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【2019 FIFA U-20ワールドカップ】NEXTスターが勢揃い!注目選手をピックアップ!

 日本時間5月24日よりポーランドで開幕する2019 FIFA U-20ワールドカップ。これまでのU-20ワールドカップでは多くのスター選手が活躍してきた。代表格は05年大会のMVPであるリオネル・メッシや07年大会のMVPのセルヒオ・アグエロ、13年大会のMVPのポール・ポグバだろう。

 『Evolving Data』は、2019年大会に出場するNEXTスターを独自に選出。大会開幕前にチェック必須!

・アルバン・ラフォン(Alban Lafont)
代表:フランスU-20代表
Pos :GK
背番号:1
生年月日:1999/1/23(19歳)
身長/体重:193cm/82kg
所属:フィオレンティーナ(イタリア)
今季:33試合40失点(セリエA)

 GKとしてはリーグ・アン史上最年少である”16歳と310日”でデビューを果たした将来のフランス代表正守護神候補。フランス人の父親とブルキナファソ人の母親の間に生まれ、2014年にトゥールーズの下部組織に入団。2015-16シーズン途中、第14節を終えた時点でわずか「1勝」、無失点に抑えた試合は「0」と苦しんでいた状況でドミニク・アラバジェ監督(当時)は、第15節ニース戦にこれまでベンチ入りすらしたことなかったラフォンを先発に抜擢。するとラフォンはこの試合を無失点に抑え、開幕戦以来の勝利大きく貢献。クラブにとってはおよそ7ヶ月ぶりの完封だった。その後もトゥールーズで順調に経験を積み18年夏にフィオレンティーナへとステップアップ。初挑戦となったセリエAでもその実力を存分に発揮している。

・アンドリー・ルニン(Andriy Lunin)
代表:ウクライナU-20代表
Pos :GK
背番号:1
生年月日:1999/2/11(20歳)
身長/体重:191cm/80kg
所属:レガネス(スペイン)*レアル・マドリードからのレンタル移籍
今季:3試合1失点(ラ・リーガ)

 A代表でも3試合の出場歴があるウクライナ期待の守護神。ドニプロの下部組織で育成され、16年夏にトップチームに昇格。17年夏にはドニプロの降格に伴いゾリャへと活躍の場を移し、新天地でも不動の守護神に君臨。18年3月には19歳と1ヶ月という若さでウクライナ代表デビューを飾った。18年夏には強豪レアル・マドリードへ完全移籍。2018-19シーズンは同じラ・リーガのレガネスへとレンタル移籍し経験を積んでいる。

・ブバカル・カマラ(Boubacar Kamara)
代表:フランスU-20代表
Pos :CB
背番号:4
生年月日:1999/11/23(19歳)
身長/体重:178cm/68kg
所属:マルセイユ
今季:31試合1ゴール(リーグ・アン)

 フランスの強豪マルセイユで不動のレギュラーを務める19歳。178cmとCBの選手の中では小柄だが、足元の技術やスピードでフィジカル不足を補っている。マルセイユの下部組織出身で17年夏にトップチームへ昇格。2017-18シーズンの後半に出場機会を掴むと、2018-19シーズンにはロシアW杯優勝メンバーであるアディル・ラミらからポジションを奪い取りスタメンに定着。第18節ボルドー戦ではプロ初ゴールを記録した。同代表では負傷明けのダン=アクセル・ザガドゥ(ドルトムント)、もしくは今季フランクフルトで大きく成長を遂げたエバン・エンディカとコンビを組むことが予想される。

・ブルーノ・メンデス(Bruno Méndez)
代表:ウルグアイU-20代表
Pos :CB
背番号:2
生年月日:1999/9/10(19歳)
身長/体重:184cm/77kg
所属:コリンチャンス
今季:0試合(ブラジル・セリエA)

 ウルグアイU-20代表の主将。母国のモンテビデオ・ワンダラーズの下部組織で育成され、17年夏にトップチームへ昇格。同チームで公式戦27試合に出場し、19年2月にブラジルの強豪に引き抜かれた。また、18年11月にはブラジルとフランスとの国際親善試合でフル出場を果たしA代表デビューを飾った。U-20代表ではバルセロナBに所属するロナウド・アラウージョと鉄壁のディフェンスラインを形成している。

 

