Evolving Data Labo

勝負を決めたアデミウソンの後半アディショナル弾|2018J1第21節G大阪vsFC東京戦レビュー

両チームオフェンス陣の個人技が冴えた得点シーン|2018J1第21節G大阪vsFC東京戦レビュー

 10日に”powered by DAZN”として開催された”金J”ガンバ大阪vsFC東京の一戦は、ホームに昨年の指揮官を迎え撃つ格好となった。前半から猛攻を仕掛けるFC東京だが、フィニッシュワークの精度を欠く。すると前半34分MF遠藤保仁の右からのクロスをDFファビオが混戦の中から得点し先制点をあげた。

 前半終盤にMF東慶悟の負傷アクシデントが発生したFC東京は後半、攻撃的な位置にポジションをあげたMF高萩洋次郎が巧みなステップワークからG大阪守備陣を翻弄すると、後半41分にエースがついにこじ開ける。FW永井謙佑からのボールを受けたFWディエゴ・オリヴェイラが反転してマーカーを2枚剥がし、軽やかなステップからゴール上部へ豪快なシュートを決めた。  しかし、後半アディショナルタイム5分に吹田スタジアムは去来する万感の思いを爆発させる。MF高宇洋のパスを受けたFWアデミウソンが状態を東京DF森重真人に預けながら反転してシュートを放つと、これがゴール左隅に決まって決勝弾。宮本新監督体制初の勝利をものにした。

G大阪

2-1

FC東京

G:ファビオ、起点:遠藤保仁

前半34分

後半41分

G:ディエゴ・オリヴェイラ、A:永井謙佑

G:アデミウソン、A:高宇洋

後半AT+5

戦術的ピックアッププレイヤー『清水時代以来の右SB三浦弦太』

 一時的に4ストッパー戦術をなされた清水エスパルス時代以来の右SBを務めた三浦弦太はMF大森晃太郎の封殺に成功した。大森とSB太田宏介が互いに入れ違いでハーフスペースへ侵入してくる連続的なサイドアタックを、ハーフスペースと左サイドレーンの中間地点に自らをストーンとして無駄な動きを排除したことにより、運動量と反射神経勝る相手の動きを冷静に読むことに成功。ディエゴ・オリヴェイラに1失点を喫したものの、組織的な攻撃を遮断し、非連続的に断絶したことが奏功した。