま17年1月にリヨンに完全移籍。リヨンでは絶対的エースとして活躍している。

● ラグナー・アッへ(Ragnar Ache)
代表:ドイツU-21代表
Pos :CF
生年月日:1994/2/13(26歳)
身長/体重:176cm/78kg
所属:スパルタ・ロッテルダム *20年夏のフランクフルト(ドイツ)移籍が決定
スパルタ・ロッテルダム在籍期間:2010年~2020年(下部組織時代を含む)

▽ガーナ人の両親を持つドイツ期待のFW。フランクフルト生まれで、10年にスパルタ・ロッテルダムの下部組織に入団。17年夏にトップチームに昇格し、公式戦57試合で14ゴールを記録している。また、19年11月にドイツU-21代表に初招集され、デビュー戦となったベルギーU-21代表戦で初ゴールを記録。20年1月にフランクフルトが完全移籍で獲得したと発表した。

《その他スパルタ・ロッテルダムの下部組織出身の選手たち》
▼GK
ワルネル・ハーン(ヘーレンフェーン) 2001年~2008年

▼DF
ルシャレル・ヘールトロイダ(フェイエノールト) 2009年~2012年

▼MF
ダムヤン・ジョコビッチ(クルジュ/ルーマニア) 2007年~2009年

▼FW
ミムン・マヒ(チューリッヒ/スイス) 2011年~2014年
ハリル・デルヴィショール(ブレントフォード/イングランド) 2009年~2020年
マルヴィン・エムネス(無所属) 1997年~2005年