・ディオゴ・ダロト(Diogo Dalot)
代表:ポルトガルU-20代表
Pos :RSB
背番号:2
生年月日:1999/3/18(20歳)
身長/体重:183cm/76kg
所属:マンチェスター・ユナイテッド
今季:16試合0ゴール(プレミアリーグ)

 18年夏にマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれた新星。母国の名門ポルトで育成され、18年2月にトップチームへ昇格。夏には当時監督を務めていたジョゼ・モウリーニョ氏のきっての希望でマンチェスター・ユナイテッドに1900万ポンドという破格の移籍金で引き抜かれる。トップチームでの出場歴がわずか8試合の選手がこれほどの大金でビッククラブへと移籍することは極めて異例なことだった。2018-19シーズンの出場機会は限られたが、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2nd legパリ・サンジェルマン戦では、試合終了間際の90分にプレスネル・キンペンベのハンドを誘い大逆転でのベスト8進出に大きく貢献した。

・ジェドソン・フェルナンデス(Gedson Fernandes)
代表:ポルトガルU-20代表
Pos :CMF
背番号:8
生年月日:1999/1/9(20歳)
身長/体重:182cm/71kg
所属:ベンフィカ
今季:22試合0ゴール(リーガNOS)

 ビッククラブが揃って獲得を検討する新星。名門ベンフィカの下部組織出身で18年夏にトップチームへ昇格。開幕からスタメンに抜擢され、トップチームデビューからわずか1ヶ月後にA代表に初選出。クロアチア戦でデビューを飾った。1月にルイ・ビトーリア前監督が成績不振によって解任され、後任に就任したブルーノ・ラージ監督の下では先発出場の機会が減少。それでも同選手を高く評価している強豪クラブは多く、マンチェスター・ユナイテッドやリバプール、トッテナムといったクラブが獲得に興味を示している。

・アグスティン・アルメンドラ(Agustín Almendra)
代表:アルゼンチンU-20代表
Pos :CMF
背番号:8
生年月日:2000/2/11(19歳)
身長/体重:182cm/68kg
所属:ボカ・ジュニアーズ
今季:15試合1ゴール(プリメーラ・ディビシオン)

 イタリアのナポリへの移籍が決定的となっているアルゼンチンU-20代表の主将。名門ボカの下部組織出身で18年1月にトップチームへ昇格。2018-19シーズンは、12月にアキレス腱の負傷し3月に契約解除となったフェルナンド・ガゴや、ウルグアイ代表MFナイタン・ナンデスの長期離脱などに伴い出場機会が急増。第21節のユニオン戦ではプロ初ゴールを記録するなどチームのリーグ戦3位フィニッシュに大きく貢献した。

・ディエゴ・ライネス(Diego Lainez)
代表:メキシコU-20代表
Pos :LMF
背番号:10
生年月日:2000/6/9(18歳)
身長/体重:167cm/58kg
所属:レアル・ベティス
今季:12試合0ゴール(ラ・リーガ)

 19年冬にレアル・ベティスが引き抜いた”メキシコのメッシ”。母国の強豪クラブ・アメリカの下部組織出身で17年3月にトップチームデビュー。2018-19シーズンは公式戦18試合でプロ初ゴールを含む5ゴールを記録するなどブレイクを果たし、19年冬にレアル・ベティスが1700万ユーロという破格の移籍金で獲得した。2月に行われたUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1st legスタッド・レンヌ戦で移籍後初ゴールを記録した。日本U-20代表とはグループステージ第2戦で対戦することとなっている。

・ムサ・ディアビ(Moussa Diaby)
代表:フランスU-20代表
Pos :LMF
背番号:10
生年月日:1999/7/7(19歳)
身長/体重:170cm/65kg
所属:パリ・サンジェルマン
今季:25試合2ゴール(リーグ・アン)

ビックネームが揃うパリ・サンジェルマンでも存在感を放つ快速アタッカー。パリ・サンジェルマンの下部組織出身でクトローネへのレンタル移籍から復帰した18年夏からトップチームに定着。第5節サンテティエンヌ戦でプロ初ゴールを記録し、第13節モナコ戦ではチームを勝利に導く圧巻の2アシストを記録。2月にネイマール、カバーニと相次いでFW陣が負傷のする中で同選手の働きは優勝に欠かせないものだった。U-20代表では19年3月に行われた韓国U-20代表戦で圧巻のハットトリックを記録している。

