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【ロシアW杯プレビュー】モロッコvsイラン|ダークホース同士の対決!果たして勝つのは…?(グループB)

▽昨日、遂に4年に1度のフットボールの祭典『W杯』が開幕した。今夜、死の組とも称される「グループB」が開幕する。初戦を飾るのはモロッコvsイラン。両国代表史上初めての対決となる。モロッコ代表は、今大会のダークホースになると非常に注目されているチームの1つである。アジア最強と言われるイラン代表は、昨日のサウジアラビアの大敗で失った”アジアの名誉”を取り戻すべく、2大会ぶりのアジア勢勝利を目指す。

▽グループステージは、勝ち点を1つでも多く積み上げることが突破の最低条件となる。初戦の結果がチームの勢いや心理的に与える影響は大きく、両チーム共に『本気』の陣容で臨むことになるだろう。

▽それでは両チームの予想フォーメーションと注目選手をみていこう。

〈モロッコ代表〉フォーメーション4-2-3-1

▽負傷者:ナビル・ディラル(練習復帰)
▽出場停止:なし
▽日本ではあまり知られていないモロッコ代表だが、各ポジションで非常にレベルの高い選手がプレーする。その大きな要因として、フランスやオランダといったサッカー大国から「帰化」した選手が多いことが挙げられる。フランスからは、DFメディ・ベナティア(ユベントス)、MFユネス・ベルアンダ(ガラタサライ)、MFアミンヌ・アリット(シャルケ)らが、オランダからは、MFハキム・ジイェフ(アヤックス)、MFノルディン・アムラバト(レガネス)といったいずれも欧州のトップクラスのチームでプレーする選手達だ。モロッコ代表を一言で表すと、”フランス、オランダのA代表にギリギリ選出されなかった選手たちの連合軍”と言ったところか。
一般的にはスペイン、ポルトガルが順当に決勝トーナメントに進出すると言われているが、モロッコ代表は彼らの間に割って入る実力が十分に備わっている。今大会、見逃せないチームの1つだ。

▽注目選手
名前:ハキム・ジイェフ
Pos:MF
年齢:25歳
所属:アヤックス(オランダ)
代表:15試合8ゴール

▽今季ブンデスリーガの最優秀若手選手に選出されたアミンヌ・アリット(シャルケ)や、日本代表DF長友佑都の同僚のユネス・ベルアンダ(ガラタサライ)と並ぶ、モロッコ代表の強力攻撃陣の中心選手。今季ジイェフは、名門アヤックスの背番号「10」を背負い34試合に出場し9ゴール15アシストを記録。エールディビジのアシスト王に輝いただけでなく、最多キーパス、最多クロス、リーグ2位のドリブル成功数、リーグ2位のFKゴール数を記録するなど、まさに”無双”状態だった。このデータからわかるように、オフェンス面では弱点が見つからない完成された選手だ。

〈イラン代表〉フォーメーション4-2-3-1

▽負傷者:なし
▽出場停止:サイード・エザトラヒ
▽以前から守備の堅さに定評があったイラン代表だったが、ここ数年でタレント不足が指摘されていたFWが大きく成長。特に、今季エールディビジ得点王となったFWアリレザ・ジャハンバフシュ(AZ)、今季ギリシャリーグで得点ランキング2位となったカリム・アンサリファルド(オリンピアコス)、さらには代表の絶対的エースで”イランのメッシ”とも呼ばれているサルダル・アズムン(ルビン・カザン)の3名は、アジアのレベルを超越しているFW達だ。以前からイラン代表に染み付いている堅守というプレースタイルに、彼らのオフェンシブなスタイルが噛み合えば番狂わせは不可能ではない。

▽注目選手
名前:サルダル・アズムン
Pos:FW
年齢:23歳
所属:ルビン・カザン(ロシア)
代表:33試合23ゴール

▽なんと言っても注目は、開催国ロシアで5年間プレーしているサルダル・アズムンだろう。これまで代表通算33試合に出場し23ゴールと、わずか23歳にして代表の絶対的エースだ。身長186cmと打点の高いヘディングに加え、ユース時代に”イランのメッシ”と名付けられるほどの華麗なテクニックも魅力の一つだ。18歳から住む”第二の故郷”ロシアの声援を受けアジア勢2大会ぶりの勝利を目指す。

〈予想スコア〉
  2-1
イラン代表は、大会前のマッチメイクに失敗し2週間以上実践でのプレーがない。コンディション面から見てもモロッコ代表の方が有利か。

〈放送予定〉
放送局:NHK
放送日程:6月15日(金)23:45~25:59
キックオフ:24:00