・エセキエル・バルコ(Ezequiel Barco)
代表:アルゼンチンU-20代表
Pos :LMF
背番号:20
生年月日:1999/3/23(20歳)
身長/体重:167cm/67kg
所属:アトランタ・ユナイテッド
今季:8試合4ゴール(MLS)

 類まれなるドリブルの技術や167cmという小柄な体格から「メッシの後継者」と期待される天才MF、インデペンディエンテの下部組織出身で、18年夏にMLS史上最高額の1500万ドルの移籍金でアトランタ・ユナイテッドに加入。2018シーズンは負傷に泣かされたが、今季は開幕からフル稼働しており第10節時点で昨季と並ぶ4ゴールを記録している。『Evolving Data』で同選手を紹介するのは今回で3回目と2年以上前から大注目している選手だ。

・イ・カンイン(Lee Kang-in)
代表:韓国U-20代表
Pos :OMF
背番号:10
生年月日:2001/2/19(18歳)
身長/体重:173cm/68kg
所属:バレンシア
今季:3試合0ゴール(ラ・リーガ)

 現在、韓国で最も期待されている若手選手。10歳で家族全員でスペインへと渡り、スペインのバレンシアの下部組織に入団。現在トップチームを率いるマルセリーノ監督がその才能に惚れ込み、19年1月に行われたレアル・バジャドリード戦でリーグ戦デビュー。コパ・デル・レイでは6試合、UEFAヨーロッパリーグでは2試合に出場している。また、19年3月にはA代表に初選出。U-20代表では背番号「10」を着用している。

・ティモシー・ウェア(Timothy Weah)
代表:アメリカU-20代表
Pos :CF
背番号:11
生年月日:2000/2/22(19歳)
身長/体重:188cm/66kg
所属:セルティック(スコットランド)*パリ・サンジェルマンからのレンタル移籍
今季:13試合2ゴール(プレミアシップ)

 ”リベリアの怪人”ジョージ・ウェア(現リベリア大統領)の息子。NYレッドブルズの下部組織を経て14年にパリ・サンジェルマンの下部組織に加入。18年夏にトップチームに昇格し、19年冬に出場機会を求めスコットランドの強豪セルティックへレンタル移籍を果たした。セルティックでは11試合で3ゴールを記録した。父はリベリアのレジェンドだが、自身は生まれ育ったアメリカ国籍を選択。18年3月には18歳と1ヶ月という若さでA代表に初選出された。

・クチョ(Cucho)
代表:コロンビアU-20代表
Pos :CF
背番号:10
生年月日:1999/4/22(20歳)
身長/体重:176cm/73kg
所属:ウエスカ(スペイン)*ワトフォードからのレンタル移籍
今季:34試合4ゴール(ラ・リーガ)

 ウエスカをクラブ史上初のラ・リーガ昇格に導いたストライカー。母国のデポルティーボ・ペレイラの下部組織出身で17年1月にワトフォードが完全移籍で獲得。同年夏に当時スペイン2部だったウエスカへとレンタル移籍するとリーグ戦35試合で16ゴールを記録しクラブ史上初の1部昇格の原動力となった。2018-19シーズンも引き続きウエスカへとレンタル移籍しており、第3節バルセロナ戦では2-8と大敗を喫したが、自身は前半3分にラ・リーガ初ゴールを記録。第29節レアル・マドリード戦でも前半3分にゴールを記録しており、スペインメディア『La Vanguardia』によるとカンプ・ノウとエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウのデビュー戦でこれほど早い時間でゴールを記録した選手はクチョが史上初めてとのこと。また、10代でこの2クラブからゴールを奪った史上5人目の選手となり、同シーズンにバルセロナとレアル・マドリードからゴールを奪った初のコロンビア人選手となった。18年10月にはA代表に初選出。デビュー戦となったコスタリカ戦では途中出場から1分も経たないうちに代表初ゴールを記録。初戦のポーランドU-20代表戦での”U-20W杯デビュー戦ゴール”に期待が高まる。

・アンドレア・ピナモンティ(Andrea Pinamonti)
代表:イタリアU-20代表
Pos :CF
背番号:9
生年月日:1999/5/19(20歳)
身長/体重:188cm/72kg
所属:フロジノーネ(イタリア)*インテルからのレンタル移籍
今季:27試合5ゴール(セリエA)

 イタリア期待の大型ストライカー。キエーボの下部組織出身で13年夏にインテルの下部組織に引き抜かれ、2016-17シーズンの第24節エンポリ戦でセリエAデビューを果たした。2018-19シーズンは、出場機会を求めて昇格組のフロジノーネへレンタル移籍。チームは1年でセリエB降格となってしまったが、ピナモンティ自身はチーム2位の5ゴールを記録するなど大きな経験を積んだ。日本U-20代表とはグループステージ最終節で対戦することとなっている。

・アーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Håland)
代表:ノルウェーU-20代表
Pos :CF
背番号:19
生年月日:2000/7/21(18歳)
身長/体重:191cm/87kg
所属:ザルツブルク
今季:2試合1ゴール(オースリア・ブンデスリーガ)、25試合12ゴール(エリテセリエン)

 元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチにも例えられる”フィジカルモンスター”。リーズやマンチェスター・シティなどでも活躍した元ノルウェー代表MFアルフ=インゲ・ハーランド氏を父に持つ。ブリンの下部組織で育成され17年2月に強豪モルデに引き抜かれた。2018シーズンはリーグ戦25試合に出場し、フィジカルの強さを全面に押し出すプレーで12ゴールを記録。19年1月にオーストリアのザルツブルクへと引き抜かれた。ザルツブルク移籍後は長らく出場機会に恵まれなかったが、第30節LASK戦でチームを勝利に導く移籍後初ゴールを記録した。既にエースのモアネス・ダブールが19年夏にセビージャへと移籍することが決定しているため来季のハーランドに対する期待は非常に大きい。日本代表FW南野拓実とのポジション争いにも注目だ。

《その他注目選手》

▼GK
ラドスワフ・マイェツキ(ポーランドU-20代表/レギア・ワルシャワ)
アレッサンドロ・プリッツァーリ(イタリアU-20代表/ACミラン)
ディオゴ・コスタ(ポルトガルU-20代表/ポルト)

▼DF
ディエゴ・パラシオス(エクアドルU-20代表/ヴィレムⅡ)
ルカ・ペッレグリーニ(イタリアU-20代表/カリアリ)
ロナウド・アラウージョ(ウルグアイU-20代表/バルセロナB)
ダン=アクセル・ザガドゥ(フランスU-20代表/ドルトムント)
エバン・エンディカ(フランスU-20代表/フランクフルト)
ウィリアム・サリバ(フランスU-20代表/サンテティエンヌ)
ディオゴ・レイテ(ポルトガルU-20代表/ポルト)
ルベン・バイナグレ(ポルトガルU-20代表/ウォルバーハンプトン)
ナウエン・ペレス(アルゼンチンU-20代表/アトレティコ・マドリード)

▼MF

アマドゥ・シス(セネガルU-20代表/フォルトゥナ・シッタート)
ロベルト・メラス(メキシコU-20代表/モナルカス・モレリア)
斉藤光毅(日本U-20代表/横浜FC)
サープリート・シン(ニュージーランドU-20代表/ウェリントン・フェニックス)
クリス・ダーキン(アメリカU-20代表/DCユナイテッド)
ミカエル・キュイザンス(フランスU-20代表/ボルシアMG)
ブバカリー・スマレ(フランスU-20代表/リール)
ヤシン・アドリ(フランスU-20代表/ボルドー)
フロレンティーノ・ルイス(ポルトガルU-20代表/ベンフィカ)
ゴンサロ・マローニ(アルゼンチンU-20代表/ タジェレス)

▼FW
ホセ・マシアス(メキシコU-20代表/クラブ・レオン)
スティベン・プラサ(エクアドルU-20代表/レアル・バジャドリード)
宮代大聖(日本U-20代表/川崎フロンターレ)
ニコラス・スキアッパカッセ(ウルグアイU-20代表/パルマ)
ヴラディスラフ・スプリアハ(ウクライナU-20代表/ディナモ・キエフ)
コンラド・デ・ラ・フエンテ(アメリカU-20代表/バルセロナU-19)
セク・コイタ(マリU-20代表/ヴォルフスベルガー)
ムサ・シッラ(フランスU-20代表/モナコ)
ジョタ(ポルトガルU-20代表/ベンフィカ)
ラファエル・レオン(ポルトガルU-20代表/リール)

*各代表チームの選手はこちらからご確認下さい。
https://www.fifa.com/u20worldcup/teams/